単勝馬券の倍賭けで勝てるか?追い上げ馬券の危険性。賭け金を上げるリスク。増額は精神崩壊

単勝馬券の倍賭けで勝てるか?

▼「単勝で3倍くらいの馬券を、ハズれたら倍賭けしていけば、絶対に勝てるのでは?」

というご質問をいただいたので、本日は、倍賭けについて書いてみたいと思います。

悪魔



▼私(ブエナ)の経験則で書けば、

「単勝馬券の倍賭けというシンプルな方法では、ほぼ間違いなく勝てないと思う」

「理由は、ほとんどの人は増額に耐える資金がないことと、増額に耐える精神力がないから」

「そして何と言っても、日本の競馬は変動オッズだから無理」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



▼倍賭け。すなわち「追い上げ投資法」ですね。

競馬を始めた人は、いつか必ず、この追い上げの魔力に、引き寄せられることになります。


・・そして、惨敗します。
(私ブエナもしっかり経験済み)



▼倍賭けというのは、「馬券が外れたら、次のレースは賭け金を倍にする」

という、シンプルな馬券戦略です。


「理論的には」、永久に連敗し続けることはないので、必ず勝てることになります。

しかし、この目論見は多くの場合、悲惨な結果を招くことになる。



▼「オッズが3倍だから、大体、3回に1回は的中するよね」

こんな軽い気持ちで、追い上げ馬券を始めてしまうと、必ず後悔することになります。

なぜなら「オッズ3倍でも、確実に3回に1回、的中するわけでは無いから」です。



▼もちろん平均的には、3回に1回くらい的中します。

ですが、追い上げの最大のリスクは、「確率は偏るものである」という部分です。


平均的には、3回に1回くらい的中しますが、「10連敗も当然ある」

前回の、「⇒連敗可能性の記事」でも書きましたが、20連敗も普通にあり得るわけです。



▼確率とは恐ろしいもので、単純確率の範囲を超えて、「ありえない偏り」を見せることが頻繁にあります。

1番人気の単勝馬券を買い続けても、10~20連敗することは、ざらにあるわけです。


嘘だと思ったら、馬券は買わずに、しばらく追い上げでシミュレーションしてみてください。

恐怖の連敗が、頻繁に起こり得ることがわかると思います。



▼追い上げは、スムーズに的中が出現しているうちはいい。

でも、「確率が偏った時が地獄」なのです。


例えば、「倍賭け作戦」を、1,000円から始めたとしましょう。

10連敗すると、10戦目の賭け金は、いくらになるでしょうか?


1,000円
2,000円
4,000円
8.000円
16,000円
32,000円
64,000円
128,000円
256,000円
512,000円


はい。10戦目で、賭け金は「512,000円」です。

もう無理ですね。

とても正気の沙汰とは思えません。



▼現実的には、ここにさらに「オッズの低下」という問題も絡んできます。

そして最大の問題点は「精神が崩壊する」という部分です。


1,000円や、2,000円なら、負けても、どうという事はありません。

しかし、追い上げ投資法は、負ければ負けるほど、賭け金が雪だるま式に増加していきます。



▼普通の人間は、このような状況で、冷静に馬券を判断することはできません。

馬券は、賭け金が上がれば上がるほど「ありえないミス」が起こるものです。

こうなってしまうと、泥沼なのです。
(すべて私ブエナの経験談)



▼しかも、50万円以上もリスクを取って、心臓が壊れるほどの緊張に耐えて、的中できたとしても、

「今までの損失をチャラにしただけ」なのですよ。


私ブエナも、倍賭け投資法を試したことがありますが、「こんなに心に負担をかけて頑張ったのに、結局、今までの損失をチャラにしただけか…」と、愕然とした記憶があります。

(もちろん、チャラにすることさえできずに損切りしたことも、何度もあります)



▼馬券は数学ではない。

馬券はギャンブルであり、「理論」よりも「感情」が先に来るゲームです。

「1+1=2」みたいな単純な机上の空論で、利益を出せるわけがない。


馬券というのは、もっと複雑で高度な心理戦なの。

私ブエナも今まで何度も失敗してきて、それがわかりました。



▼ということで本日は、倍賭け・追い上げ、について、私ブエナの独断と偏見で書いてみました。

「倍賭けで億万長者だ!」という夢を持っていた人、夢を壊してしまってごめんなさい。

でも、無謀な夢を追いかけて、人生を狂わせて欲しくなかったので、ぶっちゃけました。



▼冷静に、淡々と、そして資金力が膨大にある人ならば、追い上げが有効に作用することは確かにあります。

しかし我々、一般の庶民が追い上げに手を出せば、多くの場合、悲劇が待っていることでしょう。



倍賭けや、追い上げに頼らなくても、馬券収支をプラスにすることは可能です。

庶民には庶民の戦略がある。

もっとリスクを下げて、競馬を楽しみながら馬券を買う方が、私は良いと思います。そのほうが楽しいし。



▼ちなみに私は、「均等買い」を推奨しているわけではありません。

上記のような、無謀な追い上げではなく、

「勝ち逃げ」や「連敗シミュレーションからの参戦時期の判定」

この2つは、均等買いのデメリットを消しながら、馬券利益を出すのにかなり効果的です。
(マツリダ予想より引用)



▼あるいは、同じ追い上げであっても「損切りライン」を明確にすることによって、リスクを軽減することが可能です。

ただ、損切りしてしまうと、そのマイナスを挽回するのは非常に困難です。

だから私ブエナは、「増額」や「倍賭け」というのは、オススメしないわけです。


ハイリスクな追い上げではなく、現実的な投資方法を学び、ストレスなく競馬を楽しむのが、私は好きです。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




単勝馬券以外での倍賭け

▼単勝馬券の倍賭けについての考察を続けます。

先ほど、1,000円から追い上げを始めても、10連敗すると、賭け金は50万円を超えてしまうと書きました。

単勝50万円。

これは、重賞レースでもオッズが動いてしまう金額です。

単勝馬券は売り上げがそれほど多くないので、50万円くらい突っ込むと、あっさりオッズが下がってしまいます。



▼なので、2倍のオッズを見込んで勝負しても、的中したときには、オッズが1.6倍くらいになってしまったりする。

まぁ本命サイドであれば、ここまでオッズが動く事はありませんが、午前中のレースなどで中穴サイドの単勝に突っ込むと、かなりオッズが動きます。



▼倍賭けの最大の弱点は、やはりここだと思う。

どんなに完璧なロジックで、機械のように冷静な心で挑んでも、オッズが下がってしまえば、事前の計算は何の意味もなくなります。



▼なので、倍賭けをやるとしたら、単勝馬券ではなく、売り上げが最も多い三連単の方が、成功する確率はまだ高いかもしれない。

三連単で「合成オッズ」を2倍に設定して、不的中なら増額。

この形なら、単勝馬券よりオッズの低下リスクを下げることができるかと。



▼ただ、三連単のデメリットは、買い目点数が多すぎること。

三連単で、合成オッズを2倍にコントロールするのは至難の業です。

100円馬券なら簡単ですが、そこから増額するためには、かなりの資金力が必要になる。

この点でも、競馬で倍賭けを機能させるのは困難だということがわかります。



▼そして、これらのやり方は、「心」がある人間には極めて難しい。

倍賭けしていくと、本当に手が震えます。

ドキドキ感も、興奮というよりは、殆ど絶望に近い気持ちになる。

こうなってしまうと、もはや競馬は楽しい娯楽ではなく、ただ自分を苦しめるだけのものになってしまうのです。
(ブエナ経験談)



控除率という名の強敵
「増額」にしても「倍賭け」にしても、あるいは「コロガシ」にしても、実弾で資金運用している以上、多分うまくいかない。

競馬の場合、カジノと違って「控除率」が高めに設定されているからです。



▼カジノでは、ここまで書いてきたような「投資術」で、利益を出すことも不可能では無い。

なぜなら、カジノの控除率は低めに設定されているから。

控除率が低ければ、参戦機会を増やしても、ある程度は事前の計算通りの数字で推移することになるからです。



▼しかし競馬の場合、平均で25%の控除率が差し引かれる。

これは馬券を購入するたびに差し引かれるわけです。

という事は、「増額」でも「倍賭け」でも「コロガシ」でも、複数回の参戦が前提条件となる戦略は、この控除率に大きく足を引っ張られると思うわけです。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼1回の参戦なら、控除は25%で済む。

しかし、投資術を用いて50回参戦するなら、25%を50回差し引かれるわけです。

これは痛い。



▼あらかじめ計算していた確率も回収率も、繰り返し差し引かれる控除率の金額によって、少しずつズレが出てくるのではないか?

最初はわずかなズレでも、倍掛けで金額が大きくなっていけば、途方もないズレとなっていく。

これもまた、馬券の倍賭けがうまく機能しない理由の1つかなと。



損切り戦略
もし、それでも倍賭けで勝負するとしたら、「損切りラインを明確にする」ということが必要になってくると思う。

例えば、「倍賭けで、3連敗したら損切り」みたいなルールを最初に決めておくわけです。

これなら、損失を最小限に留めることができる。



▼ただ、3連敗で賭け金はリセットされ、振り出しに戻る。

そして賭け金を最初のステップに戻した途端に、的中を引いてしまう。このような事はよくあります。

この場合、増額していないので負け分を取り戻すには至りません。



▼この戦略は、あくまでもリスクを下げることに主眼を置いているわけで、その分、利益が犠牲になるわけです。

このやり方も私は試していますが、なかなかうまくいかなかったです。

爆発力がない。リスクは低いんですが、なかなか資金は増えていきません。



反動狙い戦略
そこで次に考えるのは、「あらかじめ連敗を確認してから参戦する」というやり方です。
(マツリダ予想より引用)

いきなり実弾のお金を賭けるのではなく、まず最初は見るだけ。

そして連敗したのを確認する。そこから参戦するわけです。



▼これは単純確率理論から考えると邪道。

単純確率論で考えれば、この戦略はうまくいかないことになる。

でも競馬だと、意外と使える戦略だったりします。



▼例えば、「単勝3倍」で狙うとする。

ここまで書いてきたような、シンプルな倍賭けだと、馬券が外れるたびに、賭け金が激増してしまいます。

この戦略が破綻するのは、ここまで書いてきたとおりです。



まず結果だけ見る
そこで、目線を少し切り替えます。

「最初はまず、お金を賭けずに結果だけ見る」

そして、的中・不的中の流れを見るわけです。



▼このような、「最初は見るだけ」「最初は様子見」という戦略は、ルーレットなどでもよく使われますね。

「出目を見る」というイメージです。



▼単勝3倍のレース結果を、ひたすら追いかけていくと、好調期と不調期があることがわかると思います。

そしてその波は、好調期と不調期が交互に発生しやすいと、感じると思います。



▼もちろん、大幅なドローダウンもありますが、基本的には、

「下がったものは上がる」
「上がったものは下がる」

という流れになりやすいわけです。



均等買いの増額法のデメリット
単純な増額法や倍賭けだと、これらの流れのすべてを馬券購入することになります。

なので、「そろそろ連敗しそうだな」とか「そろそろ的中が来そうだな」という読みが使えないんですね。

これが、均等買いでの増額法のデメリットになります。



不調期を狙う
そこで狙うべきは、不調期です。

先ほど書いたように、基本的には、不調期の後には、好調期が来やすい。

という事は、「不調期を確認した後から参戦すれば、回収率が上がりやすい?」という仮説を立てることができるわけです。



▼これは、マツリダ予想でも推奨されている、反動狙いという戦略です。

競馬の成績というのは、年単位で見ると、ほぼ毎年同じです。

例えば、1番人気の勝率は、毎年だいたい同じ。30%程度なわけです。



▼という事は、1~2ヶ月のスパンで、1番人気の勝率が10%しかなかったとしたら?

これはその後、1番人気の勝利数が増えていく可能性が高いわけです。



▼先程の、単勝3倍作戦で考えてみると、

「単勝3倍が、10連敗した」とする。

単勝3倍の10連敗は、比較的レアケースなので、この後、単勝3倍の出現確率がアップする可能性があるわけです。



▼もちろん、どこまでも連敗が続くこともあります。

なので、反動狙いする場合でも、「損切り回数」は決めておいた方が、リスクを下げることができる。

このような戦略であれば、均等買いで倍賭けというハイリスクローリターンな戦略よりも、はるかに勝ちやすくなります。

考え方としては、単勝馬券の倍賭けとは真逆のスタイルになりますが、回収率を上げる戦略としては、有効かと思います。


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