重馬場の時は馬券を買わない?スピード指数と雨。不良馬場の不確定要素

重馬場の時は馬券を買わないほうがよい?

▼雨の日は、馬券購入しない方がいいのか?

私(ブエナ)の経験則で書けば、


「雨で馬場が重い日は、各種データの信頼度が落ちるため、あまり大きく勝負しない方がいいと思う」

「雨の日でも優位性があるとすれば、血統からのアプローチかと思う」



それではこの件について、具体的に考察してみましょう。



▼競馬は、アウトドアスポーツなので、雨が降ったり雪が降ったりします。

そして、芝やダートの水分含有量によって、馬場状態は、

「良馬場、稍重、重馬場、不良馬場」

という風に変化していきます。

雨

▼さて、この馬場状態ですが、私ブエナの感覚では、雨の日はあまり大きく馬券勝負しない方が良いかと思います。

何故かというと、馬の能力(調教)というのは、良馬場の前提で作られていると思うからです。


日頃のサラブレッドの調教は、雨でドロドロの馬場状態で戦う事は、想定していないわけです。

だから雨の日は、能力比較が正確にできないことが多い。



▼また、競馬ソフトなどでスピード指数等を使って予想する場合も、雨が降ってしまうと、その指数がほとんど役に立たないことになってしまいます。

スピード指数というのは、主に良馬場の時にその馬が発揮できるパフォーマンスであり、雨が降ってしまうと何が何だか分からなくなってしまうからです。



▼重馬場~不良馬場の時は、まともな予想が通用しなくなるケースが多い。

逆に言えば、プロとアマとの差がなくなるとも言えるので、初心者の方は、重馬場~不良馬場の時に馬券を買えば、プロに勝つことができるケースもあるかもしれません。


ただ、正統派の予想を目指していくなら、雨でドロドロの日より良馬場の日に予想していく方が、予想力は上がる気がします。



▼今、このブエナのブログを読んでくださっている方々は、みなさん自分自身の馬券力を向上させようと努力されている方だと思います。

なので、雨の日に適当に馬券を買うのではなく、自分自身のスタイルをしっかり確立して「勝つべくして勝つ」という馬券を購入していくのがよいと思います。



▼そのためには馬場状態が不安定だったり、雨が降っている時には、あえて馬券は見送ってレースだけ見る、という精神力も必要になります。

馬券は、「お金を減らさない」ことが最も重要です。

マイナスが増えていくと、せっかくの楽しい競馬を続けることができなくなります。



ですから、雨や不良馬場に限らず、馬体重の大幅な増減など、「不確定要素が多いとき」は、勇気をもってそのレースを見送るという判断も、馬券収支をプラスにし続けるためには必要なのかもしれません。



▼では次に、具体的なデータも見てみましょう。


【重馬場~不良馬場のデータ】 2010~2015
2491レース分析


芝のレース。1番人気の単勝回収率

⇒67%



はい。かなり低いですね。

上述した通り、重馬場~不良馬場では、能力比較が困難なため、一番強いと思われた馬でも簡単に負けます。



▼また、当ブログでは何度か書いていますが、通常「2桁人気の馬」は、あまり期待値が高くないものですが、重馬場~不良馬場の場合↓

重馬場~不良馬場(芝)
10~12人気
単勝回収率 86%



はい。
雨が降って馬場がチャグチャになってしまうと、1番人気より、10~12人気の方が、回収率が高くなります。
(※回収率が高いだけで、的中率は当然、1番人気の方がはるかに上ですよ)



▼ちなみに、「雨が降ると成績が良い騎手」というのも存在します。

逆に、「雨が苦手な騎手」も存在します。

例えば、


【重馬場~不良馬場(芝)】騎手の単勝回収率と複勝回収率

柴田大知 253% 155%

柴田善臣 118% 105%



はい。雨が降ると成績が良い、ダブル柴田ですね。

単勝回収率だけでなく、複勝回収率もプラスというのは、かなり凄いことだと思います。

その他にも、江田照男・藤岡佑介など、「穴騎手」は、やはり荒れる条件で活躍する傾向にありますね。



▼そのような傾向を探っていくと、

雨で重馬場~不良馬場になったときは、1番人気を切って、普段狙わないような大穴を狙ってみる

というのも、アリなのかもしれません。


雨で、1番人気の期待値が低いということは、その他の馬の期待値が上昇するからです。

1番人気を外したボックスなども、馬場が悪い時には意外と有効と言えます。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼当ブログでは、何度か書いていますが、

「競馬というのは、1番人気の馬を中心に考える」

まずこれがスタートラインになると思います。


「1番人気が強いレース」は、それ以外の馬の期待値が下がります。

「1番人気が弱いレース」は、それ以外の馬の期待値が上がります。




▼なので、私ブエナの場合はまず、「このレースは、1番人気の期待値が高いか低いか?」を、長期データから判断します。

そして、1番人気が弱いなら、穴狙い。

1番人気が強いなら、見送るか、1番人気から少点数で狙う、という感じで、私は馬券を構成することが多いです。


そう考えると、重馬場の日は、1番人気の期待値が下がるので、穴狙いが理にかなっていると、私は思います。
(ブエナ個人的には、馬場が悪くなったら、あまり馬券購入はしませんが。)



▼ということで本日は、重馬場の考え方について書いてみました。

私なりにまとめると、


「重馬場の日は、能力比較が困難になり、1番人気の信頼度が下がり、穴馬券の期待値が上がると思う」

「基本的には、馬場状態が悪い時は、あまり馬券購入しない方が良いと思う」



私はこのように考えています。



▼イメージ通り、「重馬場は荒れやすい」という認識で良いかと思います。

そして、「雨の日は、通常よりも1番人気の信頼度が下がる」ということになると思います。


私ブエナは、天気が悪い日は馬券は控えめにした方が、長期回収率は上げやすいと感じますね。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




重馬場で有利な脚質は逃げ?

▼では次に、重馬場で有利な脚質を考察してみたいと思います。

雨が降って、馬場状態が悪くなると、グリップが効かなくなるのでスピードが出ません。

スピードが出ない。すなわちトップスピードが遅くなる。

このような馬場状態になると、「切れ味勝負の馬」は、その武器を失います。



▼後方から、上がり32秒台の脚で追い込む馬などは、雨が降ってグリップが効かない馬場では、得意の末脚を炸裂させることができません。

重馬場のレースは、極端に言えば、全馬が同じ速度で走っている様なイメージ。なだれ込む感じです。

これだと、前を行く馬に追いつけない。

追い込み馬の武器は、先行する馬よりはるかに速いトップスピードだからです。



▼実際にデータを見てみましょう。


【重馬場~不良馬場データ】 特別戦
546レース分析(ブエナ調べ)
2010~2016.9


芝コース
逃げ 334%
先行 71%
差し 54%
追い込み 33%


ダートコース
逃げ 175%
先行 112%
差し 47%
追い込み 30%


はい。
芝でもダートでも、雨で重馬場の時は、逃げた馬が圧倒的な回収率となっています。



▼多くの人が、雨の日は逃げ馬が有利だというイメージを持っていると思います。

データ的にも、重馬場の時は、逃げる馬の馬券を買えば、かなりの回収率になることがわかります。



▼ただ、ここには1つ問題があって、

「どの馬が逃げるか分からない」わけです。


これは良馬場の時でも同じなんですが、逃げる馬が分かれば、馬券で勝つのは簡単です。

しかし、逃げる馬がわからない。



▼上述したデータは、「そのレースで逃げた馬」です。「逃げ馬」ではありません。

本来、逃げ馬ではない、重馬場が得意な馬がスイスイと逃げてしまった、というケースも多々あるわけです。


これをレース前に予測することはかなり難しい。

ただ、逃げる馬をズバリ読み切ることはできなくても、「たぶん前の方に行くであろう馬」は、重馬場の日には、回収率が高くなるので、やはり雨の日は逃げ・先行馬を狙っていくのが基本になると思います。



▼さて、では実際に私ブエナが重馬場のレースで馬券を当てたケースも見てみます。


2016年の武蔵野ステークス。
重馬場でした。

ここは戸崎圭太のモーニンが1番人気でしたが、59キロで重馬場の高速ダートということもあり、私は3歳馬のゴールドドリームから三連複ながし。

1着 タガノトネール(8番人気)
2着 ゴールドドリーム(2番人気)
3着 カフジテイク(6番人気)


はい。
マツリダ予想で◎○▲だったレースでもありましたが、ここは三連複194倍が気持ちよく決まりました。



▼ゴールドドリームは、ヒヤシンスSでも重馬場で圧勝しており、高速ダートの実績があった。

重馬場で激走した馬は、それを覚えておくと、また後で美味しい思いができたりします。

これは重馬場だけでなく、「大穴を開けた馬」なども覚えておくと、忘れた頃にまた大穴を開けたりする。



▼勝ったタガノトネールは、鞍上が重賞レースで穴を開けまくる田辺裕信。

田辺裕信が重賞レースで8~12番人気くらいの時は、どんな馬場であっても警戒しておくと、穴馬券が取りやすくなります。

ただ彼の場合、人気になるとあっさりコケたりするので、田辺裕信は人気で狙うより人気薄で狙う方が、回収率は上がりやすくなる印象です。



▼さて、ここまで雨の日の馬券構成について書いてきました。

では次に、「重馬場とスピード指数」についても言及してみたいと思います。



▼スピード指数というのは、各馬の走破時計から、その馬のスピードをあぶり出し、能力を比較する手法です。

つまりスピード指数というのは、その馬の過去のタイムから算出している。

と言う事は?



▼競馬のレースは、そのほとんどが「良馬場」で行われます。

という事は、「スピード指数は良馬場の能力を示している」



▼スピード指数は、各馬のスピード能力を正確に示しますが、スピード指数で馬券購入してもなかなか利益が出ない。

特に最近は、パソコンやインターネットが普及したため、スピード指数で馬券購入する人が多く、オッズも動きやすいので、利益が出にくくなっている印象です。



▼そのような状況に加えて、雨で重馬場になると、スピード指数の精度が下がりやすくなるわけです。

なぜなら、上述したようにスピード指数は良馬場を前提に作られているから。



▼例えばもし、競馬のレースが「ミニ四駆」のレースのように、全く同条件で行われるとする。

この場合は、スピード指数が圧倒的な優位性を発揮すると思われます。

なぜなら、条件が同じだから。



▼しかし競馬のレースは、「各馬の体調が違う」「馬場状態が違う」「ペースが違う」

このように、条件が全然違うわけですね。

特に、「天気」はスピード指数に強い影響を及ぼしますので、指数系で馬券購入する場合は、雨の日は少しレートを下げた方が無難かなと思うわけです。



▼ではここで、また具体的なデータを見てみましょう。


芝の重賞レース。重馬場~不良馬場】2000年~2020年

1番人気⇒単勝回収率82%
1~3番人気⇒単勝回収率82%
5~6番人気⇒単勝回収率49%
8~14番人気⇒単勝回収率136%



はい。
重賞レースに限定すると、1番人気はそれほど悪くありません。

また、1~3番人気で見ても、良馬場と遜色ないデータになっています。



▼そして、芝の重賞レースで馬場が悪いときの特徴として、「8~14番人気の大穴馬が高期待値

通常は、大穴馬は期待値が低くなりやすいです。

大穴馬は、宝くじ感覚で適当に馬券購入する競馬ファンが多いことや、控除率の関係で、どうしても回収率が低くなりやすいわけです。



▼しかしながら、重馬場~不良馬場に限定してみると、8~14番人気は単勝回収率136%と、かなり儲かる数字になっています。

的中率は低いんですが、定期的に大穴馬が激走する。それが重馬場の怖いところであり、面白いところでもあります。



▼このことから、「大穴党」の人は、重馬場~不良馬場で積極的に穴馬券を狙っていくと、良馬場の時より回収率が上げやすくなるということになります。

特に、狙い目は、11~14番人気の大穴馬。

この場合の単勝回収率は、175%もあります。

これは、2000年から2020年までの20年間のデータなので、単なる偶然ではないことがわかります。



▼具体的なレースを見てみると、例えば、

京阪杯。2003年】不良馬場

1着チアズブライトリー(14番人気)単勝183倍


はい。
不良馬場での大穴と言えば、このレースを思い出します。

チアズブライトリーは、大外18番枠ということもあり、全く人気がありませんでしたが、終わってみれば4馬身差の圧勝。

複勝馬券でも2,580円もつく、大波乱となりました。



▼ちなみにこのレース、3着馬も大穴で、10番人気のタイムトゥチェンジ。

もし良馬場だったら、このような大波乱にはなっていなかったと思われます。



▼具体的なレースを見ても分かるように、不良馬場など、馬場が悪くなると波乱が起こりやすくなります。

本来、力が足りないはずの大穴馬でも、重馬場なら能力差が縮まるからです。

そう考えると、重馬場での馬券の狙い目は、「穴狙い」ということになります。

本命サイドを狙うのが得意な本命党は、雨の日は馬券は控えめにして、良馬場で勝負したほうが回収率は上がりやすくなりますね。


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