社台馬券術とは?社台の馬を狙えば競馬は勝てる?社台とは。馬主・生産者。芝の中距離に強い社台

社台の馬を狙えば勝てるのか?
私(ブエナ)の経験則で書けば、


「社台の馬を狙えば、的中率は上がると思う」

「しかしその半面、回収率は下がりやすくなると思う」

「なぜなら、社台の馬はみんなが狙うので、回収期待値が低くなりがちだから」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



▼「競馬を見ていると、勝つのは社台の馬ばかりです。という事は、社台の馬を狙えば勝てるのでは?」

というご質問をいただいたので、本日は、社台と馬券について書いてみたいと思います。

社台



▼ご質問者のおっしゃる通り、現代競馬は確実に「社台グループ」を中心に回っています。

大きなレースでは、ほとんど社台グループの馬が上位に顔を出します。

「社台の運動会」などとも揶揄されますね。


特に、芝のレースの中距離から長距離では、社台の馬は無類の強さを発揮します。
(逆に言えば、ダートと短距離は、社台の比率が少し下がる印象)



▼では、なぜ社台の馬ばかり活躍するのか?

これは簡単に言えば「良血だから」という理由が最も大きいと思う。

競馬というのは、ブラッドスポーツであり、確率で言えば「血統がいい馬ほど強い」ということになるからです。



▼特に社台グループは、芝の中距離と長距離に力を入れている印象。

それは競馬の中心が、芝の中距離と長距離だからかと。


「ダービー」「有馬記念」「天皇賞秋」「宝塚記念」「ジャパンカップ」

すべて、芝の中距離と長距離です。


また、世界最高峰のレース「凱旋門賞」も、芝の中距離ですね。
(ドバイワールドカップだけは例外でダート)



▼さて、社台!社台!と言うけれど、いったい社台って何??

これはなかなか説明が難しいです。


馬主か生産者が、社台関連の馬が、社台の馬」・・・という感じでしょうか。

非常に曖昧ですよね。



▼例えば、馬主が「社台レースホース」なら、普通に社台の馬となります。これはわかりやすい。

また、「キャロットファーム」や、「サンデーレーシング」なども、社台です。

サンデーレーシング


まぁ、この辺の話をしていくと、それだけで何日もかかってしまうので、どこまで解説していいか難しい所ですが。



▼一見、社台グループと関係なさそうな馬でも、実は、社台グループだったりすることもある。

例えば「ゴールドシップ」


ゴールドシップは、見た感じは、完全に「非社台」

しかし、有馬記念での外人騎手への乗り替わりなどから、ゴールドシップは裏では、社台系の馬であるとも言われています。
(わけがわかりませんね…)



▼このように、「社台グループ」というのはとてつもなく巨大な組織であり、どこからどこまでが社台グループなのか、把握するのは難しいと思います。

特に、競馬初心者さんなどは、社台グループという枠組みを馬券の検討要因に入れてしまうと、混乱してしまうかもしれません。



▼確かに、社台グループの馬は大きなレースではめっぽう強いです。

しかし、だからといって「軸馬は、社台グループの馬にした方が良い」とは、私は思わないのです。


なぜかというと、「馬券は期待値が重要だから」

当ブログで、いつも書いているとおりですね。



▼社台グループの馬には、競馬新聞の記者も、当然のように重い印を打ちます。

という事は、社台グループの馬は必然的に、過剰人気にもなりやすいと思うわけです。



▼私ブエナの場合は、社台グループだから買うとか、非社台だから軽視する、といった事はしません。

騎手を見る場合と同じように、馬主を見る時も、期待値で考えます。


「うまい騎手だから買おう」・・これでは勝てない。

「力のある馬主だから買おう」・・これも勝てません。



▼大切な事は

その馬は、実力以上に評価されているのか?それとも過小評価されているのか?

ここの見極めが、馬券で勝つための最大のポイントかと。


あくまでも主役はサラブレッド。

勝負服を気にしすぎて、本質を見失わないように要注意です。



▼それでは具体的に、馬主別のデータも見てみましょう。


【馬主別 回収率データ】 2010~2015
特別戦

3963レース分析
(ブエナ調べ)


◆平均
勝率7.3%
単勝回収率75%


◆サンデーレーシング
勝率10.3%
単勝回収率83%


◆社台レースホース
勝率9.7%
単勝回収率74%


◆キャロットファーム
勝率9.9%
単勝回収率66%



はい。
平均よりも、はるかに高い勝率が、社台の馬の強さを物語っています。

しかしその一方で、「回収率は普通以下」なのですね。


明らかに、「社台だから買おう!」という人が多い事を示しています。

やはり、社台の馬は過剰人気になりやすい気がする。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼それでは次に、社台以外のデータも見てみましょう。


◆栄進堂(エイシン)
勝率13.2%
単勝回収率106%


◆松本好雄(メイショウ)
勝率6.2%
単勝回収率102%


◆シェイク・モハメド
勝率11.5%
単勝回収率103%



はい。
社台系では、回収率100%を越えることは難しいわけですが、「非社台」の馬主なら、回収率100%超えを探すのも難しくありません。

シンプルな考え方ですが、なかなか興味深いデータです。



▼ということで本日は、馬主の回収率・儲かる馬主について、私ブエナの独断と偏見で書いてみました。

「社台の馬は強い」

それは間違いないです。


しかし、私たち馬券を買う側の目的は「馬券で利益を出す事」であり、強い馬を応援することではない。

そう考えると、「社台だから安心」という発想は、馬券で儲けるという観点から考えると、あまりよろしくない場合も多いのかもしれません。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




重賞レースでの社台と非社台データ

▼社台の馬は強いか?についての考察を続けます。

社台の馬は強いです。これは間違いない。

2010年からの重賞レース(勝利数)を見ても、馬主の上位は、


1位 サンデーレーシング

2位 キャロットファーム

3位 社台レースホース



このように、重賞レースは社台が根こそぎ、かっさらっている状況です。



▼勝率や連対率を見ても、社台の馬は、圧倒的に高いことがわかる。

特に、サンデーレーシングとキャロットファームの重賞レースでの好走率は、驚異的です。



▼なので、重賞レースで勝負する人は、サンデーレーシングとキャロットファームを嫌ってしまうと、ほとんど馬券が当たらないことになってしまう。

馬券利益を出すためには、自分の好き嫌いを馬券に反映させないほうがいい。

社台が嫌いなのはわからなくもないですが、重賞レースで社台の馬を切ると、馬券は当たりません。

特に「芝の重賞レース」は、社台を中心に考えざるを得ない状況です。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼ただ、先ほども書いた通り、社台の馬は回収率が低めだと思う。

社台の馬は華があるので、どうしても過剰人気になると思うわけです。


オルフェーヴルも、ドゥラメンテも、メジャーエンブレムも、みんなサンデーレーシング。

ルージュバックも、シンハライトも、マリアライトも、リオンディーズも、みんなキャロットファーム。


華がある馬は、そのほとんどが社台なのです。



▼さて、ここで2010年からの重賞レースの単勝回収率を見てみましょう。
(ブエナ調べ)


サンデーレーシング 63%
キャロットファーム 69%
社台レースホース 57%



はい。
これら社台の馬は、連対率は素晴らしいんですが、単勝回収率はこんなもんです。

明らかに過剰投票が入ってしまっている印象です。



▼では逆に、非社台の馬も見てみましょう。
(ブエナ調べ)


前田幸治 132%
東京ホースレーシング 119%
前田晋二 256%



はい。
素晴らしい回収率です。

ただ、好走率では、社台の馬には劣る。

ここが競馬の難しいところでもあり、面白いところでもありますね。



▼簡単に書けば、

「重賞レースでは、サンデーレーシング・キャロットファーム・社台レースホースの、社台トリオが勝ちまくっている状況」

「しかし、単勝回収率で見ると、この社台トリオは、65%程度しかない」

「その分、社台トリオ以外の馬主の回収率が高くなっている状況」


私ブエナはこのように認識しています。



▼ここが馬券の難しさ。

「強い馬と、儲かる馬は違う」
(マツリダ予想より引用)

強い馬を探してしまうと、逆に回収率は下がるというパラドックス。

ここをしっかり理解できない限り、馬券でプラスにすることは難しいと思う。



▼私はよく、「あえて的中率は下げて、回収率を上げる」ということを書いています。

それは馬主戦略でも同じことで、「誰もが目を奪われるような、シャダイの良血馬」は、的中率が高いです。

しかし、その半面、みんなが注目しているので、過剰人気になる。

だから利益を出しにくいと思うわけ。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼なので、回収率を追求するなら「社台以外の馬主」を狙った方が、利益は出しやすい気がする。

上述の通り、社台以外の馬主でも、社台とつながっている馬主さんはたくさんいるのでややこしいんですが、
少なくとも、「社台トリオ」ばかりを追いかけていては、なかなか年間プラスにはならないと感じます。



社台馬券術の一例
さて、このような状況を踏まえ、社台の馬をどのように馬券利益につなげていくか?

1つの考え方として、

軸は社台。ヒモは非社台

このような馬券構成は面白いかと思います。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼上述したように、社台の馬は、好走確率が非常に高い。

なぜかというと強いからです。そのままですね。

社台の馬は強い。それは間違いない。

しかし過剰人気になるので、利益を出しにくい。



▼このデメリットを補うのが、「ヒモを非社台にする」という戦略です。

戦略というほどのものではありませんが、軸もヒモも両方社台にしてしまうと、どうしても回収率が上がらない。

そこで、非社台の馬を絡めていくわけですね。



▼基本的に、非社台の馬は、社台の馬より弱いことが多い。

なので、非社台の馬を軸にしてしまうと、全体の的中率が下がってしまうわけです。

軸馬の好走率は、馬券全体の的中率を左右するので、軸は強い馬にした方が良いと、私ブエナは考えるわけです。



▼例えば、

①軸は、社台の人気馬

②ヒモは、非社台の人気薄



このような馬券構成は、私ブエナもよくやります。

上述の通り、社台の人気馬は好走率が非常に高いので、軸馬として使いやすい。

しかし回収率が低いので、ここに「非社台の人気薄」を絡めていくことで、回収率を引き上げるわけです。



▼さて、ここまでは馬主について見てきました。

ここからは、「生産者」を見てみましょう。


重賞レース。生産者別データ】2010~2020年

ノーザンファーム⇒勝率10%・単勝回収率68%

社台ファーム⇒勝率7%・単勝回収率57%

社台コーポレーション白老ファーム⇒勝率8%・単勝回収率62%

ノースヒルズマネジメント⇒勝率11%・単勝回収率220%

ケイアイファーム⇒勝率12%・単勝回収率58%

ノースヒルズ⇒勝率12%・単勝回収率109%

ヤナガワ牧場⇒勝率12%・単勝回収率209%



はい。
このような感じになります。



▼まず、日本の競馬界において、最大の生産者は、ノーザンファームです。

重賞レースやG1レースでは、ノーザンファーム生産の馬を見ない事はほとんどありません。

上述した範囲での重賞レースの勝利数でも、415勝と、2位以下を大きく引き離しています。



▼とにかく、現代競馬では、ノーザンファームが圧倒的に強い。

それを競馬新聞の記者さんもよくわかっているので、ノーザンファーム生産の馬は、常に人気になります。



ノーザンファーム生産馬は強いが、馬券では儲けにくい
では、馬券においても、ノーザンファーム生産馬を中心に馬券購入すれば勝てるのか?

単勝回収率を見てみましょう。

ノーザンファーム⇒勝率10%・単勝回収率68%

はい。
ノーザンファームの重賞レースの勝利数はぶっちぎりですが、単勝回収率は68%と平均以下です。



▼これは、先ほど見たような、馬主のデータと同じですね。

ノーザンファーム生産馬というだけで、競馬新聞の記者さんは常に印をつけようとするので、過剰人気になるわけです。

勝率は10%と優秀なのに、回収率は68%しかない。

これは、ノーザンファームの馬の単勝馬券が、過剰人気になっていることを示しています。



▼それに対して、ノースヒルズマネジメントの場合。

ノースヒルズマネジメントは、10年間での重賞レースの勝利数が、28勝しかありません。

それでも優秀な方ですが、ノーザンファームと比べると、10分の1にもなりません。



▼この圧倒的な勝利数の差を考えると、ノースヒルズマネジメントは、ノーザンファームより馬券でも儲からないと考えがちです。

しかしながら、ノースヒルズマネジメントの単勝回収率は、驚異の220%

勝率ではノーザンファームとそれほどの差はありませんが、回収率は圧倒的に違います。

なぜこのようなことが起こるかというと、「平均オッズ」が全然違うからですね。

つまり、ノーザンファームは過剰人気になり、ノースヒルズマネジメントは過小評価になりやすいということです。

馬券では、過小評価の方が儲かるわけですね。


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