天皇賞秋2013結果~ジャスタウェイの勝因とトウケイヘイローの敗因。ハイペース?

天皇賞秋2013結果~ジャスタウェイの勝因とトウケイヘイローの敗因


▼2013年の天皇賞秋は、勝ち切れないキャラだったジャスタウェイが、「まさかの」と言ったら失礼かもしれませんが、「4馬身差」という圧勝でした。

天皇賞秋2013 結果



トウケイヘイローの武豊が馬のやる気を抑えきることができず、前崩れの競馬になったためと言われていますが、私が見た感じでは、単なるハイペースの前潰れのレースだったとは思えません。



▼上位に来た馬たちを見ても、最後方から、どさくさ紛れに追い込んできた馬はおらず、掲示板に載せた馬は、すべて中団よりも前くらいにいた馬たちでした。


確かに、トウケイヘイローをはじめ、ダイワファルコン、ダノンバラード、レッドスパーダ、この辺は全てつぶれてしまいましたが、単純なハイペースだったと言うよりは、「隊列が厳しかった」と言うことです。



▼要するに、逃げたトウケイヘイローを、ジェンティルドンナがマークする形の隊列になってしまったため、その激流の中にいた馬たちは全部つぶれてしまったわけですね。

競馬は単純なラップタイムよりも、この「隊列」が最も重要になります。



▼ですから、今回はトウケイヘイローにとっては最悪の隊列だったということです。

武豊が人気の逃げ馬に乗れば、他のジョッキーがマークしてくる確率は非常に高く、トウケイヘイロー自身も、力み過ぎており、本来の粘りを発揮することができませんでしたね。



▼ジェンティルドンナに関しては、かなり厳しい競馬になりました。あの位置取りで、ジャスタウェイ以外は完封するわけですから、相当な能力であるという事は間違いないです。

誤算は、ジャスタウェイがまさか、あれほどの脚を使うとは、というところでしょう。


ジャスタウェイの福永騎手も驚くほどの末脚だったわけで、この4馬身差というのは読めませんね。



▼4着がアンコイルド。5着がコディーノ。ということで、先団に付けていた馬たちが掲示板に載っているわけですから、ただのハイペースの前潰れレースではないと言うことです。


ある程度、すべての馬が力を発揮できたレースであり、ジャスタウェイは相当に強い競馬をしています。

ただ、トウケイヘイローだけは力を発揮できませんでしたね。



▼エイシンフラッシュに関しては、去年と同じように、内々を回って、直線で末脚を爆発させる作戦。ミルコデムーロはナイスな騎乗だったと思いますが、若干、前が詰まってしまいました。


だだ、スムーズだったとしても、ジェンティルドンナを差す事はできなかったし、外を回したらこの馬は伸びを欠くので、あの競馬しかなかったと思います。



▼あまりにも強い競馬を見せたジャスタウェイは、ジャパンカップは使わず、有馬記念を使うかもしれないと言う事ですね。

有馬記念でもし過剰人気になるようなら、危険な人気馬となるかもしれません。

ジャスタウェイは、直線まで動かずにじっとしているタイプですから、直線の短い中山の有馬記念では、差し損ねる可能性が高いからですね。



▼ただ、以前よりも前目で競馬ができるようになっているジャスタウェイは、これからもジーワン戦線を盛り上げてくれそうです。

勝ち切れないタイプ、というのは変わらないような気もしますが。


なんといっても、ジェンティルドンナは、相当に強かったので、ジャパンカップと有馬記念でも、当然、予想の中心となって来る馬でしょう。

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