関西馬と関東馬はどちらが強いのか?見分け方と狙い方。回収率は?
【関西馬と関東馬はどちらが強いのか?】
▼関西馬と関東馬はどっちが強いか?
私(ブエナ)の経験則で書けば、
「関西馬の方が強い。が、最近は関西馬が過剰人気になるケースも多いので、回収率は接近していると思う」
それではこの件について、具体的に考察してみましょう。
▼競馬は、栗東と美浦と言うように、東西に分かれています。
俗に言う、関東馬と関西馬というやつですね。
「調教師」の所属場所で、馬の東西が分かれます。
「美浦=関東馬」で「栗東=関西馬」です。
▼関東の調教師に所属している馬は関東馬。
関西の調教師に所属している馬は関西馬ということになります。
「栗東」と書くと、東に見えますが、栗東が関西です。
最初ちょっとややこしいですね。
▼さて、現代競馬では圧倒的に関西馬が強いです。
G1レースの勝ち馬を見ても、関西馬が優勢となっています。
これは重賞レースに限らず、すべてのレースにおいて関西馬が優勢になっているわけです。
(ブエナ調べ)
▼であれば、関西馬を中心に買っていけばいいのか?という発想になりがちですが、ちょっと注意点があります。
確かに関西馬は強いのですが、単純に関西馬を狙っていけば、馬券で勝てるというような単純なものではない。
何故かというと、「関西馬の強さは、オッズに反映していると思うから」です。
▼つまり、関西馬が強いことは、トラックマンも新聞記者も競馬ファンも、みんなわかっているわけ。
ですから関西馬は馬券が売れてしまうのですね。オッズが低くなるということです。
なので、関西馬を買った方が「的中率」は上がりますが、「回収率」にはあまり影響がない印象。
むしろ関東馬の方が回収率が高いことも多いです。
買う人が少ないので期待値が上がるためかと。
(あくまで私ブエナの認識です)
▼私の場合は、あまり関東や関西は気にしないようにしますが、「軸馬」を選ぶときは関西馬を選ぶことが多いです。
その方が的中率が上がるので、収支が安定するからです。
そして軸馬は関西馬にしたとしても、相手馬は、関東馬も混ぜて馬券を購入するようにしています。
▼なんと言っても重要なのは、「オッズ」であり、関東馬は不当に人気がないというケースは多いわけです。
そのような馬を狙い撃つことが重要であり、単純に関西馬だから買うとか、関東馬だからいらないとかいう判断は、やめておいた方が良いでしょう。
まぁそれでも、ハイレベルなレースになるほど、回収率でも関西馬が優勢になっているのは確かです。現状では。
▼それでは具体的にデータを見てみましょう。
【特別戦 東西データ】 2010~2015
5386レース分析
関東馬
連対率12%
複勝回収率74%
関西馬
連対率15%
複勝回収率80%
はい。
特別戦のデータです。
特別戦は賞金が高いので、特に東西の差が出やすいように思います。
▼そもそも、関東と関西の馬の力が違うのは、「坂路コース」のクオリティの差というのも、1つの原因となっているかと。
関西の坂路コースは、馬にしっかりと負荷がかかるコースで、強い馬を育成しやすいわけ。
一方、関東の坂路コースは、関西よりも負荷が少なかったんですが、「2014年の3月」から、関東の坂路コースも負荷がかかるように作り直した模様。
しかし、この新しい関東の坂路コースはなんとも微妙で、「負荷がかかりすぎる」という声も聞こえてきます。
あくまでも調教なので、調教段階で負荷がかかりすぎると、レースでバテたりするわけですね。
▼私は調教師ではないので、この辺のところはわかりませんが、関東の坂路コースが改修された「2014年の3月」からのデータを見ても、上述したように、関西馬が優勢のデータとなっています。
単純に、坂路の負荷を強くするだけでは、関西馬を逆転することは難しいと思われます。
▼さて、それではさらに、弱いほう(失礼)の関東馬について見てみましょう。
【関東馬 G1】 2010~2015
単勝回収率60%
はい。
厳しいですね。
逆に、関西馬のG1での単勝回収率は「84%」です。
好走率も、すべて関西馬が上回っていますので、やはり「G1」では関西馬を中心に考えた方が、的中率・回収率ともに向上させやすいと思われます。
▼もう一つデータを。
【重賞レース 東西データ】 2010~2016.7.10
関東馬
連対率 11%
単勝回収率76%
関西馬
連対率 14%
単勝回収率72%
はい。
重賞レースでも、関西馬は強いです。
しかし、単勝回収率は関東馬が上です。これはどういうことか?
▼ここが競馬の難しいところであり、初心者さんがぶつかる最初の壁でもあります。
「強い馬を買えば、儲かるというわけではない」
「弱い馬の方が、儲かるケースもたくさんある」
と、私ブエナは思うわけです。
ここを理解できれば、一気に勝ち組に近づくと思います。
▼ということで本日は、関西馬と関東馬はどちらが強いのか?について書いてみました。
私なりにまとめると、
「今は、まだまだ関西馬が強い。しかし関西馬は過剰人気になりやすいので、回収率で見れば、それほどの差はない気がする。今後は関東馬の方が儲かるという状況になってもおかしくはない」
私はこのように考えています。
▼現在のところは、関西馬が活躍している状況です。
大きいレースでは、特にそうですね。
2015年、G1で関東馬が活躍したレースとしては、ダービーのドゥラメンテや、安田記念のモーリスあたりですが、これはどちらも、「堀宣行」調教師なんですね。
堀宣行厩舎の馬も、最近は過剰人気になりやすいので微妙な部分もあるんですが、「G1の関東馬」でも、堀宣行厩舎の馬はマークする感じが良いかと思います。
ご参考まで。
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
▼関西馬と関東馬はどっちが強いか?の話を続けます。
具体的に、G1での成績を見てみましょう。
【G1データ】 2007~2016.9
231レース分析(ブエナ調べ)
◎関西馬が強いレース
フェブラリーステークス
⇒過去10年で全勝。
菊花賞
⇒過去9年で全勝。
ジャパンカップ
天皇賞秋
⇒過去9年で8勝。
宝塚記念
桜花賞
ダービー
オークス
⇒過去10年で8勝。
はい。
このように、主要なG1は、関西馬が根こそぎ持っていっている感じです。
▼ただ、これについては「出走頭数が全然違う」というのもあります。
過去10年のG1への出走頭数を見てみると、
関東馬 1243頭
関西馬 2501頭
こんな感じで、関西馬の方が2倍も、G1に送り出している。
その結果として、ほとんどのG1レースで関西馬が優勢になっていると思われます。
▼G1に出るということは、その前の段階で、重賞レースで賞金を稼ぐことが必要。
さらにその前の段階で、オープンクラスまで出世することが必要。
そう考えると、「G1への出走頭数が多い」という事は、やはり関西馬が全クラス的に強いと考えることができます。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼また、「過去10年のG1勝利数」を見てみると、
関東馬 59勝
関西馬 166勝
こんな感じです。
関西馬の方が、2倍以上、勝っている。
出走頭数は2倍で、勝利数は2倍以上。
という事は、勝率でも関西馬の方が優勢ということです。
関東馬
勝率4.7%
関西馬
勝率6.6%
このように、過去10年のG1では、圧倒的に関西馬が優勢の状況となっています。
▼次に、過去10年のG1での単勝回収率も見てみます。
関東馬 80%
関西馬 73%
ここは逆に、なんと関東馬の方が儲けやすいという状況です。
先ほども少し書きましたが、これが競馬の面白いところ。
「強い馬が儲かるわけではない」
日本の競馬は変動オッズなので、あまり目立たない関東馬の方が、利益を出しやすいケースも多々あるということです。
▼さて、話は変わりますが、2016年のG1では関東馬の単勝回収率が115%と、かなり高い数字になりました。
これについても少し考察してみます。
まず、この高い回収率の原因として、人気薄の関東馬がG1をいくつも勝ったことがポイントになる。
・皐月賞 ディーマジェスティ(8番人気)
・安田記念 ロゴタイプ(8番人気)
・宝塚記念 マリアライト(8番人気)
・チャンピオンズカップ サウンドトゥルー(6番人気)
・朝日FS サトノアレス(6番人気)
はい。
2016年のG1では、このように人気薄の関東馬が穴を開けるレースが多かった。
その結果として、単勝回収率が115%にも跳ね上がったわけです。
▼ただ、この数字だけを見て「これからは関東馬だ!」とか考えてしまうのは早計であると思う。
もう一つ、重要な数字を分析してみたい。
「複勝回収率40%」
はい。
これはかなり重要な数字だと思うわけです。
▼上述したように、2016年のG1では、関東馬が頻繁に激走した。これは素晴らしいと思う。
しかしその一方で、「関東馬は人気薄の1発はあったが、安定感で言えば、全くなかった」と、考えることができるのではないか?
▼複勝回収率が40%は、かなりヤバイ数字です。もちろん悪い意味で。
私ブエナが見たところ、人気になるような関東馬の成績は悪くなかった。
しかし、10番人気以下の関東馬は、2016年のG1ではまったく活躍していない。
ここが問題だと思うわけです。
▼基本的に、大きなレースになればなるほど、関西馬が儲かるのは間違いない。
条件を絞り込んでいけば、関東馬でも儲かる条件はたくさんあるわけですが、平均的に見るとやはり関西馬が優勢。
▼今まで、G1で関東馬を軸にしていた人は、それを関西馬に変えるだけで、回収率は10%くらい違ってくると思います。
たかが10%ですが、購入金額によっては、年間で何十万・何百万と違ってくることもあります。
▼私ブエナの感覚で言えば、
「軸は関西馬。ヒモは関東馬」
というイメージで馬券を構成すると、比較的、回収率が上がりやすいように思います。
もちろんケースバイケースですが、平均的にはそのような傾向にあると思うわけ。
▼迷ったら関西馬を選ぶ。
それだけで回収率が上がるなら、その方が良いと思う。
特に、上述したような「格式高いG1レース」では、圧倒的に関西馬が優勢になっている。
そこでわざわざ関東馬を狙っていく必要はないのかなと。
▼もちろん、関東や関西というのは、予想ファクターの1つに過ぎません。
「関東馬・関西馬」という1つのファクターだけで、年間プラスにするのは無理。
競馬は常に、様々なファクターを組み合わせて予想を構成するものです。
そのファクターの1つとして、「大きなレースでは関西馬が強い」というロジックがあると思うわけです。
▼ではここで、データ期間を最新に切り替えて、再度分析してみましょう。
【G1レース。東西別データ】2010年~2020年
美浦⇒単勝回収率58%・複勝回収率69%
栗東⇒単勝回収率70%・複勝回収率70%
はい。
データ期間を切り替えても、やはり関西馬の回収率の方が上回っています。
では次のデータ↓
【G1レース。東西別データ】2010年~2020年
美浦⇒勝率6.2% 連対率11.1% 複勝率16.2%
栗東⇒勝率6.0% 連対率12.7% 複勝率19.2%
はい。
勝率だけ、関東馬が上回っていますが、連対率と複勝率はどちらも関西馬が優勢になっています。
では次のデータ↓
【G1レース。東西別データ】2010年~2020年
美浦⇒平均オッズ73.0倍 単勝平均952円
栗東⇒平均オッズ66.7倍 単勝平均1165円
はい。
関東馬は、平均オッズが高い割に、勝ち馬の単勝平均オッズは、関西馬よりも低くなっています。
これはどういうことか?
▼私の印象では、「関東馬は、勝負にならない人気薄が、多数出走している」と考えています。
関東馬でも、強い馬は強いんですが、全く勝負にならない人気薄も多く、それらの大穴馬が関東馬の成績を下げていると考えられます。
▼それに対して、関西馬のほうは、勝ち馬の単勝平均オッズが高いことからも、人気薄でも層が厚いと考えられます。
これまでは、関東馬の方が穴をあけるケースが多かったんですが、2010年からの10年間は、関西馬が穴をあけるケースも増えてきたような印象です。
▼関西馬は、人気馬から人気薄まで、まんべんなく層が厚い。
単勝回収率のデータを見てみましょう↓
85(%)
60
106
85
87
57
124
76
53
0
17
108
35
102
0
188
0
0
(※上から、1~18番人気。関西馬)
はい。
単勝回収率の数字を人気別に見ても、まんべんなく回収率が高いのがわかります。
▼では次に、関東馬の同じデータを見てみましょう↓
88(%)
125
58
63
79
48
140
218
38
100
0
0
58
0
0
0
0
0
(※上から、1~18番人気。関東馬)
はい。
先程の関西馬と比べると、11番人気以下の大穴馬の回収率が非常に低くなっています。
やはりG1では、関東馬の大穴は、あまり期待値が高くないと考えられます。
▼ただ、人気馬の回収率で見ると、関東馬の方が優秀です。
【1~3番人気。G1】2010年~2020年
美浦⇒単勝回収率90% 勝率24.6%
栗東⇒単勝回収率84% 勝率20.3%
はい。
このように、1~3番人気の人気馬で見ると、関東馬の方が優秀な成績なので、近年では、軸馬は関東馬でも良いと言うデータになっています。
馬券で勝つには、馬券知識を増やすしかない。
ちなみに、私(ブエナ)が馬券知識を学んだのは、
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▼関西馬と関東馬はどっちが強いか?
私(ブエナ)の経験則で書けば、
「関西馬の方が強い。が、最近は関西馬が過剰人気になるケースも多いので、回収率は接近していると思う」
それではこの件について、具体的に考察してみましょう。
▼競馬は、栗東と美浦と言うように、東西に分かれています。
俗に言う、関東馬と関西馬というやつですね。
「調教師」の所属場所で、馬の東西が分かれます。
「美浦=関東馬」で「栗東=関西馬」です。
▼関東の調教師に所属している馬は関東馬。
関西の調教師に所属している馬は関西馬ということになります。
「栗東」と書くと、東に見えますが、栗東が関西です。
最初ちょっとややこしいですね。
▼さて、現代競馬では圧倒的に関西馬が強いです。
G1レースの勝ち馬を見ても、関西馬が優勢となっています。
これは重賞レースに限らず、すべてのレースにおいて関西馬が優勢になっているわけです。
(ブエナ調べ)
▼であれば、関西馬を中心に買っていけばいいのか?という発想になりがちですが、ちょっと注意点があります。
確かに関西馬は強いのですが、単純に関西馬を狙っていけば、馬券で勝てるというような単純なものではない。
何故かというと、「関西馬の強さは、オッズに反映していると思うから」です。
▼つまり、関西馬が強いことは、トラックマンも新聞記者も競馬ファンも、みんなわかっているわけ。
ですから関西馬は馬券が売れてしまうのですね。オッズが低くなるということです。
なので、関西馬を買った方が「的中率」は上がりますが、「回収率」にはあまり影響がない印象。
むしろ関東馬の方が回収率が高いことも多いです。
買う人が少ないので期待値が上がるためかと。
(あくまで私ブエナの認識です)
▼私の場合は、あまり関東や関西は気にしないようにしますが、「軸馬」を選ぶときは関西馬を選ぶことが多いです。
その方が的中率が上がるので、収支が安定するからです。
そして軸馬は関西馬にしたとしても、相手馬は、関東馬も混ぜて馬券を購入するようにしています。
▼なんと言っても重要なのは、「オッズ」であり、関東馬は不当に人気がないというケースは多いわけです。
そのような馬を狙い撃つことが重要であり、単純に関西馬だから買うとか、関東馬だからいらないとかいう判断は、やめておいた方が良いでしょう。
まぁそれでも、ハイレベルなレースになるほど、回収率でも関西馬が優勢になっているのは確かです。現状では。
▼それでは具体的にデータを見てみましょう。
【特別戦 東西データ】 2010~2015
5386レース分析
関東馬
連対率12%
複勝回収率74%
関西馬
連対率15%
複勝回収率80%
はい。
特別戦のデータです。
特別戦は賞金が高いので、特に東西の差が出やすいように思います。
▼そもそも、関東と関西の馬の力が違うのは、「坂路コース」のクオリティの差というのも、1つの原因となっているかと。
関西の坂路コースは、馬にしっかりと負荷がかかるコースで、強い馬を育成しやすいわけ。
一方、関東の坂路コースは、関西よりも負荷が少なかったんですが、「2014年の3月」から、関東の坂路コースも負荷がかかるように作り直した模様。
しかし、この新しい関東の坂路コースはなんとも微妙で、「負荷がかかりすぎる」という声も聞こえてきます。
あくまでも調教なので、調教段階で負荷がかかりすぎると、レースでバテたりするわけですね。
▼私は調教師ではないので、この辺のところはわかりませんが、関東の坂路コースが改修された「2014年の3月」からのデータを見ても、上述したように、関西馬が優勢のデータとなっています。
単純に、坂路の負荷を強くするだけでは、関西馬を逆転することは難しいと思われます。
▼さて、それではさらに、弱いほう(失礼)の関東馬について見てみましょう。
【関東馬 G1】 2010~2015
単勝回収率60%
はい。
厳しいですね。
逆に、関西馬のG1での単勝回収率は「84%」です。
好走率も、すべて関西馬が上回っていますので、やはり「G1」では関西馬を中心に考えた方が、的中率・回収率ともに向上させやすいと思われます。
▼もう一つデータを。
【重賞レース 東西データ】 2010~2016.7.10
関東馬
連対率 11%
単勝回収率76%
関西馬
連対率 14%
単勝回収率72%
はい。
重賞レースでも、関西馬は強いです。
しかし、単勝回収率は関東馬が上です。これはどういうことか?
▼ここが競馬の難しいところであり、初心者さんがぶつかる最初の壁でもあります。
「強い馬を買えば、儲かるというわけではない」
「弱い馬の方が、儲かるケースもたくさんある」
と、私ブエナは思うわけです。
ここを理解できれば、一気に勝ち組に近づくと思います。
▼ということで本日は、関西馬と関東馬はどちらが強いのか?について書いてみました。
私なりにまとめると、
「今は、まだまだ関西馬が強い。しかし関西馬は過剰人気になりやすいので、回収率で見れば、それほどの差はない気がする。今後は関東馬の方が儲かるという状況になってもおかしくはない」
私はこのように考えています。
▼現在のところは、関西馬が活躍している状況です。
大きいレースでは、特にそうですね。
2015年、G1で関東馬が活躍したレースとしては、ダービーのドゥラメンテや、安田記念のモーリスあたりですが、これはどちらも、「堀宣行」調教師なんですね。
堀宣行厩舎の馬も、最近は過剰人気になりやすいので微妙な部分もあるんですが、「G1の関東馬」でも、堀宣行厩舎の馬はマークする感じが良いかと思います。
ご参考まで。
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▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
関西馬と関東馬のG1成績詳細
▼関西馬と関東馬はどっちが強いか?の話を続けます。
具体的に、G1での成績を見てみましょう。
【G1データ】 2007~2016.9
231レース分析(ブエナ調べ)
◎関西馬が強いレース
フェブラリーステークス
⇒過去10年で全勝。
菊花賞
⇒過去9年で全勝。
ジャパンカップ
天皇賞秋
⇒過去9年で8勝。
宝塚記念
桜花賞
ダービー
オークス
⇒過去10年で8勝。
はい。
このように、主要なG1は、関西馬が根こそぎ持っていっている感じです。
▼ただ、これについては「出走頭数が全然違う」というのもあります。
過去10年のG1への出走頭数を見てみると、
関東馬 1243頭
関西馬 2501頭
こんな感じで、関西馬の方が2倍も、G1に送り出している。
その結果として、ほとんどのG1レースで関西馬が優勢になっていると思われます。
▼G1に出るということは、その前の段階で、重賞レースで賞金を稼ぐことが必要。
さらにその前の段階で、オープンクラスまで出世することが必要。
そう考えると、「G1への出走頭数が多い」という事は、やはり関西馬が全クラス的に強いと考えることができます。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼また、「過去10年のG1勝利数」を見てみると、
関東馬 59勝
関西馬 166勝
こんな感じです。
関西馬の方が、2倍以上、勝っている。
出走頭数は2倍で、勝利数は2倍以上。
という事は、勝率でも関西馬の方が優勢ということです。
関東馬
勝率4.7%
関西馬
勝率6.6%
このように、過去10年のG1では、圧倒的に関西馬が優勢の状況となっています。
▼次に、過去10年のG1での単勝回収率も見てみます。
関東馬 80%
関西馬 73%
ここは逆に、なんと関東馬の方が儲けやすいという状況です。
先ほども少し書きましたが、これが競馬の面白いところ。
「強い馬が儲かるわけではない」
日本の競馬は変動オッズなので、あまり目立たない関東馬の方が、利益を出しやすいケースも多々あるということです。
▼さて、話は変わりますが、2016年のG1では関東馬の単勝回収率が115%と、かなり高い数字になりました。
これについても少し考察してみます。
まず、この高い回収率の原因として、人気薄の関東馬がG1をいくつも勝ったことがポイントになる。
・皐月賞 ディーマジェスティ(8番人気)
・安田記念 ロゴタイプ(8番人気)
・宝塚記念 マリアライト(8番人気)
・チャンピオンズカップ サウンドトゥルー(6番人気)
・朝日FS サトノアレス(6番人気)
はい。
2016年のG1では、このように人気薄の関東馬が穴を開けるレースが多かった。
その結果として、単勝回収率が115%にも跳ね上がったわけです。
▼ただ、この数字だけを見て「これからは関東馬だ!」とか考えてしまうのは早計であると思う。
もう一つ、重要な数字を分析してみたい。
「複勝回収率40%」
はい。
これはかなり重要な数字だと思うわけです。
▼上述したように、2016年のG1では、関東馬が頻繁に激走した。これは素晴らしいと思う。
しかしその一方で、「関東馬は人気薄の1発はあったが、安定感で言えば、全くなかった」と、考えることができるのではないか?
▼複勝回収率が40%は、かなりヤバイ数字です。もちろん悪い意味で。
私ブエナが見たところ、人気になるような関東馬の成績は悪くなかった。
しかし、10番人気以下の関東馬は、2016年のG1ではまったく活躍していない。
ここが問題だと思うわけです。
▼基本的に、大きなレースになればなるほど、関西馬が儲かるのは間違いない。
条件を絞り込んでいけば、関東馬でも儲かる条件はたくさんあるわけですが、平均的に見るとやはり関西馬が優勢。
▼今まで、G1で関東馬を軸にしていた人は、それを関西馬に変えるだけで、回収率は10%くらい違ってくると思います。
たかが10%ですが、購入金額によっては、年間で何十万・何百万と違ってくることもあります。
▼私ブエナの感覚で言えば、
「軸は関西馬。ヒモは関東馬」
というイメージで馬券を構成すると、比較的、回収率が上がりやすいように思います。
もちろんケースバイケースですが、平均的にはそのような傾向にあると思うわけ。
▼迷ったら関西馬を選ぶ。
それだけで回収率が上がるなら、その方が良いと思う。
特に、上述したような「格式高いG1レース」では、圧倒的に関西馬が優勢になっている。
そこでわざわざ関東馬を狙っていく必要はないのかなと。
▼もちろん、関東や関西というのは、予想ファクターの1つに過ぎません。
「関東馬・関西馬」という1つのファクターだけで、年間プラスにするのは無理。
競馬は常に、様々なファクターを組み合わせて予想を構成するものです。
そのファクターの1つとして、「大きなレースでは関西馬が強い」というロジックがあると思うわけです。
▼ではここで、データ期間を最新に切り替えて、再度分析してみましょう。
【G1レース。東西別データ】2010年~2020年
美浦⇒単勝回収率58%・複勝回収率69%
栗東⇒単勝回収率70%・複勝回収率70%
はい。
データ期間を切り替えても、やはり関西馬の回収率の方が上回っています。
では次のデータ↓
【G1レース。東西別データ】2010年~2020年
美浦⇒勝率6.2% 連対率11.1% 複勝率16.2%
栗東⇒勝率6.0% 連対率12.7% 複勝率19.2%
はい。
勝率だけ、関東馬が上回っていますが、連対率と複勝率はどちらも関西馬が優勢になっています。
では次のデータ↓
【G1レース。東西別データ】2010年~2020年
美浦⇒平均オッズ73.0倍 単勝平均952円
栗東⇒平均オッズ66.7倍 単勝平均1165円
はい。
関東馬は、平均オッズが高い割に、勝ち馬の単勝平均オッズは、関西馬よりも低くなっています。
これはどういうことか?
▼私の印象では、「関東馬は、勝負にならない人気薄が、多数出走している」と考えています。
関東馬でも、強い馬は強いんですが、全く勝負にならない人気薄も多く、それらの大穴馬が関東馬の成績を下げていると考えられます。
▼それに対して、関西馬のほうは、勝ち馬の単勝平均オッズが高いことからも、人気薄でも層が厚いと考えられます。
これまでは、関東馬の方が穴をあけるケースが多かったんですが、2010年からの10年間は、関西馬が穴をあけるケースも増えてきたような印象です。
▼関西馬は、人気馬から人気薄まで、まんべんなく層が厚い。
単勝回収率のデータを見てみましょう↓
85(%)
60
106
85
87
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108
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(※上から、1~18番人気。関西馬)
はい。
単勝回収率の数字を人気別に見ても、まんべんなく回収率が高いのがわかります。
▼では次に、関東馬の同じデータを見てみましょう↓
88(%)
125
58
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(※上から、1~18番人気。関東馬)
はい。
先程の関西馬と比べると、11番人気以下の大穴馬の回収率が非常に低くなっています。
やはりG1では、関東馬の大穴は、あまり期待値が高くないと考えられます。
▼ただ、人気馬の回収率で見ると、関東馬の方が優秀です。
【1~3番人気。G1】2010年~2020年
美浦⇒単勝回収率90% 勝率24.6%
栗東⇒単勝回収率84% 勝率20.3%
はい。
このように、1~3番人気の人気馬で見ると、関東馬の方が優秀な成績なので、近年では、軸馬は関東馬でも良いと言うデータになっています。
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