超良血馬は強いか?価格が高い馬は勝つ?高額馬と馬券の狙い方。血統がいい馬と悪い馬

良血馬は儲かるか?儲からないか?
私(ブエナ)の経験則で書けば、


「平均的に見て、良血馬は強い。これは間違いないと思う」

「私ブエナの考えでは、馬の強さは取引価格と大体比例すると感じる」

「ただ、良血馬・高額馬は、能力以上に馬券が売れてしまう。つまり過剰人気になりやすいので、強いが儲からない、という事になりやすい印象」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



▼「競馬では、価格が高い馬が活躍している印象があるんですが、高い馬のほうが強いんですか?」

というご質問をいただいたので、本日は、良血馬と馬券について書いてみたいと思います。

金持ち



▼こ質問者が書かれている通り、「相対的には」価格が高い馬の方が強いと思う。

このように書くと「超良血馬でも、全然走らない馬もいるじゃないか!」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、相対的にはやはり、超良血馬は安い馬と比べて、圧倒的に強い印象です。



▼厳密に言えば、「強い確率が高い」という感じ。

安い馬は「強い確率が低い」

馬の強さの確率は、大体の場合、取引価格に比例するかと。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼さて、では超良血馬が強いなら、常にそのような馬を狙っていけば馬券で勝てるのか?

これは全く別の話になります。

いつも書いていますが、「期待値」の話になるわけです。



▼良血馬は強い。

重賞やG1で活躍する馬の多くは、数千万円~数億円の高額馬です。

数百万円の安い馬が、重賞で活躍することは、ごく稀です。

オグリキャップのようなミラクルホースは、突然変異であり、確率的には極めて低いと言える。



▼それを踏まえた上で、超良血馬と安い馬。どちらを買えばいいのか?

私ブエナの考えですが、「馬券期待値」を考えれば、「平均価格の馬」が、お得と考えます。


良血馬は、必然的に過剰人気になるため、能力以上に馬券が売れてしまいます。

つまりオッズが下がります。



▼良血馬は、「将来性は断然」などと言われ、評価が上がります。

もうこの時点でおかしいのですが、私たち馬券購入者に大切な事は、「将来性」などではなく、「今このレースで走るのかどうか?」なのです。



▼馬主や調教師の立場であれば、将来性は大切。

しかし、「将来性があるから一番人気」というのは、期待値という面から考えると、歪んでいると言える。


超良血馬は、

「ここは負けるかもしれないけど、将来性があるので、将来は強くなるからとりあえず一番人気」

というオッズになることが非常に多い印象です。



▼当然ですが、明らかにこのような傾向が見られる人気馬は、馬券期待値が低いということになる。

そして、そのようなレースでは、その人気馬「以外の」馬の馬券期待値が急上昇します。


しかし、多くの競馬ファンは、「そんなにすごい将来性があるのか!じゃあ、その馬から流そう!」

となってしまうわけです。

そして、長期的には馬券収支をマイナスにしてしまうわけです。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼では実際に、取引価格によるデータを見てみましょう。


【取引価格別データ】 2010~2015
特別戦
5501レース分析
(ブエナ調べ)


◆100~500万の馬
勝率4.9%
単勝回収率66%


◆1000~5000万の馬
勝率8.0%
単勝回収率80%


◆5000万~3億の馬
勝率10.2%
単勝回収率64%



はい。
見事に、取引価格が高額な馬になればなるほど、勝率も高くなっていきます。

まさに、「価格が高い馬ほど強い

と言えますね。



▼しかし、見ての通り、「回収率」は、取引価格5,000万円以上の良血馬は、単勝回収率64%と低くなっています。

勝率は高いのに、単勝回収率は低い。

つまり、「過剰人気になっている」わけ。




▼なので、データから見ると、

取引価格が安すぎても高すぎても、回収率は低くなりがちである

と、私ブエナは考えます。


「1000~5000万の馬」くらいが、ちょうどバランスが良く、回収率も上げやすいと、私は思うわけ。



▼このように、馬券利益というのは「強い馬かどうか」ではなく、「儲かる馬かどうか」を見極めていくことが、最大のポイントになると私は考えています。

どんなに強い馬でも、過剰人気で回収率が低い馬なら、買えば買うほどお金は減ってしまう。

「超良血馬」は、まさにそのようなタイプとなりやすい印象です。



▼ということで本日は、超良血馬は強いか?について、私ブエナの独断と偏見で書いてみました。

良血馬は強いです。

しかし、良血馬は強いが、馬券期待値は低くなりがちなのかなと。



▼蛇足ですが、「馬主目線」で考えても、超良血馬は期待値が低めと言えます。

1頭のサラブレッドに数億円をかけてしまうと、レースの賞金だけでペイするのはかなり困難です。

なので「種牡馬」にならないと元が取れないということになるわけですね。



▼馬券を買う場合でも、馬主になる場合でも、儲けるために重要なポイントは、

「お買い得な部分だけを買う」

ことです。


馬券にも「お買い得な馬券ゾーン」と、「全然儲からない馬券ゾーン」があるわけです。

これが「期待値」

いつも書いている通り、馬券で勝つには最も重要な要素です。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




重賞レースと取引価格の関係

▼良血馬は強いか?についての考察を続けます。

先ほどは「特別戦」のデータを見ました。

今回は、「重賞レースと取引価格の関係」を見てみたいと思います。


【重賞レース】 2010~2016.11
936レース分析(ブエナ調べ)


◆100~500万の馬
勝率4.5%
単勝回収率102%
複勝回収率100%



はい。
特別戦では、「100~500万の馬」は儲からない馬だったんですが、重賞レースでは儲かる。

これは何故か?



▼私ブエナの考えですが、取引価格が安い(血統があまりよくない)のに、重賞レースまで出世する馬というのは、ある意味、突然変異であると思われる。

なので、能力は良血馬に引けを取らない。

でも、血統が地味で、取引価格が安い馬は、あまり馬券が売れない。

特に、良血馬がたくさんいる重賞レースでは、「100~500万の馬」は、馬券が売れない印象。



▼このような、「過小評価」が発生しやすい馬主としては、

・マイネルやコスモの馬

・メイショウの馬

・その他、個人馬主の馬


これらは、取引価格が安い馬が多く、過小評価されがちです。

能力はあるのに、あまり馬券が売れない。

つまり、儲けやすい馬である、と言える。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼なので、私ブエナが重賞レースで大穴を狙うなら、上述したような、「非社台」と言われる、個人系馬主の馬を狙うことが多いです。

私は中穴狙いなので、あまり大穴馬券は狙わないんですが、非社台で取引価格が安い地味な馬が、重賞レースに出ている時は、一応マークします。



▼社台の安い馬でも、モーリスなど、ごく稀に活躍馬がいますが、これは例外。

ほとんどの場合、500万円以下のサラブレッドが重賞レースで激走するのは、非社台の馬です。

特に、岡田総帥の馬。


サラブレッドクラブ・ラフィアン
ビッグレッドファーム
岡田繁幸



このあたりが馬主名義になっている馬は、重賞レースで大穴を開けてくる事が多いので、穴党の人は要注意かと。

マイネル系の馬は、いつも競馬を見ていれば、勝負服ですぐわかるようになります。



▼ちなみに、重賞レースで「1億円以上の馬」は、

◆1億円以上の馬
勝率10%
単勝回収率58%
複勝回収率75%



このような感じになります。

素晴らしい勝率ですが、単勝回収率58%では、儲ける事は難しい。

まさに過剰人気です。



なぜ超良血馬は、過剰人気になるのか?
これは人間の先入観もあるのではないか。

基本的に、一部の天才的な相馬眼を持つ人を除けば、馬だけを見て能力を完全に把握することは難しい。

ほとんどの人にはわからないと思います。



▼だから私も含めて、多くの人は、

「その馬の戦績」か「血統」か「関係者の期待度」

この辺で、その馬の能力をなんとなく理解しようとする。



▼戦績はいいとして、「血統」と「関係者の自信度」

これについては、取引価格が大きく影響してくる印象です。

要するに、超高額馬はその馬を見る目にバイアスがかかる。

「2億円もするんだから、強いに違いない!」と、競馬の専門家でもついつい考えてしまう、と思うわけです。



▼人間の心理として、「高額だから強い馬だろう!」とか「高額商品だからクオリティが高いに違いない!」と、思ってしまう部分があると思うわけ。

高額バイアスとでも言いますか、値段が高いだけで思考が歪んでしまうわけです。



競馬予想は、高額なものを避けた方がいい
これと同じような例で、「高額な予想だから当たるに違いない!」というものがあります。

世の中には様々な競馬予想があり、値段もピンキリです。

私はいつも言っている通り、競馬予想は「月額5,000円」以上は、出すべきではないと考えています。

でも、あえて高額の予想ばかり購入してしまう人もいるんですね。



▼月額で5万円10万円というお金を、ついつい払ってしまう。借金してでも。

普通に考えたら、狂気の沙汰なんですが、払ってしまう人の理屈としては、「よく当たる予想は高額に違いない!」というものになるわけです。

安かろう悪かろう、の反対ですね。



▼もちろん、世の中は需要供給バランスで成り立っているので、このような理屈もよくわかります。

実際、世の中に流通している商品は、大体、値段とクオリティが比例していると思う。

100円ショップの商品より、800円くらいする商品の方がほとんどの場合、質が良いですね。



▼でも、競馬予想の場合は、これが該当しないケースが多いわけです。

競馬予想において、月額1万円以上取るサイトは、ほとんど詐欺サイトという印象です。

私ブエナの経験の範囲内の話なので、もっとよく探せば良いサイトがあるのかもしれませんが、超高額な競馬予想サイトは、あまり質がよくない印象ですね。



▼超良血馬の話に戻りましょう。

では次に、データの集計期間を変えて、また分析してみます。


重賞レース。取引価格別の連対率

0.0%
8.8%
9.8%
12.9%
12.4%
13.5%
15.2%
23.9%
20.2%
19.8%
0.0%



はい。
下に行くほど、取引価格は高額になります。



▼この数字を見れば一目瞭然ですが、重賞レースにおいても、取引価格が高ければ高いほど、連対率が高くなります。

これは言い換えると、「取引価格が高い馬ほど強い」ということになるわけです。



▼一番下の0%は「3億円以上」です。

これは、サンプル数が2頭しかおらず、まだ確率収束していないので、参考外です。



▼1番上の数字は、「100万円未満」です。

これは、出走頭数が20頭で、連対数はゼロ。

さすがに重賞レースだと、100万円未満の馬では、ちょっと勝負にならないケースが多いということです。



▼では次に、上記の連対率に対する、単勝回収率を見てみましょう。


重賞レース。取引価格別の単勝回収率

0(%)
85
60
89
58
39
59
93
53
53
0



はい。
連対率に関しては、取引価格が高ければ高いほど、連対率も高くなっていった。

しかし、単勝回収率で見てみると、そのような相関関係は見られません。



▼むしろ、下の3つの数字。「1億円以上」の馬に関しては、単勝回収率が非常に低くなっています。

連対率は素晴らしいのに、単勝回収率は低い。

これはもう完全に、「過剰人気である」と言えるわけです。



なぜ良血馬のオッズが下がるのか?
競馬のオッズは、ほとんど競馬新聞によって作られます。

今はネット社会ですが、それでもオッズを作るのは、競馬新聞だと思います。

あるいは、週刊ギャロップなどの競馬雑誌ですね。



▼そして、競馬新聞の印は、競馬新聞の記者さんがつけています。

そう考えると、「競馬新聞の記者さんが、超良血馬に印をつけている」ということになるわけです。



▼その結果、超良血馬は馬券が売れ、オッズが下がり、平均回収率も下がっていくわけです。

重賞レースで回収率を上げて利益を出すためには、あまり「1億円以上の馬」を狙わない方が良い。

逆に、回収率が高いのは、「1,000万~2,000万」のゾーンですね。

このゾーンは、単勝回収率89%・複勝回収率82%という感じで、高い回収率になっています。


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