アルゼンチン共和国杯2013結果～アスカクリチャンの勝因とメイショウナルトの敗因。戸崎圭太

アルゼンチン共和国杯2013結果～アスカクリチャンの勝因とメイショウナルトの敗因


▼ジャパンカップを目指す馬から、勢いだけで挑戦する馬まで、バラエティ豊かな馬たちが集まったアルゼンチン共和国杯。

今年の1番人気は、上がり馬で勢いのあるメイショウナルト。武豊人気もあり、1番人気になってしまいました。

しかし、メイショウナルトは、ここのところ５戦連続で連対中とは言え、相手が弱かったのもまた事実です。


オールカマーはそこそこのメンバーでしたが、展開に恵まれた部分が非常に大きく、このメンバーで1番人気になる程の信頼性はなかったといえます。

とはいっても、今回はちょっと前に行き過ぎた感じがあり、展開的に向きませんでした。





このあと、どこに向かうのかわかりませんが、メイショウナルトは人気を落としたときには怖い馬になりそうです。ただ、今回のメンバーでは、本命にしてはいけない馬ですね。



▼そんな中で、勝ったのは7番人気の、アスカクリチャンでした。

アスカクリチャンは、いつも一生懸命に走る馬で、かなり使い詰めでしたが、今回の勝利の理由は、戸崎圭太のナイスな騎乗でした。

12番枠でしたが、いつの間にかインコースに潜り込み、直線はかなり狭いスペースを、蛇行しながらさばいてくる騎乗技術は一流ですね。


外を回ったアドマイヤラクティが、ゴール前で足が上がってしまったのを見ても、もしアスカクリチャンが外を回していたら、勝つまではいかなかったのではないかと思います。素晴らしい騎乗でした。


アスカクリチャンも、人気になるとあまり信頼できないタイプで、人気がない時にこそ狙いたい馬と言えますね。

まぁなんにせよ、ジャスタウェイに続き、またしても須貝厩舎ということで、勢いがありますね。



▼東京の2,500メートルでは、ルルーシュとムスカテールが、いつもライバル争いをしていましたが、今回はムスカテールは惨敗してしまいました。


ムスカテールは、目黒記念でルルーシュに完勝していますが、この時は展開的にムスカテールに有利な流れでした。しかも斤量もムスカテールは、ルルーシュより1キロ軽かったわけですね。


今回は、ムスカテールとルルーシュは同じ斤量ということで、上に評価するのはルルーシュ、というのがオーソドックスな予想ということになります。



▼結果的にもやはりルルーシュは頑張っていましたが、ムスカテールは沈んでしまったのを見ても、単純に「着順」だけでどっちの馬が強いかは判断できないということです。


最も重要な事は、「通過順位」であり、着順は展開に恵まれた方が上に来やすいと言うわけです。


ですから「前走の着順」だけで予想をしてしまうと、馬券ではまず勝つことができません。

前走の着順というのは、ほとんどの人が競馬新聞から判断できてしまうわけですね。競馬で勝つには、他の人が持っていない武器で予想する必要があります。


ですから「前走着順」よりも、「前走人気」とか「通過順位」の方が、馬券で儲けるためのファクターとしては有効であるということです。


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