競馬は若い馬の方が儲かる。馬の年齢と回収率・的中率の関連性

競馬は、若い馬の方が儲かるか?

▼サラブレッドには、それぞれ年齢があり、その年齢によって、「儲かる馬」や「儲からない馬」がいたりします。

私(ブエナ)の経験則で書けば、


「基本的に競馬は、若い馬の方が儲けやすい傾向にあると思う」

「特に、短距離戦では、若い馬の回収率が高くなりやすい印象」

「ただ、長距離戦だと、高齢馬の折り合いのつけやすさが武器になることもある」



それではこの件について、具体的に考察してみましょう。



▼競走馬の多くは、2歳でデビューして、引退するまで走り続けます。

最近は、不況の影響で競走馬も長く走らされることが多くなりました。

8歳馬9歳馬・・・たまに10歳の馬もいますね。

おじいさん

さて、この馬齢ですが、「平均的には」若い馬ほど、馬券の回収率が上がりやすいという傾向にあるように思います。

どんな生物でも、若い方が身体能力が高く元気です。

そして若い馬は、能力に伸びしろがあるわけです。
(あくまで私ブエナの見解です)

それに対してある程度、歳をとった馬というのは、成長する幅がなく、驚くような走りをすることは少ない印象。
(高齢馬の激走もたまにありますが、平均的には、若い馬の方が元気)



▼ですから長い目で見たとき、若い馬を選んでいく人と、歳をとった馬を選んでいく人とでは、回収率に差が出てきます。

若い馬を選ぶ人の方が、回収率が高くなりやすい傾向にあると思うわけです。私ブエナの見解ですが。



▼特に、人気薄の穴馬を狙う場合、年をとったおじいさん馬よりも、若くて活きのいい馬を狙った方が、同じ人気薄でも期待値が違うと思う。

そして回収率も、違ってくると思うわけ。



ただ、この傾向は、「長距離」だと、あまり当てはまらないケースがあるので注意が必要です。

長距離レースでは、ベテラン馬の落ち着き(折り合い)というのが、武器になるからです。



長距離レースは、若さ故の、「イレ込み」がスタミナを消耗させてしまうため、高齢の馬が好走したりします。

逆に、短い距離だと若い馬のエネルギーが、おじいさん馬を蹴散らすことも多いと思うわけ。


ですから、距離やコースなど、そのレースの特徴によって、若い馬を狙うのか?おじいさん馬を狙うのか?を判断していくと、回収率は上がりやすくなると思う。



▼参考データ(過去10年 6550頭を分析)

芝1200m の年齢別 単勝回収率 (ブエナ調べ)


4歳 単勝回収率96%(勝率9.5%)

5歳 単勝回収率91%(勝率6.7%)



はい。素晴らしい回収率ですね。

スプリント戦では、4歳馬と5歳馬をアタマに考えていくと回収率が上がりやすいと思います。

では次に、6歳と7歳を見てみましょう。



▼参考データ

芝1200m の年齢別 単勝回収率

6歳 単勝回収率71%(勝率4.1%)

7歳 単勝回収率41%(勝率2.5%)



はい。
先ほどの4~5歳馬と比較して、明らかに成績が悪いのが分かります。

やはり、古馬スプリント戦では、4~5歳を中心に予想を構成した方が、回収率は上げやすい印象。



▼参考までに、さらに突っ込んでデータ分析してみます。

【芝1200m 4歳馬 1~6番枠】
単勝回収率 101%(勝率10.1%)


はい。
ここまでくれば、古馬スプリント戦での狙い目が、かなり見えてきますね。



▼もっと突っ込んでみますか?

【芝1200m 4歳馬 1~6番枠 前走1着馬】
単勝回収率 114%(勝率16.5%)


はい。
さらに回収率が上がります。



▼競馬予想におけるデータ分析というのは、今、私がやったように、

「絞り込み」と「データの融合」

私ブエナの場合は、そのようなアプローチをすることが多いです。


ただ、それだけが正解というわけではないです。

競馬のアプローチ手法は無限にあり、だからこそ奥が深く、楽しいわけですね。



▼さて一方、馬券というのは相対的なものなので、

儲かる馬がいれば、その反対には、儲からない馬がいる

先程の、データの裏側を見てみましょう。


【芝1200m 7歳馬 5~18番枠】
単勝回収率 22%(勝率1.7%)


はい。

先ほどは、「フレッシュな内枠の馬が儲かる」というデータを出したわけですが、その反対の、「高齢馬の外枠」は、逆に回収率が下がるわけですね。



▼古馬スプリント戦で、7歳馬の5~18番枠の単勝を買っていたら、単勝回収率は、「22%」になってしまう、ということになります。

これはあくまでも過去のデータに過ぎませんが、競馬では同じことが繰り返されることが多いので、傾向として頭に入れておく事は重要だと思います。



▼ちなみに、上述した傾向は、あくまでも「1200m戦」のデータであり、長距離になると高齢馬でも、がんばります。

が、それでも若い馬の方が有利ですね。

私ブエナも、若い馬を中心に馬券を構成することが多いです。



▼ということで本日は、競馬は若い馬の方が儲かるか?について書いてみました。

私なりにまとめると、


「競馬は基本的に、若い馬の方が回収率が高くなりやすい印象」

「ただ、長距離戦になると、高齢馬の回収率が高くなりやすいと思う」



私の場合は、このような認識です。



▼ケースバイケースですが、基本的にはやはり、若い馬の方が儲かることが多いと感じます。

コツとしては、年齢だけで切ったり、拾ったりするのではなく、

どうしても迷った時は、若い馬を拾う」という感じにすることが、私の場合は多いです。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




馬齢戦略におけるデメリット

▼さて、第一部では、若い馬の方が儲かる、というアプローチをしてみました。

やはり全体的な傾向として、私ブエナの感覚では、

「サラブレッドの回収率は、4歳を頂点にして、そこから下降する」という印象を受けます。



▼ただ、この私の理論には、1つ問題があったりします。

それは、

「6歳以上の馬の絶対数が少ない」

という部分です。



▼2歳限定・3歳限定を除くと、馬券の回収率は、高齢馬になるほど下がりやすくなる。

ここまでは良いとして、問題は、6歳以上の馬はあまり数が多くないわけです。

例えば、2歳限定・3歳限定を除いたレース「1281レース」を考えてみます。



▼1281レースで、頭数が 18029頭。

この 18029頭のうち、7歳以上馬は「1727頭」しかいないわけです。



▼という事は、「7歳以上馬は、期待値が低いので切ろう!」と思っても、

「10頭に1頭もいない」

ということになるわけです。

なので私は先程、馬齢だけで予想を構成するべきではないと書いたんですね。



▼単勝回収率的には、

5歳馬 83%
8歳馬 46%

と、ダブルスコアくらいの差があります。

ただ、頭数を見ると、


5歳馬 5024頭
8歳馬 456頭

と、やはり10%くらいしかいないわけです。



▼データ分析をしていると、このようなケースは多々あります。

これは消去法の1つの弱点でもあるように思うわけ。

消去法というのは、対象数が少なすぎると、あまり機能しないこともある。

なので私は、消去法よりも、選択法や抽出をよく使うわけです。



▼とは言え、「迷った時に、若い馬を選ぶ」というのは、私もよくやります。

「他の条件が同じなら」6歳以上馬よりも、若い馬を選ぶことが多いです。

馬齢に関しては、それをメインストリームにするのではなく、補助的な指標として使う方が、効果を発揮するように思います。



▼それともう一つ注意点として、「高齢馬は、そもそもあまり馬券が売れないので、大穴馬となることが多い」

という部分です。

つまり、大穴だから回収率が低い、とも言えるわけです。

これについては、鶏が先か卵が先かという話になってしまいますが、いずれにしても高齢馬は回収率が上げにくいような気がします。



▼ここでちょっとまた具体的なデータも見てみます。

2015~2017.5
重賞・7歳以上」332レース分析

単勝回収率 39%


はい。
重賞レースに絞っても、やはり高齢馬の回収率は低くなります。

この中で「ダート」だけ抜き出してみると、単勝回収率16%と、さらに下がります。

ダートは高齢馬でも活躍する印象ですが、データとして見てみると、ダートでも高齢馬はあまり儲からない感じです。



▼とは言え、重賞レースで7歳以上馬が、全く買えないわけではない。

例えば、「7歳以上の1~3番人気

これは、
単勝回収率 50%
複勝回収率 78%

となります。

つまり、3着内率は悪くない。
ただ、勝ち切れないわけです。



▼高齢馬の1つの特徴として、この「勝ち切れない」というのがあると思う。

若い時と違って、歳をとってくると一瞬の瞬発力がなくなるので、勝利を取りこぼすことが多いのかもしれない。

なので、高齢馬を狙う時は、1着づけよりも、2~3着狙いの方が回収率を上げやすいと、私は感じます。



▼とは言え、複勝回収率78%は決して優れた数字では無い。

わざわざこの78%を狙っていく必要もないかと。

つまり、1~3番人気を狙うのであれば、7歳以上より、「若い馬の1~3番人気」を狙う方が効率的だと思う。



▼また具体的なデータをひとつ。

2015~2018.3
重賞・高齢馬の人気サイド

・7歳以上の1番人気⇒ 単勝回収率30%・複勝回収率77%

・7歳以上の2番人気⇒ 単勝回収率30%・複勝回収率80%


はい。

これは芝のレースもダートのレースも合算した数字です。

見事に「高齢馬は勝ち切れない」という現象を数値化している感じ。



▼先ほども書いたように、高齢馬でも複勝回収率は悪くない。

ベテランの味なのかわかりませんが、安定して3着以内に走ってくるという部分では、むしろ高齢馬は信頼できるとも言える。

上記のデータは人気サイドですが、「中穴」のデータを見てみても、高齢馬の複勝回収率は優秀です。



▼このことから、高齢馬を使って馬券構成を考えるときには、

「高齢馬は1着固定にせず、2~3着狙いにする」と、重賞レースでは回収率を上げやすくなるのかなと。



▼また、さらにもう1歩踏み込んで考えてみると、

「高齢馬が1~2番人気の時は、それ以外の馬の単勝が狙い目だったりする」のかなと。

馬券のオッズというのはシーソーゲームですから、どこかの期待値が下がれば、逆にどこかの期待値が上がるわけですね。



▼では次に、年齢別の連対率を見てみましょう↓


重賞レース。年齢別の連対率】2015~2019年。2歳3歳限定戦は除く

19.7%
20.3%
16.3%
10.5%
8.4%
7.2%


(※上から、3歳馬~8歳馬)


はい。
重賞レースにおける、年齢ごとの連対率は上記のようになります。



▼このデータを見ても分かるように、若い馬ほど連対率が高いです。

重賞レースで最も連対率が高いのは、競走馬の能力のピークと言われる、4歳馬。

そして次が3歳馬となっています。



このことから、重賞レースで軸馬を決めるときは、6歳以上の馬は、できるだけ避けた方がよいということになります。

馬券における軸馬の役割は、安定的に馬券圏内に入ってくるということです。

なので、できるだけ連対率が高い馬を軸馬にした方が、的中率と回収率が上がりやすくなるわけです。



▼このデータは、高齢馬が活躍しやすい印象のあるダート戦でも有効なのか?

ちょっと見てみましょう↓


ダート重賞レース。年齢別の連対率】2015~2019年

29.3%
20.3%
16.8%
12.1%
4.1%
5.6%


(※上から、3歳馬~8歳馬)


はい。
ダート戦でも、完全に若い馬の方が連対率が高いことが分かります。



▼むしろ、芝のレースより顕著な傾向が出ている印象です。

ついでに、芝のレースも見てみましょう↓


芝重賞レース。年齢別の連対率】2015~2019年

18.7%
20.7%
15.8%
9.4%
7.8%
4.0%


(※上から、3歳馬~8歳馬)


はい。
芝のレースでもやはり、年齢を重ねるごとに、連対率が下がっていきます。



▼このことから、「若い馬の方が儲かる」という仮説は、ほぼ立証できると考えられます。

的中率では、圧倒的に若い馬の方が優秀です。

ただ、回収率になると、その差は縮まってきます。

なぜかというと、若い馬の方が儲かるという事実は、多くの競馬トラックマンがよくわかっているからです。



▼競馬新聞の記者さんは、若い馬のほうに重い印を打つ。

そうなると、若い馬の方がオッズが低くなる。

その結果、年齢を重ねた馬は、好走確率は低くなるんだけれども、オッズがつくので回収率は僅差になるわけですね。


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