血統の見方・考え方~馬券術と狙い方。血統初心者が勝つ方法。どこを見ればいい?

簡単な血統の見方は?
私(ブエナ)の経験則で簡単に書けば、


「血統初心者さんはまず、父と母父だけを見るのがシンプルで良いかと」

「私が思うに、重賞レースで回収率を上げやすい種牡馬は、中長距離ならキングカメハメハ産駒。短距離ならダイワメジャー産駒か」

「ディープインパクト産駒は、距離不問で安定的な回収率になるが、安定する一方で、高回収率という点では、上記の2頭に劣る印象。それでも十分優秀」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



▼まず、具体的なデータから見てみます。


【重賞レースの血統データ】 2010~2016.11
758レース分析(ブエナ調べ)


1600m以上の重賞

キングカメハメハ産駒
連対率16%
単勝回収率117%


ディープインパクト産駒
連対率23%
単勝回収率83%


はい。
1600m以上の重賞で、キングカメハメハ産駒の単勝を買うだけで、プラスになってしまう。

大舞台での勝負根性は、キンカメ産駒が圧倒的な印象。



▼それに対して、ディープインパクト産駒は、回収率こそ平凡ですが、連対率は素晴らしい。

これは、ディープインパクト産駒が過剰人気になりやすい事を示している様にも思います。

軸馬としての安定度を考えると、ディープインパクト産駒は最適。

私も、ディープインパクト産駒を軸馬にすることが多いです。



▼ついでに言うと、

スクリーンヒーロー産駒
連対率38%
単勝回収率187%


これはすごい。

モーリスとゴールドアクターで数字を上げている部分もありますが、それ以外の馬も優秀で、スクリーンヒーロー産駒も大舞台での勝負根性がある印象です。



1400m以下の重賞

ダイワメジャー産駒
連対率17%
単勝回収率122%


はい。
短距離の重賞レースでは、ダイワメジャー産駒が回収率を上げやすい気がする。

短距離と言えば、サクラバクシンオー産駒ですが、サクラバクシンオーは下級クラスでの信頼度は高いんですが、重賞レースだと、あまり儲からない印象です。


サクラバクシンオー産駒(重賞レース)
連対率15%
単勝回収率69%

こんな感じです。やはり回収率が低い。



▼さて、このような大まかなデータを頭に入れたところで、さらにマニアックに、血統と馬券について考えてみます。

競馬は「ブラッドスポーツ」と言われます。

つまり「血が走る」ということです。


競馬の歴史は血統の歴史であり、血統こそが競馬のロマンであると考えている人も多いです。

オル 血統



▼さて、そんな血統を使って、馬券で儲けることはできるのか?

サラブレッドというのは、血統によって「得意・不得意」があります。

なので、「この条件が得意な血統」というものが必ず存在するわけです。



▼「血統派」と言われる人たちは、このような血統による特性を武器にして馬券を買うわけ。

私ブエナが思うに、馬券で利益を出している人のタイプは、大きく分けて3つかなという感じです。


「データ派」

「パドック派」

「血統派」


ですね。



▼「プロ馬券師」と呼ばれる少数の人々は、上記の3つのどれかに当てはまっていることが多い印象。
(あくまで私ブエナの見解です)

ちなみに、「騎手と調教師の関係」「乗り替わり狙い」などは、データ派と言えます。



▼さて、血統の話に戻りましょう。

血統で馬券利益を出すことは出来るのか?


もちろん、できます。

どんな馬券理論であっても、そこに「期待値的な優位性」がある限り、必ず利益を生むことができると、私ブエナは考えています。



▼私は、血統はめんどくさいのでデータ派ですが、血統に集中すれば利益を出すことができると思います。

ポイントは「期待値」です。

馬券はすべて期待値から始まる。
(マツリダ予想より引用)



▼逆に言えば、どんなに血統に詳しくても、期待値を知らなければ勝てないと思う。

例えば、「重馬場ならオペラハウス産駒が強い」とか、「瞬発力勝負ならディープインパクト産駒」

というベタな考え方があります。

これはこれで正解なのですが、これだけでは馬券で利益を出す事はできないわけです。



▼馬券で利益を出すには、そこに「オッズ」を加味しなければならない。

考え方としては、


「重馬場ならオペラハウス産駒だが、過剰人気になっているから手を出しにくい」

というようなアプローチの仕方になります。


逆に、

「瞬発力勝負になりそうだ。ディープインパクト産駒が意外と人気になっていないので狙い目」

という考え方ですね。私の場合ですが。



▼馬券は常に「オッズ」と「期待値」を同時に考える必要があります。

これはデータでも血統でもパドックでも、馬券で利益を追求するなら必須の考え方かと。


競馬にめちゃくちゃ詳しい人で、過去のレースや血統なども詳しいのに、トータルの馬券収支がプラスにならない人は多いです。

これは上述した、「オッズ」と「期待値」の概念が抜けているからなんですね。



▼ということで本日は、血統についての考え方を、私ブエナの独断と偏見で書いてみました。

血統は非常に奥が深く、今日書いた内容などは、ほんの表層的な内容です。


血統にハマりすぎると「馬券で儲ける」という、本来の目的を忘れがちになるので、そこは気をつけなければなりません。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




特別戦でのキングカメハメハ産駒とディープインパクト産駒の成績

▼血統の簡単な見方についての考察を続けます。

今は、競馬の血統に関する書籍や、サイトが増えてきたので、情報はいくらでも手に入ります。

しかし、それを使って利益を出せるかどうかは「使い手による」わけです。



▼素晴らしい道具を持っていても、使い方が間違っていたら結果を出すことはできない。

「使い方」というのは、「オッズと期待値」


ですから、「血統で勝負しよう!」と思っている人は、血統に詳しくなるだけではなく、常に「オッズと期待値」も同時に考えていく必要があると思う。



▼それでは、具体的な血統データも見てみましょう。

2015年11月の段階で、最も活躍馬を出しやすい種牡馬は、

「キングカメハメハ」と「ディープインパクト」です。
(あくまで私ブエナの考え方です)



▼全頭数のうち、オープン馬が占める割合はそれぞれ、

「7.8%」と「10.8%」


他の種牡馬では、オープン馬の割合は「1~5%」です。

繁殖牝馬の質が高いとは言え、やはりキンカメとディープは、種牡馬として素晴らしい成績を残していると言えます。



▼さて、それではまず、キングカメハメハ産駒のデータを分析してみます。


【キングカメハメハ産駒の特徴】 2010~1015年
特別戦
3911頭分析
芝&ダート


(平均)単勝回収率85%

(G3)単勝回収率135%

(G2)単勝回収率126%

(G1)単勝回収率41%

(馬体重500キロ以上)単勝回収率148%

(札幌・函館)単勝回収率122%

(G3~G2の9~11番人気)単勝回収率358%

(馬体重500キロ以上で10番人気以下)単勝回収率345%

(G1で1~6番人気)単勝回収率107%



はい。
キングカメハメハ産駒は、狙い目が沢山あって面白いですね。

「500キロ以上での2ケタ人気のキンカメ」と「G3~G2の9番人気以下」などは、簡単に回収率を上げるための狙い目として、覚えておいてもよいかと思います。


あと、なぜかキンカメ産駒は、G1の回収率は低めですが、1~6番人気までの人気馬は、信頼できます。



▼では次に、ディープインパクト産駒のデータも見てみましょう。


【ディープインパクト産駒の特徴】 2010~1015年
特別戦
3144頭分析
芝&ダート


(平均)単勝回収率69%

(重賞)単勝回収率74%

(札幌)単勝回収率162%



はい。
ディープインパクト産駒は、良血馬が多いためか、「極めて過剰人気になりやすい

そのため、平均回収率が低いです。

「ディープインパクト産駒だから買おう!」と、考える人が多いわけですね。



▼私ブエナは個人的には、ディープインパクト産駒はあまり期待値は高くないと感じます。

「強さ」と「儲かるか」は、全くの別問題ということです。

ただ、軸馬にするなら、ディープインパクト産駒の安定感は武器になる。


あとなぜか、「札幌競馬場」のディープインパクト産駒は、やたら回収率が高いです。

一応、頭に入れておくと良いかと思います。



▼さて、ここまで見てきたように、私ブエナの個人的な印象としては、血統で回収率を上げるならキングカメハメハ。

キングカメハメハ産駒は、重賞レースで人気薄なら狙い目。

1番人気での回収率も高く、重賞で利益を出しやすい種牡馬だと思います。



▼それに対して、ディープインパクト産駒は、回収率は普通。

ディープ産駒を買うだけで儲かる、という事はないです。

ただ、回収率は普通でも、好走確率は圧倒的です。



▼なので、軸をディープにして、ヒモで高期待値馬を狙えば良い。

このような馬券構成にすることで、ディープインパクト産駒の好走確率を最大限に活用することができると思うわけです。



▼あと、ディープインパクト産駒を狙う場合、「左回り」は、なかなか良いかと。

東京・新潟・中京 ですね。

左回りの重賞レースでディープインパクト産駒を狙うと、過去データでは高回収率になります。
(ブエナ調べ)



▼これは、左回りが得意というより、瞬発力を生かしやすいからかと思われます。

逆に、中山競馬場などパワーが必要なコースは、ディープインパクト産駒の回収率は低くなっています。



▼では次に、ダイワメジャー産駒のデータも見てみましょう。


【ダイワメジャー産駒の特徴】 2010~1018年
重賞レース
541頭分析
芝&ダート


(平均)単勝回収率50%

(1200m重賞)単勝回収率106%

(1400m重賞)単勝回収率82%

(1600m重賞)単勝回収率57%

(1800m重賞)単勝回収率11%

(2000m以上の重賞)単勝回収率0%


はい。

ダイワメジャー産駒の場合、見事に距離が長くなるほど、回収率が下がっていきます。



▼1000mのアイビスサマーダッシュは、3頭しか出走していないので、サンプル不足ということで割愛。

1,200メートルから考えていくと、ダイワメジャー産駒は、距離が短ければ短いほど、回収率が高くなります。



▼なので、ダイワメジャー産駒を重賞レースで狙う場合、スプリント戦で狙っていくのが基本になるかと思います。

1,400メートルも悪くない。

マイルくらいから怪しくなってきます。



▼ダイワメジャー自体は、現役時代は、皐月賞や天皇賞秋など2,000メートルでも活躍していましたが、産駒は距離適性が短くなっている印象。

これはあくまでも重賞レースでの話ですが、ダイワメジャー産駒は、2,000メートル以上の重賞レースでは勝ち星がありません。

複勝回収率も低いので、長い距離では少し狙いにくい感じです。



▼ではここで、データ範囲を切り替えて分析してみましょう。


重賞レース・血統データ】2015~2020年

ディープインパクト産駒⇒単勝回収率80%・複勝回収率81%(連対率21%)

キングカメハメハ産駒⇒単勝回収率76%・複勝回収率84%(連対率16%)

ステイゴールド産駒⇒単勝回収率50%・複勝回収率84%(連対率16%)

ハーツクライ産駒⇒単勝回収率39%・複勝回収率61%(連対率15%)

ハービンジャー産駒⇒単勝回収率109%・複勝回収率68%(連対率15%)

ロードカナロア産駒⇒単勝回収率65%・複勝回収率59%(連対率22%)



はい。
2020年までの重賞レースで、勝ち星が多い種牡馬は上記の通りです。



▼まず、未だ健在なのは、ディープインパクト産駒

重賞レースの勝ち星は、147勝とダントツでズバ抜けています。

連対率もトップクラスで、21%なら、やはり軸馬として最も使いやすい種牡馬と言えます。



▼ただ、先ほども書いたとおり、ディープインパクト産駒は常に過剰人気になるので、連対率は高いんですが、回収率はまずまずといったところ。

単勝回収率80%・複勝回収率81%なので、ディープインパクト産駒を適当に購入しても、なかなか利益を出すのは難しいということになります。



▼ディープインパクト産駒は、過剰に馬券が売れやすいので、単複ではプラスにしにくい。

なので、ディープインパクト産駒を軸馬にして、ヒモに高期待値馬を入れることで、的中率と回収率を底上げすることが可能になります。



▼では次に、2020年までの種牡馬の2位。

キングカメハメハ産駒です。

キングカメハメハ産駒は、重賞レースでは常に安定的に高い成績を残しています。



▼ただ、2015年までの数字と比べると、2020年までの重賞レースでのキングカメハメハ産駒は、回収率が少し下がっています。

単勝回収率は76%で、ディープインパクト産駒より4ポイント低くなっています。

これは、キングカメハメハ産駒が、人気薄で勝つことが少なくなったことを示しています。



▼それでも、複勝回収率は84%と、ディープインパクト産駒を3ポイント上回っているので、こちらも軸馬として使いやすい種牡馬になります。

複勝回収率が高いという事は、安定感があるということなので、三連複やワイドの軸として活用すると、回収率が高くなるわけです。



▼キングカメハメハ産駒は、どんな距離でも対応可能ですが、「3000m以上」だと信頼度が下がります。

特に、3200mの天皇賞春では、人気のキングカメハメハ産駒がことごとく惨敗しているので、天皇賞春ではちょっと手を出しにくい種牡馬になりますね。


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