競馬は外枠不利?内枠と外枠の有利不利。短距離と長距離。芝とダート。インコースとアウトコースの差

競馬は外枠不利なのか?
私(ブエナ)の経験則で書けば、


「確かに、芝のレースは外枠不利になりやすいが、ダートレースはむしろ外枠有利になることも多い気がする」

「芝のレースでは、レースレベルが上がれば上がるほど、外枠が不利になる印象」

「例外的に、新潟1000メートルなど、外枠が圧倒的に有利な芝のレースもある。主に短距離戦」

「あとは、雨の日などでインコースがボコボコになっている時ときも、外枠有利かと」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



▼「競馬はやっぱり外枠は不利なんですか?」

というご質問をいただいたので、本日は、外枠と馬券について、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。

ゲート3

▼競馬は、コースを周回する競技ですから、「馬場状態が内と外で同じであれば」内枠が有利になると思う。走る距離的に。

例えば「芝の開幕週

開幕週は、内と外の馬場状態が同じなので、圧倒的に内枠が有利であり、外枠に入った時点で終了、というケースも多々あります。



▼馬場状態が内と外で同じであれば、外を回れば当然、長い距離を走ることになり、走破タイムが違ってしまう。

ですから、「芝の開幕週」は、基本的には内枠狙い、ということになるかと。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼ダートの場合は、コースにもよりますが、内枠が圧倒的に有利ということには、ならない印象。

むしろダートの場合、内枠で出遅れると、包まれてそのまま何もできずに終わってしまうことも多いため、能力のある馬は、むしろ外枠の方が連対率が高かったりします。



▼いずれにしても、枠順による有利不利というのは、現代競馬では、すでに多くの競馬ファンが知っていることであり、「オッズに反映されてしまう」ので、枠だけで儲かるとかいう事はないです。


私ブエナ自身の馬券も、枠順だけで取捨選択を判断することはありません。

あくまでも「オッズと枠順(+その他のファクター)を見比べる」という作業を大切にします。



▼私の場合、基本的には、「芝のレースは内枠重視」「ダートは外枠重視」

というイメージで予想することが多いです。

過去の芝のレース、5千~1万レース程度のデータを分析してみても、全体的に外枠になればなるほど、勝率や連対率は下降していく印象。
(ブエナ調べ)



▼逆に、ダートのレースの場合は、5千~1万レース程度のデータを分析すると、外枠の方がむしろ勝率や連対率が高い印象。

サラブレッドも生き物ですから、馬群に包まれて、顔に「砂」がかかると走る気がなくなることも多いわけですね。

なので、ダートの場合は、砂をかぶらずに走れる外枠の方が、好走確率が高いと思うわけです。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼ただ、芝のレースでも「芝の短距離戦」の場合、あまり外枠が不利という事はなくなるかなと。

1300m以下に絞ると、外枠の連対率は急上昇します。

長い距離を、外~外を回ってしまうと、かなりの距離ロスになりますが、短距離戦なら一息で走れるので、それほどの距離ロスはない、と考えられます。

ダートの短距離戦も、外枠は不利ではなく、むしろ有利なような。



▼逆に、芝の中距離戦。

この場合は、内枠と外枠に差があり、やや内枠有利の印象。

回収率的にも、1~9番の馬は、10~18番の外枠よりやや高い回収率になっています。



▼特に、「芝の中距離で、15.16.17.18番」

この辺は、連対率がガクっと下がるので、迷った時の判断基準になります。



▼とは言え、それはあくまでも、「同じ人気の場合」です。

例えば、

「1番人気の18番枠」と、「10番人気の4番枠」なら、当然、圧倒的に「1番人気の18番枠」の好走確率が高くなります。



▼この辺は、枠順だけでなく、馬券を検討するときに勘違いしやすい部分なので要注意。

つまり、

競馬における有利不利というのは、同じ人気の時に比較した場合の差異である

ということです。
(マツリダ予想より引用)



▼上述した例に合わせて見てみると、

「1番人気の18番枠」と、「1番人気の4番枠」

この場合の比較においては、前者の期待値は低くなり、後者の期待値は高くなるということ。
(同じ1番人気での比較なので)


「人気を度外視した有利不利の分析」は、馬券検討において、あまり意味がないと、私ブエナは考えます。



▼それでは具体的なデータを少し見てみましょう。


【枠順別データ】 2010~2015
特別戦
5520レース分析(ブエナ調べ)


◆芝1番枠
勝率8.2%
単勝回収率81%


◆芝18番枠
勝率5.3%
単勝回収率61%


◆ダート1番枠
勝率6.3%
単勝回収率53%


◆ダート16番枠
勝率6.2%
単勝回収率49%



はい。
芝のレースでは、最内枠と大外枠の勝率が明らかに違う。

ダートでは、最内枠と大外枠の勝率は、ほぼ同じ。

このことからも、「ダートは砂をかぶるので、内枠が有利とは限らない」と、考えられます。


ちなみに、データをもうひとつ。


◆芝18番枠(1000m)
勝率18.2%
単勝回収率107%


◆芝18番枠(1200m)
勝率4.5%
単勝回収率92%



はい。
先ほども、私ブエナの意見で書きましたが、

「芝のレースでも、短距離戦なら外枠の期待値が高いのではないか?」

という仮説を、データから分析してみると、やはりそのような傾向にあります。



▼芝1000メートルは、新潟の直線1000mのレースなので、驚異的な勝率と回収率になっています。

また、芝1200メートルも、勝率は低いが回収率が高くなっています。

「芝1200で、大外18番は無理だろう」と、考える人が多く、その分、オッズが上がって大穴になりやすいと考えられます。



▼ということで本日は、外枠と内枠の有利不利について、私ブエナの独断と偏見で書いてみました。

基本的に競馬は、


「芝の中距離は内枠やや有利」

「芝の短距離は平等」

「ダートは、むしろ外枠の方がやや走りやすい」


ざっくりと分類すると、こんな感じかなと、私ブエナは考えています。



▼ただし、「芝の中距離でも人気薄の大穴馬」の場合は、ゴチャつかない外枠の方が好走する傾向にあります。

ここが競馬の難しいところですね。


枠順だけで馬券利益を出す事はできませんが、迷った時の判断材料にはなります。

ご参考まで。

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重賞レースでも外枠は不利なのか?

▼競馬は外枠不利か?についての考察を続けます。

先ほどは、特別戦についてのデータを見てみました。

ここでは、重賞レースについてのデータも見てみます。


【芝1200mの重賞レースデータ】 2005~2016.11
中央65レース分析(ブエナ調べ)


1~8番枠
単勝回収率 130%
複勝回収率 111%

9~18番枠
単勝回収率 43%
複勝回収率 71%


はい。
特別戦では、1200mでの外枠はあまり不利にならなかった印象ですが、重賞レースに絞っていくと、内枠が有利な傾向です。

ちょっとサンプル数が少ないので、データ精度の面で、もう少し追求の余地がありますが。



低レベルなレースは、内枠有利になりにくい
先ほども少し書きましたが、枠順による有利不利は、「レースレベル」によって大きく違ってくる印象です。

つまり、下級条件など、レベルの低いレースの場合は、あまり枠順による有利不利が出ない気がする。

逆に、重賞レースやG1など、極限のハイレベルなレースになればなるほど、わずかな枠順の差が明暗を分けるのではないか?
(あくまで私ブエナの見解です)



▼ハイレベルなレースになれば、ほんのわずかな距離ロスが、着順に影響を与えてしまう。

だからこそ、重賞レースでは、各陣営も枠順を気にするんだと思います。

この辺のことを踏まえつつ、枠順を見るときは、単純に外枠不利とか内枠有利と見るのではなく、レースレベルやレース条件も加味して考えていくと、回収率を上げやすくなると思います。



各陣営が欲しい枠はどこか?
そういえば、「有馬記念の公開枠順抽選会」で、各陣営が好きな枠を取っていく、というイベントがありました。

あれを見ていると、どの枠順が有利なのか、なんとなく見えてきます。



▼あの時の枠順抽選会で人気だったのは、やはり内枠でした。

内枠の偶数枠。つまり、4番2番6番あたり。

あとは1番3番5番。

こんな感じで枠順が埋まっていきました。



▼有馬記念は芝の2500メートルなので、内枠がやや有利。

だから陣営も馬のタイプは無視して、ひたすら内枠を取っていくんだと思います。

差し・追い込み馬は、あまり極端な内枠に入らないほうが乗りやすそうなイメージがありますが、差し・追い込み馬であっても、芝の中距離なら、やはり内枠に越した事はないということなのかなと。



▼ただ、先ほども少し書いたとおり、単純に内枠の馬の勝率が高いわけではない。

あくまでも、「能力が同じなら内枠の方が有利」というだけの話です。

能力が高ければ外枠でも勝つし、能力が低ければ内枠でも勝てない。

当たり前ですが、まずはこれが大前提となります。



▼この前提を踏まえた上で、「期待値」を考える。

私ブエナの場合は、「2頭で軸を迷ったら、より有利な枠の方を選ぶ」という感じでチョイスすることがあります。

迷うという事は、自分の中では能力が同じぐらいだということなので、能力が同じなら有利な枠の方を選んだ方が良いと思うわけです。



軸馬の基本は、内枠の人気馬
あとは、「軸馬」を選ぶとき。

この場合も、私は枠順を考慮します。

私の場合、軸馬は人気馬から選ぶようにしています。
(マツリダ予想より引用)

なので、必然的に軸馬の比較は、同じ人気馬同士ということになる。



▼同じくらいの人気なら、能力も同じくらいになるケースが多いので、枠順による有利不利が出やすいと思うわけ。

特に、重賞レースなどのハイレベルなレースの場合、能力が同じなら、より有利な枠を引いた方が、好走確率が高くなるわけです。



▼例えば、多くのG1レースは、芝の1600mから2400mまでの距離になります。

このような芝の中距離の場合、先ほども書きましたが、どうしても内枠が有利になりやすいわけですね。

なので、G1レースで人気馬から軸馬を選ぶときは、内枠を重視していく方が、回収率は上がりやすいと私は感じるわけです。



▼ただ、「ヒモ馬」に関しては、私はそれほど枠順は気にしません。

なぜかというと、軸馬を人気馬にした場合、ヒモ馬は人気薄に流すことが多いからです。

人気がないヒモ馬の場合、それほど内枠にこだわらなくても、軸馬の期待値さえ高ければ、全体の回収率は高くなると思うわけですね。



▼ではここで、また具体的なデータを見てみましょう。


芝の重賞レース。枠順別の複勝率データ】2010~2020年

21.4%
22.2%
22.1%
20.8%
18.8%
18.5%
18.2%
18.2%

(※上から、1~8枠)



はい。
過去10年の芝の重賞レースにおいて、3着内率は上記の通りです。



▼このデータが示すところは、「芝の重賞レースでは、内枠になればなるほど、馬券圏内に入りやすい」ということです。

多少の誤差はありますが、基本的に芝の重賞レースでは、内枠になればなるほど、期待値が高くなります。



▼では次に、同じデータ期間で、複勝回収率の数字を見てみましょう。


芝の重賞レース。枠順別の複勝回収率データ】2010~2020年

76(%)
84
84
86
65
63
64
67

(※上から、1~8枠)



はい。
回収率に関しては、1~4枠が高く、5~8枠が低くなっているのが分かります。

ちょうど、真ん中から内側の枠は、期待値が高いということになります。



▼ここまで書いてきたとおり、重賞レースはハイレベルなので、内枠が有利になりやすいわけですね。

また、芝のレースは、最短距離を走れる馬が有利になりやすいので、これも内枠有利の原因になります。



▼では次に、ダートレースのデータを見てみましょう。


ダートの重賞レース。枠順別の複勝率データ】2010~2020年

18.2%
22.9%
19.5%
20.1%
19.2%
19.0%
21.1%
17.8%

(※上から、1~8枠)



はい。
ダートの重賞レースにおいて、枠順別の複勝率は上記の通りになります。



▼ダート戦の場合、芝のレースとは傾向が違うのがわかると思います。

芝の重賞レースでは、明らかに内枠有利でしたが、ダートの重賞レースでは、それが平均化されています。

つまり、ダートの重賞レースでは、枠順による有利不利が少ないと言えるわけです。



▼ダート戦では、最短距離を走れる内枠よりも、砂をかぶらない外枠の方が有利になるケースがあります。

また、ダートは内枠で出遅れると勝負にならないので、そういう意味でも外枠の方が走りやすい面があるわけです。



▼では次に、ダートの重賞レースでの複勝回収率を見てみましょう。


ダートの重賞レース。枠順別の複勝回収率データ】2010~2020年

64
84
60
67
65
72
69
74

(※上から、1~8枠)



はい。
ダート重賞での複勝回収率を見てみると、内枠よりも、やや外枠の方が回収率が高くなっています。



▼芝の重賞レースでは、明らかに内枠の回収率が高かったわけですが、ダートの重賞レースでは、この傾向が逆になっています。

ダートレースでは、外枠が不利では無いのに、外枠の馬券はあまり売れない。

その結果、外枠の回収率が高めになっているというわけです。


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