長距離レースの馬券の買い方~荒れるか固いか。展開と騎手の腕が重要。ステイヤー

長距離レースの馬券の買い方は?
私(ブエナ)の経験則で書けば、


「2500m以上の長距離のレースは、人気薄の馬の激走が多い。すなわち荒れやすいと思う」

「長距離戦では、7番人気~16番人気の馬の回収率が異常に高い気がする」

「その分、1番人気の期待値が下がるので、1番人気から流す人は、長距離戦は避けた方が良いかも」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



▼競馬は基本的には、2000メートル以下のレースが多いです。

しかし競走馬の特性(ステイヤー救済)や、レースの多様性を出すために、中央競馬では「長距離レース」が、必ず組まれています。

マラソン



▼大きなレースで言えば、天皇賞春の 3200メートルですね。

長距離レースの定義は人それぞれ違うのですが、私ブエナがデータから考える長距離レースの定義は、

「2500メートル以上」

と考えます。
(あくまでも私ブエナの認識です)



▼2500m以上のレースは、2000m以下のレースと比べて、少々傾向が違ってきます。

長距離レースに対しての印象は様々だと思いますが、

長距離のレースは「荒れやすい」

と私は感じます。



▼長距離レースだと、馬の能力が発揮しやすいから固いのではないか?と、考えがちですが、長距離レースの方が荒れやすいと思う。

短距離レースだと、強い馬なら「回ってくるだけで勝てる」ということも多いのですが、長距離レースだとどんなに強い馬でも、乗り方を少し間違えただけで惨敗することも多いわけです。



▼これは何故か?

長距離レースは「展開」が着順に大きく影響を与えるからだと思われます。


特に危ないのが「隊列が縦長になった場合」です。

長距離戦ではありがちなんですが、弱い馬が「大逃げ」するケース等ですね。

たった1頭が大逃げするだけで、隊列は縦長になり、有力馬は仕掛け所を迷うわけです。



▼長距離戦だから前に行った馬はバテると考えがちですが、長距離戦は折り合いを重視する騎手が多い。

そのため、意外なほどスローペースになり、先行した馬がそのまま粘ってしまうケースが多いわけです。

天皇賞春のイングランディーレや、菊花賞のマイネルデスポットなどなど、長距離戦で先行して大穴をあけた馬は数え切れません。



▼ですので、私は2,500メートル以上の長距離レースでは、あまり大きな勝負はしないようにしています。

私ブエナが勝負しやすいのは、2,000メートル以下のレースですね。



▼ただ、長距離レースで利益を出せないというわけではない。

長距離戦は、上述した通り、人気馬が飛びやすいし、人気薄が好走しやすい条件なので、そこを踏まえて穴狙いをすれば、十分に長距離レースで利益を出す事は可能です。



▼過去のデータを見ても、2500m以上の長距離戦で、1番人気と2番人気を外した馬たちで馬券を構成すると、平均回収率の75%を大きく上回ることが可能です。

ですので、長距離レースで馬券を買うときには、あまり大勝負はせず、「中穴~大穴」を少ない賭け金で狙っていく、というのも面白いかと。

私ブエナも、長距離レースではそのような買い方をすることが多いです。



▼長距離戦は、各馬の距離適性が把握しにくいので、本命サイドの馬券にぶち込むと、痛い目を見ることが多い印象。

ですから、本命党の人は、長距離レースで大勝負するのは避けた方がよいかと。

競馬は「自分の馬券の買い方に合ったレースを選ぶ」ことが一番重要です。
(マツリダ予想より引用)



▼それでは、長距離レースの具体的なデータも見てみましょう。


【2500m以上のレース】 2005~2015
特別戦

ローカル含む
430レース分析(ブエナ調べ)


7番人気以下の馬の単勝を全て買った場合
単勝回収率 107%



はい。
恐るべき荒れっぷりです。

特別戦の長距離では、7番人気以下の馬の単勝を全て買えば、過去10年間、プラス収支になってしまうわけ。



▼その一方で、1番人気の単勝回収率は「71%」

やはり、先ほども書いたように、長距離戦は荒れると考えられます。

強い馬でも、展開が向かなければ、あっさり負けてしまう。それが長距離戦の怖いところですね。



▼逆に言えば、穴党の人は、長距離戦で人気薄を1着固定にして馬券を構成すれば、比較的、大穴馬券を的中しやすいと考えられます。

私ブエナは、中穴狙いで固定なのであまりそのような買い方はしませんが、レース特性に合わせて、狙うオッズ帯を変化させていく買い方は、回収率を上げるために、非常に効果的であると思われます。



▼ちなみに、長距離戦で回収率が高い騎手のデータも、少し見てみます。


【長距離戦の回収率】
蛯名正義163%

北村宏司144%

吉田豊292%



はい。
この3人は、2500m以上のレースでは、非常に回収率が高く、要注意ですね。



▼蛇足ですが、

長距離戦の場合、高齢馬の回収率が高いような気がする
(あくまで私ブエナの見解です)


通常、競馬の場合、3~4歳のフレッシュな馬の回収率が高い傾向にあります。

しかし、長距離戦に限っては、この傾向は逆になるような気がする。

つまり長距離戦の場合は、3~4歳の回収率が低く、5歳以上の回収率が高い傾向にあると思うわけです。



【長距離戦。年齢別の回収率】
3~4歳
単勝回収率75%


5歳以上
単勝回収率109%



はい。
明確に、その傾向が表れています。

やはり、長距離レースは、「若いパワー」より、「老獪な落ち着き」みたいなものが重要になってくるのかもしれません。
(私ブエナの勝手なイメージですが)

イレ込んで、折り合いを欠いたら、長距離戦では勝てません。



▼ということで本日は、長距離レースの馬券の買い方について、私の独断と偏見で書いてみました。

2500m以上は、全体の数も少なく、やはり特殊なレースと言えます。


長距離レースを予想する場合は、いつも通りに考えるのではなく、「長距離用のロジック」で、予想を構成していく方が、回収率を高めていきやすいと私は考えます。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




長距離レースで勝つ方法

▼長距離レースの馬券の買い方についての考察を続けます。

上述の通り、2500m以上の長距離戦では、1番人気の回収率がやや低い印象。

なので、長距離戦では1番人気を切って、それ以外の馬で馬券を構成していくと、回収率が上がりやすいと思われる。



▼まぁこの場合、1番人気を切ってしまうので、的中率は大きく下がります。

長距離戦の1番人気の単勝回収率は72%くらいしかありませんが、連対率は43%もある。

例えば「1番人気を外した馬連」を狙えば、長距離戦であっても、その時点で最大的中率は57%未満になってしまうわけです。



▼しかも長距離戦の場合は、14~16番人気あたりでも単勝回収率がプラスになるので、この辺まで馬券購入していくと、かなりの買い目点数になってしまいます。

ここが長距離戦の特殊なところ。

多点買いが嫌いな人は、あまり2500m以上のレースは、手を出さない方が良いかもしれません。



▼的中率と回収率の関係は、馬券で利益を出すために必須の考え方です。

例えば先ほど、「長距離戦で7番人気以下の単勝を買い続ければプラス収支」と書きました。

これを的中率で見ると、「1頭あたりの勝率は2%しかない」わけです。


長距離戦であっても、1着になるのは、ほとんどが1~6番人気の馬である。

しかし、単勝馬券収支がプラスになるのは、7~16番人気の馬である。
(ブエナ調べ)



▼これは長距離戦に限ったことではないです。

この的中率と回収率の考え方を理解できていないと、馬券収支をプラスにすることはできない。

短期的にはプラスになっても、長期的には必ず飲まれます。
(経験談)

私ブエナの馬券は、的中させることが目的ではなく、利益を出すことが目的なので、いつもこのような考え方でアプローチしています。



▼さて、長距離戦のデータについて、もう少し見てみます。

今度は、重賞レースに限定してみます。


【重賞レース。2500m以上】 2010~2017.8
1980頭分析
(ブエナ調べ)


12~15番人気
単勝回収率 190%
複勝回収率 68%


はい。
2500m以上の重賞レースで、12~15番人気の単勝を買い続ければ、回収率は190%になる。



▼このような傾向は、2000m以下のレースでは、通常ありえないことです。

12番人気以下となると、どうしても大穴党による過剰投票と、段階的な控除率の問題により、全体の回収率は下がってしまう。

普通は、単勝回収率50%以下になると思います。私ブエナの認識では。



▼しかし長距離戦では、そのような回収率的な不利を大きく上回り、大穴馬の単勝回収率がプラスになってしまう。

やはり長距離レースは、偏った展開になりやすいことで、弱い馬でも勝てるレースであると考えることができる。



▼とは言え、1つ気がかりなのは、複勝回収率が68%しかないこと。

つまり、長距離の重賞レースでは、超人気薄が勝ってしまうことが多々あるが、安定して馬券圏内に突っ込んでくるわけではない、という感じ。

もうちょっと突っ込むと、「長距離の重賞レースで大穴1着になる馬は、大抵が逃げ馬」だったりするわけです。



▼このことから、長距離戦では大穴の単勝回収率は高いが、複勝回収率が高い訳では無い。

という事は、長距離戦では「1着馬だけが荒れる」という決着になりやすいのかなと。



▼単純に、長距離戦で大穴馬の期待値が、全体的に高い訳では無い。単系のみ。

そう考えると、長距離戦であっても、複系馬券で大穴馬を狙うのは、あまり効率がよくないと思うわけです。



▼単勝回収率が高いのと、期待値が高いのとはまたちょっと話が違う。

厳密に言えば、「長距離戦では大穴馬の、単勝期待値が高い」という感じでしょうか。

つまり、長距離戦で大穴を狙う時は、「1着に大穴が来るような馬券設定にすると、長期回収率が上がりやすい」

という感じになるかと。
(あくまで私ブエナの見解です)


▼三連単で言えば、「1番人気馬の2着固定」みたいな買い方ですね。

馬単でも同様です。

この買い方であれば、単勝をピンポイントで狙うより、つぶしが効くので的中率が上がります。



▼単勝で大穴を狙ってしまうと、長距離戦であっても、的中率は1%とか2%になってしまう。

これでは、いくら長期回収率が高くても、ほとんど的中しないので楽しくないわけです。


その点、上述したような三連単や馬単の「人気馬2着づけ作戦」は、1着のところに大穴以外の馬もセットできる。

その分だけ、的中率が上昇するので、ストレスも少なく楽しめるのかなと思うわけです。



▼では次に、データ範囲を少し変更して分析してみましょう。


2500m以上のレース】特別戦・中央(2010~2020年)166レース分析

1番人気⇒単勝回収率81%・複勝回収率88%
2番人気⇒単勝回収率100%・複勝回収率84%
3番人気⇒単勝回収率85%・複勝回収率89%
 :
4~8番人気⇒単勝回収率64%・複勝回収率74%
9~16番人気⇒単勝回収率129%・複勝回収率63%
17~18番人気⇒単勝回収率0%・複勝回収率0%



はい。
中央開催の特別戦に絞り込むと、上記のような数字の回収率になります。



▼まず、中央開催での長距離戦では、1~3番人気の期待値が高いです。

ローカル開催(裏開催)をデータに含めると、また数字も変わってくると思いますが、中央開催ではやはり強い馬を信頼しやすい。

軸馬には、1~3番人気馬を利用すると、回収率も上がりやすくなると思います。



▼長距離戦では、2番人気の単勝回収率が100%と、非常に高くなっています。

長距離戦においては、展開を読むことが重要なんですが、1番人気馬をマークして乗ることができる2番人気馬は、勝率が高くなるのかもしれません。



▼中央の長距離戦では、1~3番人気馬の期待値が高くなる一方、4~8番人気の期待値が低めに出ています。

通常は、中穴のゾーンは期待値が高くなりやすいんですが、長距離戦においては、人気サイドの期待値が高くなるため、中穴の期待値は低めになります。



▼次に、9~16番人気ですが、このゾーンは129%と、かなり単勝回収率が高くなります。

先ほどのデータでも、長距離戦では大穴サイドの回収率が高くなると解説しましたが、中央開催に絞っても同じ傾向になっています。

ただ、同じ大穴でも、17~18番人気はさすがに勝負にならず、単勝回収率・複勝回収率ともに0%になっています。



▼このような傾向を勘案すると、中央開催の長距離戦では、「人気サイドと大穴サイド」の期待値が高いと言える。

従って、人気馬と大穴馬を組み合わせることによって、回収率を高めることが可能になります。



▼例えば、2020年の天皇賞春


1着 フィエールマン(1番人気)
2着 スティッフェリオ(11番人気)



はい。
このレースは、1番人気のフィエールマンが勝ち、2着に11番人気のスティッフェリオ。

「人気馬と大穴馬の組み合わせ」が、綺麗に決まったレースでした。

能力的にはフィエールマンがダントツだったので、単純にフィエールマンから大穴サイドに流すだけで、馬連5770円を簡単に当てることができたレースだったと言えます。


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