NHKマイルカップ2020年回顧。レシステンシア・サトノインプレッサの敗因とラウダシオンの勝因

NHKマイルカップ2020年・敗因分析
▼本日は、NHKマイルカップの回顧と結果分析を、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。






▼まず、今年のNHKマイルCを展開面から分析します。

【1000m通過】58.0秒
【ペース】ミドルペース
【ベストポジション】先行・内目



はい。
展開的には、特に速くもなく、遅くもなくと言ったところ。

レシステンシアがもっと速いラップで逃げるかと思ったんですが、ルメール騎手が安全策を選択したことによって、全体のペースは落ち着きました。

このルメール騎手の作り出した緩いペースが、結果に大きく影響した印象です。



1着ラウダシオン(9番人気)
スタートは出たものの、その後、うまく加速することができず、後方に置かれそうになる。

そこで、Mデムーロ騎手は、手綱を押して加速させました。

通常は、馬の気分に任せて後方に下げる騎手が多いわけですが、Mデムーロ騎手は、先行すると決めていたんでしょう。

前半から積極的に先行ポジションを取りに行きました。



▼結果的に、このスタートでの判断が勝負を決めた印象。

もしあのまま、馬なりで後方待機していたら、おそらく惨敗コースだったでしょう。

相手をレシステンシアと決め、先行策を取ったMデムーロ騎手でなければ、あの勝利は生まれなかったと思います。



▼ラウダシオンは、1400mなら強いのはみんな知っていました。

ただ、今回は実績のない1600mのマイル戦。

朝日杯フューチュリティステークスで8着に負けている舞台で、多くの競馬ファンは、「距離が長いのではないか?」と判断し、評価を下げたわけです。



▼その結果、9番人気と全く人気はなかったわけですが、勝つ時は着差をつけて勝つタイプで、自分の形になったときには非常に強い馬。

私の個人的な馬券でも、レシステンシアからラウダシオン・ギルデッドミラーのワイドが的中。

ヒモがうまく中穴になり、まずまずの配当となりました。



2着レシステンシア(1番人気)
このレースの中心だった馬。

2歳の阪神ジュベナイルフィリーズを、5馬身差でぶっちぎったレースは、競馬ファンに衝撃を与えました。



▼この馬のポイントは、「瞬発力勝負に持ち込まないこと」

上述した阪神ジュベナイルフィリーズでは、ハイペースでの逃げで、後続になし崩し的に脚を使わせての圧勝。

しかし、その次のレースだったチューリップ賞では、スローペースに落とした逃げで、あっさり捕まってしまいました。



▼つまり、この馬で勝つためには、ある程度、速いペースで逃げることが重要なポイントになる。

テン乗りのルメール騎手が、どのような逃げを打つか、注目して見ていました。



▼その結果、ルメール騎手が選択したのは、「ペースを落としての普通の逃げ」

ああ。やってしまった。

その馬で、そのペースでは、勝てないんですよ。ルメールさん。。。



▼私の本命は、レシステンシアでしたが、あの逃げには、少々がっかり。

ハイペースで逃げて欲しかった。それで潰れたなら仕方がない。

まぁ、基本はワイド勝負だったので、馬券的には結果オーライだったわけですが、見応えはなかったですね。



▼結局、レシステンシアが普通のペースで逃げてしまったことによって、前残り決着になってしまいました。

上位に来たのは、4コーナーで先行して内々を回った馬ばかり。

内が伸びる馬場で、さらにはペースが落ち着いたことによって、後方待機馬は、出番なしとなりました。



3着ギルデッドミラー(6番人気)
この馬も、4コーナーでは最内をピッタリ回るコース取り。

福永騎手の好騎乗で、3着まで持ってきた感じ。



▼前走のアーリントンカップでは、タイセイビジョンに2馬身差もつけられて完敗しましたが、あのレースはハイペースで、追い込んだタイセイビジョンに展開が向いていた。

展開面を考えると、タイセイビジョンともそれほどの能力差はなかったと考えると、6番人気は過小評価だったと言えます。

馬券的には、6番人気はちょうどいい中穴で、狙い目だったと思いますね。



4着タイセイビジョン(2番人気)
前走のアーリントンカップで圧勝したことにより、一気に2番人気まで浮上してしまった馬。

上述した通り、それほど能力が抜けていた訳ではないので、やや過剰人気だったかな。

直線では、やや進路が狭くなってしまい、仕掛けが遅れてしまった印象。

スムーズだったら、3着もあったかなという感じでした。



5着ルフトシュトローム(4番人気)
後方待機組では、最も上位に来た馬。

展開的にも、馬場的にも、差し馬には不利なレースでしたが、いい脚で追い込んできましたね。

展開を考えると強い競馬を見せており、今後も楽しみな馬です。



13着サトノインプレッサ(3番人気)
3連勝に、武豊ということで、3番人気の支持を受けた馬。

前走の毎日杯は、余裕たっぷりで差し切り勝ち。

直線の長い東京コースに変わって、さらに切れ味が増すと思われていたようです。



▼ただ、サトノインプレッサは、これまで重い馬場でしか走ったことがなく、良馬場でどれくらいの切れ味を発揮できるかは未知数でした。

また、毎日杯は、完勝だったとは言え、重い馬場で、他馬が勝手に失速していった部分もあった。

なので、サトノインプレッサの3番人気は過剰人気であり、危険な人気馬だったと言えます。


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