短距離戦は荒れる?スプリント戦の馬券の買い方・狙い方。短距離は固い?

競馬の短距離戦は荒れる?

▼『競馬は、短距離戦の方が荒れますか?』

というご質問をいただいたので、本日は、短距離戦は荒れるか?について書いてみたいと思います。

100m

▼私(ブエナ)の経験則で書けば、

「短距離戦で期待値が高いのは、1~4番人気と、10番人気以下の人気薄、という印象」

「芝1200mでは、強い馬が強い競馬を見せる一方で、超人気薄が突っ込んできやすい面もあると思う」

「つまり短距離戦は、ヒモ荒れしやすい気がする」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



▼まず、「荒れる定義」が難しいんですが、何をもって荒れると言うのかは、それぞれの馬券戦略によって変わってきます。

単勝派の人は、1着馬が人気薄なら荒れたことになるし、三連複派は1着が人気馬でも、2~3着が人気薄なら、荒れたことになる。



▼なので本日も、私ブエナの独断と偏見で書きます。

まず、競馬における短距離戦の傾向として、


「3着に超人気薄が来やすい」

ような気がする。

例えば、「1番人気ー2番人気ー13番人気」、みたいな決着が多くなりがちのような気がするわけ。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼このことは、データ面からも、なんとなく立証できる感じで、

「短距離は、単勝回収率より、複勝回収率の方が高くなりやすい」

つまり、

「短距離は、勝ち馬は強い馬だが、ヒモ荒れする」

という感じになりやすいのではないかと思うわけです。



▼私は、マツリダ予想を使っていますが、あまり短距離戦は提供レースになりません。

それはおそらく、「中穴狙い」に、短距離戦は該当しにくいからではないかと思われます。



▼中距離~長距離というのは、どんなに強い馬でも「連勝」しにくい条件でもあります。

逆に言えば、中距離~長距離で連勝できる馬というのは、かなりの能力があると考えられる。

なぜかというと、中距離~長距離は、展開の影響が極めて強く出るため、能力が高くても展開が向かなければあっさり負けてしまうからです。



▼それに対して、スプリント戦などの短距離戦は、比較的展開に関係なく強い馬が勝ちやすいような気がします。

1200mなら、「連勝」が発生しやすい。

最近では、ロードカナロアや、ストレイトガール、ビッグアーサーあたりも、1200mで連勝していましたね。



▼その一方で、短距離戦は、ほんのわずかなミスが命取りになる面もあります。

ここは矛盾しているところなんですが、

「能力が拮抗している場合、短距離戦は荒れやすい」と言えるのではないか?



▼ちなみに、私ブエナが短距離戦でよくやる作戦としては、

人気馬と、超人気薄のワイドの組み合わせ

です。


ロードカナロアの戦績を見てもらえればわかりますが、ロードカナロアが鉄板の時、3着に超人気薄が突っ込んでくることが、多々ありました。

そのパターンで私ブエナも、ワイドで何度も美味しい馬券を取らせてもらっています。



▼ですから、短距離戦は荒れるというより、

超人気薄が2~3着に突っ込んで来やすい

という印象です。


(※もちろん短距離戦であっても、ガチガチ決着になることはありますが、長期的に数百レース以上を見ていくと、このような傾向が強いという話)

これを馬券につなげていくわけです。



▼では実際に、短距離戦のデータを見てみましょう。


【短距離戦データ】 2010~2015
1200m


◆重賞2~4番人気(芝ダ)
単勝回収率112%


◆重賞1番人気(芝ダ)
単勝回収率47%


◆重賞10~12番人気(芝ダ)
複勝回収率94%



はい。
1200mの重賞レースのデータを抽出してみました。

重賞レースだと、なぜか1番人気より、2~4番人気の方が、はるかに高期待値となっています。

スプリント戦だと、「マーク」されやすく、その分、1番人気は不利になるのかもしれません。



▼スプリント重賞で、2~4番人気の単勝を買っておけば、過去6年ではプラス回収です。

また、スプリント重賞の2~4番人気は、連対率と複勝率も優秀なので、長期的な回収率の上昇を狙うなら、1番人気よりも、2~4番人気を中心に馬券を構成した方が、回収率は上げやすいかもしれない。



▼また、重賞で10~12番人気が、複勝回収率94%もあるのは注目ですね。

ちなみに、単勝回収率は66%です。


なので、上述した通り、「スプリント重賞では、人気薄が3着に突っ込んでくる」というケースを狙うと、比較的回収率が上げやすいのではないかと思います。

逆に、「人気薄をアタマで狙う」と、単勝回収率が低いので、あまり回収率の上昇には貢献しないような。
(※重賞レースの場合)



▼ということで本日は、短距離戦は荒れるか?について、私ブエナの独断と偏見で書いてみました。

短距離戦は荒れる傾向にある(ヒモ荒れしやすい)

と、私は感じます。



▼上述した通り、私の場合は短距離戦よりも、中距離以上が主戦場なのですが、重賞レースなどで短距離戦を馬券購入する場合は、

「人気馬から、人気薄へ」

上記のデータから勘案すると、

スプリント重賞は、2~4番人気から、10~12番人気へのワイド(あるいはこれらの単複)

が、長期的な期待値を高めやすいと思われます。的中率は低いですが。

(※当然、短期的にはこの限りではありませんし、データは私ブエナの独断です)



▼このように、短距離戦ひとつ取ってみても、いろいろなアプローチ手法があります。

本日のデータは、完全に私ブエナの好みで抽出しており、短距離戦の攻略法は、これ以外にもたくさんあると思います。


1つ言える事は、漫然と馬券を買うと必ず負るということ。

だから、「条件を見て、馬券戦略を切り替えていく」ことが重要なんですね。


あなたは、長距離戦と短距離戦で、同じように馬券を買っていませんか?

そこを改善するだけでも、年間の回収率は大きく違ってくると、私は考えています。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




1200mの特別戦データ傾向

▼短距離戦は荒れるか?についての考察を続けます。

先ほどまでは、重賞レースを中心にデータ分析してみました。

ここでは、少し間口を広げて、「特別戦」のデータを見てみたいと思います。


【1200mの特別戦】 2010~2016
7461頭分析(ブエナ調べ)


単勝オッズ30~49倍
単勝回収率 90%

単勝オッズ50~99倍
単勝回収率 110%


はい。
1200mの特別戦では、単勝オッズ30~100倍くらいの超人気薄の期待値が高いのが分かります。



▼この傾向は、特に「ダート1200m」で顕著に現れます。

ダート1200mだと、単勝30~99倍の単勝回収率は105%です。

一方、芝1200mだと、単勝オッズ50~99倍の超人気薄が激走することが多く、このゾーンは単勝回収率115%と、恐ろしい数字になっています。



短距離と中長距離の違い
私が主戦場にしている、芝の中長距離では、このような傾向にはなりません。

芝の中長距離では、10番人気以下の期待値は低く、だからこそマツリダ予想では、その傾向を利用して中穴狙いを仕掛けていく。



▼しかし、短距離戦では全く違う傾向になる。

短距離戦は、1つのミスが命取りになる一方で、タイミングさえ合えば、力のない馬でも馬券圏内に入ってくることができる。

だからこそ、長い距離のレースよりも、短距離戦の方が、超人気薄の激走確率が上がるのではないかと、私ブエナは考えています。



▼そう考えると、競馬初心者さんは短距離戦よりも、中長距離のレースを選んだ方が予想しやすいかもしれない。

初心者さんの場合、「馬券対象になりそうな馬が多いレース」は、難易度が高くなります。

「狙えそうな馬が5頭」と「狙えそうな馬が10頭」

どちらが簡単か?答えは明白です



短距離戦は、買い目点数が増えやすい
特に最近は、三連系の馬券が主流になっているので、このようなアプローチは非常に重要だと思う。

なぜなら三連系の場合、狙う馬の数が多くなればなるほど、急激に買い目点数も多くなってしまうからです。

三連単などは、しっかりとヒモ馬を絞り込んでいかないと、1レースで3万円くらい必要になってしまう。



▼で、上述した通り、短距離戦は超人気薄までマークしなければならない。

必然的に、買い目点数が増えてしまう。

先ほど、私が少し書いたように、中穴サイドの馬をバッサリカットすれば点数は絞れますが、初心者向きではない。

真ん中のオッズゾーンの馬をカットすると、大きく的中率が下がるからです。



▼これは特に、「初心者さんで本命党の人」には、重要な話だと思う。

人気サイドの馬で馬券構成する人の場合、大穴が激走しやすい短距離戦は、的中率・回収率ともに下がりやすい印象です。

だからこのタイプは、「少頭数の中長距離レース」を選んだ方が、結果が出やすい気はします。



▼これが「レース選び」に繋がっていくわけです。

自分が狙った配当が出そうなレースを選ぶ。

例えば、三連複で本命サイドを狙う人の場合、本日のテーマである短距離戦は向かない印象です。

なぜなら短距離戦では、出現率が本命サイドより、穴サイドに偏りやすいからです。



▼最初に自分が決めた「狙う配当」

ここに合致するレースを選ぶという事は、レース条件を選ぶということにもなります。

つまり、距離・芝ダート・別定ハンデ、などなどのレース条件を組み合わせて、最初に自分が決めた配当が出そうなレースを選んでいくわけです。



▼その部分において、「距離」というのは、ごく基本的な要素の1つとなります。

狙う配当や買い方を固定している人の場合、すべての距離を同じ買い方で買ってしまうと、非常に回収効率が悪くなるわけです。



▼なぜなら、距離によって、予想される配当や決着傾向が変わってくるからです。

先ほどもデータとして少し書きましたが、長期的なデータを取ってみると、距離によって傾向が違うことが分かります。

ここを無視せずに、利用していくわけですね。



▼では次に、データ範囲を更新して見てみましょう。


芝1200m戦。中央。特別戦】2015~2020年

単勝1倍台
勝率56%・連対率71%・複勝率74%
単勝回収率93%・複勝回収率82%


単勝2倍台
勝率41%・連対率61%・複勝率75%
単勝回収率99%・複勝回収率96%



はい。
中央4場の芝1200mでは、単勝1倍台と2倍台の馬の勝率が高くなっています。

やはり、芝1200mでは、強い馬が強い競馬をするケースが多いことがわかります。



▼このことから、芝1200m戦では、単勝1倍台と2倍台の馬を「1着固定」にする戦略は有効であることがわかります。

単勝馬券だと、プラス収支までは行きませんが、1着固定なら、ヒモを削ることでプラス収支まで持っていくことが可能です。



▼1着固定というのは、馬単と三連単の1着固定ですね。

上述したデータのように、単勝回収率が高い馬は、1着固定の戦略が機能しやすいです。

単勝回収率が90%以上あれば、1着固定でヒモ馬を調整することで、比較的簡単にプラス収支まで持っていくことができます。



▼ここで問題は、芝1200m戦の場合、大穴馬まで激走の可能性がある点です。

中長距離の場合は、10番人気以下の大穴馬の激走確率はかなり低くなるんですが、芝1200m戦だと、大穴でも期待値が下がりにくい傾向にあります。

なので、ヒモ馬を絞りにくい部分はありますね。



▼ただ、連対率を見てみると、大穴馬の連対率はかなり低いことがわかります。


【芝1200m戦。中央。特別戦】2015~2020年

人気別の連対率
48.9%
34.2%
21.1%
20.7%
17.3%
13.9%
6.8%
7.2%
11.1%
7.0%
5.4%
3.7%
2.6%
2.3%
0.7%
0.0%
0.0%
0.0%


(上から1~18番人気)


はい。
このように、下位人気の連対率はかなり低いので、多少の抜けは覚悟して、無視してしまうのも1つの手ですね。



▼例えば、馬単で単勝1倍台や2倍台の馬を1着固定にする。

そして、相手ヒモ馬は、2~6番人気の5点。

このようなシンプルな戦略でも、ある程度の的中率と回収率を維持することができます。



▼ただこの場合、本命サイドを狙うことになるので、荒れやすい短距離戦との相性があまり良くないとも言えます。

なので、少し買い目を広げて、ヒモを2~9番人気の8点くらいにし、高配当を狙う戦略の方がうまくいくケースもありますね。


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