馬体重の増減と馬券。プラス馬体重とマイナス馬体重。切る?回収率
馬体重の増減は馬券に影響を与えるか?
▼馬体重が増減しているときは、どうする?
私(ブエナ)の経験則で書けば、
「私の場合は、その馬の期待値が高いなら、直前の馬体重が多少変動していても、そのまま購入することが多い」
具体的には、「20キロ以上増減していなければ、あまり気にしない」です。
(あくまで私ブエナの認識です)
それではこの件について、具体的に考察してみましょう。
▼競馬は、パドックで馬体重の増減をチェックしてから馬券を買うことができます。
この馬は+10キロだから太め残りだ!とか、この馬は-20キロだからガレ気味だ!とか、そのような判断が一般的ですね。
▼馬体重に増減のない馬は特に問題ありませんが、上記のように、二桁レベルの体重変動がある馬は、切った方が良いのか?
これに関しては、人によって意見が違うと思いますが、私ブエナの見解では、馬体重は無視しても、馬券でプラスにすることは十分可能、と考えます。
▼というか、実際に私ブエナの馬券は、馬体重をほとんど見ないで買いますが、長期的にはマイナス収支にはなっていません。
馬の体重というのは、500キロ前後ありますので、 10キロぐらい増減したところで、走るパフォーマンスにそれほどの影響を与えるものではないと考えます。
(あくまで私ブエナの考え方です)
▼特に、条件戦などのレベルの低いレースの場合、多少太め残りだろうが、痩せ過ぎだろうが、強い馬は強いです。
一日36レースのうちのほとんどは、このようなレベルの低いレースですので、私の場合は、馬体重はほとんど気にしません。
しかしこれが、G1レースなどの、超ハイレベルなレースになった場合、わずかな体重の変動が結果に影響を与えるケースが多くなります。
ボクシングと同じで、究極的なハイレベルレースになったときは、体重というのはベストでなければ勝てません。
▼なので、馬体重と馬券の関係については、
「重賞レース以上になると考慮する」
それ以外の条件戦では、私は馬体重はあまり見ません。
▼馬体重よりも、「オッズ」の方が、よほど重要なファクターと言えます。
馬体重を見るのは確かに大切なのですが、私たち一般人にとって、パドックで馬の調子を判断することは極めて困難です。
そこに時間を割くよりも、「レース選びやオッズ分析」に時間を使った方が、馬券収支はプラスになっていくと考えます。
(マツリダ予想より引用)
馬体重を見るのが無駄なのではなく、あくまでも優先順位の問題ということです。
▼「パドック眼」というのは、持っている人には強力な武器になりますが、ほとんどの人はパドックを見てもわからないと思います。
私ブエナも、パドックはよくわかりません。
例えば、「+10キロだけど、成長分」とか、「-10キロだけど、絞れて良い状態だ」・・・という判断は、私も含めて、ほとんどの人には難しいと思います。
なので、馬体重よりもっとわかりやすいファクターで期待値を判断して馬券購入していく方が、時間の節約にもなるし、回収率も上がりやすいと思うわけです。
▼さて、それでは具体的に、馬体重が大きく増減した馬のデータも見てみましょう。
【馬体重マイナス20キロ以上】 2010~2015
18172レース分析
(ブエナ調べ)
単勝回収率 52%
複勝回収率 47%
はい。
さすがに20キロ以上も体重が減ると、「ガレ気味」の状態になり、走れない馬が多くなります。
ただ、-20キロ以上の減少というのは、かなりレアケースであり、ほとんど見ることはないですね。
重賞では、2015年のフィリーズレビューで、クイーンズリングが-20キロ(1着!)でした。
1番人気なら、多少の馬体重の増減があっても、好走率は高くなります。
ただ、「回収率」は、上記の通り、低くなります。
【馬体重プラス20キロ以上】 2010~2015
18172レース分析
(ブエナ調べ)
単勝回収率 69%
複勝回収率 60%
はい。
馬体重プラス20キロ以上も、回収率は低くなります。
(今回のデータ全体の平均は、単勝回収率72% 複勝回収率76%)
▼このように、馬体重が20キロ以上も増減している場合は、回収率がやや下がる傾向にあるので、積極的に狙っていく必要はないと思います。
ただ、20キロ以上の増減というのは、上述の通り、珍しいレアケースなので、それほど神経質に見なくてもいいのかなという感じです。
(数が少ないので、間違って地雷を踏んでも、長期的な収支にはほとんど影響しないという意味)
▼あと余談ですが、馬体重つながりで言えば、「体重そのもの」も回収率に影響します。
【馬体重が419キロ以下の馬】
単勝回収率 41%
です。
競馬において「馬格」つまり、体の大きさは意外と回収率に影響します。
ちなみに、500キロ以上の馬は、
【馬体重が500キロ以上の馬】
単勝回収率 83%
はい。
回収率が全然違いますね。
「419キロの小柄な馬」より、「500キロ以上の大きな馬」の方が、長期的な回収率は明らかに高くなるような。
馬体重の増減とは関係のない話ですが、「馬体重そのもの」も、大切な要素だと思うわけ。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼ということで本日は、馬体重の増減について書いてみました。
私なりにまとめると、
「期待値分析がしっかりとできていれば、馬体重は見なくてもプラス収支にできると思う」
「ただ、20キロ以上の増減は、回収率を低下させるので、リアルタイムで馬体重を見ることができる時は、20キロ以上の増減馬は、少し評価を下げた方がいいかも」
私はこのように考えています。
▼あくまでも私ブエナの個人的な見解で書きましたが、「馬体重については、最優先事項ではない」と考えます。
あくまでも補助的な予想ファクターなので、まずは馬体重よりも、「レース選び」や「過小評価されている馬を探す」
回収率を上げるには、こちらが最優先になると思います。
ご参考まで。
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
▼馬体重の変動についての話を続けます。
先ほど、大幅な馬体重の増減は、回収率を下げると書きました。
その中で、ちょっと例外があります。
「3ヶ月以上の休み明けの馬の場合、大幅な馬体重の増減が、逆に回収率を上げるケースもある」
という部分です。
▼別の記事でも書きましたが、休み明けの馬が、大幅に馬体重を増やしたり減らしたりしている場合、多くの競馬ファンは、「これはダメだ」という感じで、馬券を購入しない傾向にあります。
そのため、「休み明けで、馬体重が増減している馬」は、私は逆に狙っていくことも多いです。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼でも基本的には、私の場合は、マツリダ予想と自分のデータ優先なので、直前の馬体重は無視することが多いです。
土日は、家族サービスしなきゃいけないし、リアルタイムでテレビやパソコンにかじり付いて競馬ばかりできない状況です。
なので、とにかく期待値が高い馬だけ、しっかり分析するようにして、直前のパドックは暇な時だけ見る、という感じにしています。
▼注意点として、先ほども書きましたが、
「G1・G2・G3の重賞レースは、休み明けや馬体重の増減が、回収率に影響するケースが多い」です。
下級クラスのレースでは、能力の絶対値で結果が決まりやすいわけですが、重賞、特にG1は、全馬の能力が高いので、絶好調でないとなかなか勝てません。
▼これを読んでいる人でも、重賞レースしか買わない人も多いかと思います。
重賞で勝負する場合は、できるだけ直前の馬体重をチェックして、激しく増減している馬の評価は少し下げるなどしていくと、回収率も上げやすくなるかと思います。
▼さて、では次に「G1での馬体重の増減」について見てみます。
私が見た感じ、G1での馬体重の増減で、好走確率が下がる条件は、
「馬体重-10キロより減っている馬」
これはあまり良くない印象。
▼一般的には、「究極の仕上がり」と言われるように、馬体をギリギリまでスリムにしていくことが良いとされています。
ボクサーと同じで、無駄な贅肉を極限までそぎ落とすことで、走るパフォーマンスを最大限にする。
もちろん、このような究極な仕上がりでG1を勝った馬もいます。
しかしながら、全体のデータでみると、馬体重が-10キロ以上減っている馬は、好走確率が下がっています。
(ブエナ調べ)
▼具体的に言うと、2010年から2017年春までのG1。
この範囲で、「馬体重-10キロより減っている馬」は、195頭いました。
そしてその単勝回収率は、「30%未満」です。
衝撃的に低い数字になっています。
▼ちなみに、G1で最も回収率が高いのは、「馬体重-3から+3キロ」です。
つまり、馬体重に変動のない馬が、G1では最も信頼できると考えられる。
究極な仕上がりという概念は、データ的にはあまりロジカルに説明できないのかもしれない。
▼もちろん、10キロ以上減っていてもG1を勝つ馬はいます。
例えば、2015年のエリザベス女王杯。
マリアライトは、関東からの輸送ということもあり、マイナス10キロでした。これが1着。
このような例はありますが、全体としてみると、G1では馬体重は増減していない方が無難という印象です。
▼G1レースで馬体重を見るなら、
「G1では、馬体重マイナスの馬は、やや割引き」
という感じで見ていくと、回収率を上げやすい気がする。私ブエナのやり方ですが。
▼G1での馬体重チェックを、優先順位で考えてみると、
①ベストは、馬体重に変動がない馬(馬体重-3から+3キロ)
②次が、馬体重プラスの馬(+19キロまで)
③3番目が、マイナス体重の馬(-19キロまで)
④最悪なのが、±20キロ以上の馬
はい。
私ブエナの戦略ですが、まとめるとこんな感じになります。
▼上述したようなロジックは、特に「人気薄」の場合に、回収率を底上げする印象です。
人気がない馬を狙う場合は、痩せている馬よりも、体重変動していないか増量している馬の方が、一発大穴を開けてくる可能性が高い気がするわけ。
なので、G1で穴を狙う場合は、馬体重「-3~+19キロ」の範囲で狙っていくと、長期的には、回収率を上げやすい印象。
▼逆に、「人気馬」の場合。
この場合は、それほど神経質に馬体重を気にする必要は無いかと。
上述の通り、人気薄の場合はマイナス体重は割引でしたが、人気馬の場合は、多少馬体重が減少していても、それほど問題はない。
-9キロまでは全然問題ないです。
-10キロより減っているとさすがにやや期待値は下がりますが、それでも単勝回収率73%程度あるので、ギリギリ許容範囲かなと。
▼では次に、重賞レースでの馬体重の変動について考えてみたいと思います。
ここでのデータ範囲は、2010年~2020年までの10年間です。
①-20キロ以上の馬体重減少⇒単勝回収率94%
②+20キロ以上の馬体重増加⇒単勝回収率98%
はい。
重賞レースに関しては、近年は傾向が変わってきています。
▼まず、±20キロ以上の馬体重の変動。
これに関しては、回収率が下がるどころか、かなり高い回収率になっています。
これは、どういうことなのか?
▼まず、「重賞レースで馬体重が20キロ以上、減っている馬」
このタイプは、ほとんど人気になりません。
平均オッズを見ても、20キロ以上馬体重が減っている馬は、最も馬券が売れない。
なので、配当が高くなるわけですね。
▼20キロ以上も馬体重が減っている馬は、まったく人気にならない。
その割に、勝率はそれほど低くないわけです。
平均的な勝率が6.7%なのに対し、-20キロ以上は、勝率5.6%です。
▼-20キロ以上で、重賞レースを勝った馬を列挙してみましょう。
2015年。フィリーズレビュー。クイーンズリング(1番人気)
2014年。阪神カップ。リアルインパクト(8番人気)
2011年。小倉サマージャンプ。ドングラシアス(10番人気)
はい。
ほとんどレアケースなんですが、人気薄の馬が勝って、回収率を引き上げていることがわかります。
▼これ以外にも、2018年の宝塚記念では、10番人気のワーザーが2着に入って波乱になっています。
このように、-20キロ以上も馬体重が減っていると、重賞レースでは勝負にならなそうなんですが、意外と勝負になっている。
この場合のコツとしては、「大幅に馬体重が減っている馬は、人気薄で狙う」というのが基本になるかと思います。
▼逆に、1~3番人気で馬体重が-20キロ以上も減っている馬は、単勝回収率45%・複勝回収率55%と、かなり低い回収率になっています。
なので、人気で狙うなら、あまり馬体重が大きく減っている馬は、避けた方が無難です。
▼逆に、馬体重が大きく増えている馬。
+20キロ以上増加の場合は、人気馬でも回収率が下がりません。
人気馬で狙うなら、馬体重が減っている馬よりも、馬体重が増えている馬を狙ったほうが、回収率が上がりやすくなるということになります。
馬券で勝つには、馬券知識を増やすしかない。
ちなみに、私(ブエナ)が馬券知識を学んだのは、
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▼馬体重が増減しているときは、どうする?
私(ブエナ)の経験則で書けば、
「私の場合は、その馬の期待値が高いなら、直前の馬体重が多少変動していても、そのまま購入することが多い」
具体的には、「20キロ以上増減していなければ、あまり気にしない」です。
(あくまで私ブエナの認識です)
それではこの件について、具体的に考察してみましょう。
▼競馬は、パドックで馬体重の増減をチェックしてから馬券を買うことができます。
この馬は+10キロだから太め残りだ!とか、この馬は-20キロだからガレ気味だ!とか、そのような判断が一般的ですね。
▼馬体重に増減のない馬は特に問題ありませんが、上記のように、二桁レベルの体重変動がある馬は、切った方が良いのか?
これに関しては、人によって意見が違うと思いますが、私ブエナの見解では、馬体重は無視しても、馬券でプラスにすることは十分可能、と考えます。
▼というか、実際に私ブエナの馬券は、馬体重をほとんど見ないで買いますが、長期的にはマイナス収支にはなっていません。
馬の体重というのは、500キロ前後ありますので、 10キロぐらい増減したところで、走るパフォーマンスにそれほどの影響を与えるものではないと考えます。
(あくまで私ブエナの考え方です)
▼特に、条件戦などのレベルの低いレースの場合、多少太め残りだろうが、痩せ過ぎだろうが、強い馬は強いです。
一日36レースのうちのほとんどは、このようなレベルの低いレースですので、私の場合は、馬体重はほとんど気にしません。
しかしこれが、G1レースなどの、超ハイレベルなレースになった場合、わずかな体重の変動が結果に影響を与えるケースが多くなります。
ボクシングと同じで、究極的なハイレベルレースになったときは、体重というのはベストでなければ勝てません。
▼なので、馬体重と馬券の関係については、
「重賞レース以上になると考慮する」
それ以外の条件戦では、私は馬体重はあまり見ません。
▼馬体重よりも、「オッズ」の方が、よほど重要なファクターと言えます。
馬体重を見るのは確かに大切なのですが、私たち一般人にとって、パドックで馬の調子を判断することは極めて困難です。
そこに時間を割くよりも、「レース選びやオッズ分析」に時間を使った方が、馬券収支はプラスになっていくと考えます。
(マツリダ予想より引用)
馬体重を見るのが無駄なのではなく、あくまでも優先順位の問題ということです。
▼「パドック眼」というのは、持っている人には強力な武器になりますが、ほとんどの人はパドックを見てもわからないと思います。
私ブエナも、パドックはよくわかりません。
例えば、「+10キロだけど、成長分」とか、「-10キロだけど、絞れて良い状態だ」・・・という判断は、私も含めて、ほとんどの人には難しいと思います。
なので、馬体重よりもっとわかりやすいファクターで期待値を判断して馬券購入していく方が、時間の節約にもなるし、回収率も上がりやすいと思うわけです。
▼さて、それでは具体的に、馬体重が大きく増減した馬のデータも見てみましょう。
【馬体重マイナス20キロ以上】 2010~2015
18172レース分析
(ブエナ調べ)
単勝回収率 52%
複勝回収率 47%
はい。
さすがに20キロ以上も体重が減ると、「ガレ気味」の状態になり、走れない馬が多くなります。
ただ、-20キロ以上の減少というのは、かなりレアケースであり、ほとんど見ることはないですね。
重賞では、2015年のフィリーズレビューで、クイーンズリングが-20キロ(1着!)でした。
1番人気なら、多少の馬体重の増減があっても、好走率は高くなります。
ただ、「回収率」は、上記の通り、低くなります。
【馬体重プラス20キロ以上】 2010~2015
18172レース分析
(ブエナ調べ)
単勝回収率 69%
複勝回収率 60%
はい。
馬体重プラス20キロ以上も、回収率は低くなります。
(今回のデータ全体の平均は、単勝回収率72% 複勝回収率76%)
▼このように、馬体重が20キロ以上も増減している場合は、回収率がやや下がる傾向にあるので、積極的に狙っていく必要はないと思います。
ただ、20キロ以上の増減というのは、上述の通り、珍しいレアケースなので、それほど神経質に見なくてもいいのかなという感じです。
(数が少ないので、間違って地雷を踏んでも、長期的な収支にはほとんど影響しないという意味)
▼あと余談ですが、馬体重つながりで言えば、「体重そのもの」も回収率に影響します。
【馬体重が419キロ以下の馬】
単勝回収率 41%
です。
競馬において「馬格」つまり、体の大きさは意外と回収率に影響します。
ちなみに、500キロ以上の馬は、
【馬体重が500キロ以上の馬】
単勝回収率 83%
はい。
回収率が全然違いますね。
「419キロの小柄な馬」より、「500キロ以上の大きな馬」の方が、長期的な回収率は明らかに高くなるような。
馬体重の増減とは関係のない話ですが、「馬体重そのもの」も、大切な要素だと思うわけ。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼ということで本日は、馬体重の増減について書いてみました。
私なりにまとめると、
「期待値分析がしっかりとできていれば、馬体重は見なくてもプラス収支にできると思う」
「ただ、20キロ以上の増減は、回収率を低下させるので、リアルタイムで馬体重を見ることができる時は、20キロ以上の増減馬は、少し評価を下げた方がいいかも」
私はこのように考えています。
▼あくまでも私ブエナの個人的な見解で書きましたが、「馬体重については、最優先事項ではない」と考えます。
あくまでも補助的な予想ファクターなので、まずは馬体重よりも、「レース選び」や「過小評価されている馬を探す」
回収率を上げるには、こちらが最優先になると思います。
ご参考まで。
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▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
馬体重と回収率の関係
▼馬体重の変動についての話を続けます。
先ほど、大幅な馬体重の増減は、回収率を下げると書きました。
その中で、ちょっと例外があります。
「3ヶ月以上の休み明けの馬の場合、大幅な馬体重の増減が、逆に回収率を上げるケースもある」
という部分です。
▼別の記事でも書きましたが、休み明けの馬が、大幅に馬体重を増やしたり減らしたりしている場合、多くの競馬ファンは、「これはダメだ」という感じで、馬券を購入しない傾向にあります。
そのため、「休み明けで、馬体重が増減している馬」は、私は逆に狙っていくことも多いです。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼でも基本的には、私の場合は、マツリダ予想と自分のデータ優先なので、直前の馬体重は無視することが多いです。
土日は、家族サービスしなきゃいけないし、リアルタイムでテレビやパソコンにかじり付いて競馬ばかりできない状況です。
なので、とにかく期待値が高い馬だけ、しっかり分析するようにして、直前のパドックは暇な時だけ見る、という感じにしています。
▼注意点として、先ほども書きましたが、
「G1・G2・G3の重賞レースは、休み明けや馬体重の増減が、回収率に影響するケースが多い」です。
下級クラスのレースでは、能力の絶対値で結果が決まりやすいわけですが、重賞、特にG1は、全馬の能力が高いので、絶好調でないとなかなか勝てません。
▼これを読んでいる人でも、重賞レースしか買わない人も多いかと思います。
重賞で勝負する場合は、できるだけ直前の馬体重をチェックして、激しく増減している馬の評価は少し下げるなどしていくと、回収率も上げやすくなるかと思います。
▼さて、では次に「G1での馬体重の増減」について見てみます。
私が見た感じ、G1での馬体重の増減で、好走確率が下がる条件は、
「馬体重-10キロより減っている馬」
これはあまり良くない印象。
▼一般的には、「究極の仕上がり」と言われるように、馬体をギリギリまでスリムにしていくことが良いとされています。
ボクサーと同じで、無駄な贅肉を極限までそぎ落とすことで、走るパフォーマンスを最大限にする。
もちろん、このような究極な仕上がりでG1を勝った馬もいます。
しかしながら、全体のデータでみると、馬体重が-10キロ以上減っている馬は、好走確率が下がっています。
(ブエナ調べ)
▼具体的に言うと、2010年から2017年春までのG1。
この範囲で、「馬体重-10キロより減っている馬」は、195頭いました。
そしてその単勝回収率は、「30%未満」です。
衝撃的に低い数字になっています。
▼ちなみに、G1で最も回収率が高いのは、「馬体重-3から+3キロ」です。
つまり、馬体重に変動のない馬が、G1では最も信頼できると考えられる。
究極な仕上がりという概念は、データ的にはあまりロジカルに説明できないのかもしれない。
▼もちろん、10キロ以上減っていてもG1を勝つ馬はいます。
例えば、2015年のエリザベス女王杯。
マリアライトは、関東からの輸送ということもあり、マイナス10キロでした。これが1着。
このような例はありますが、全体としてみると、G1では馬体重は増減していない方が無難という印象です。
▼G1レースで馬体重を見るなら、
「G1では、馬体重マイナスの馬は、やや割引き」
という感じで見ていくと、回収率を上げやすい気がする。私ブエナのやり方ですが。
▼G1での馬体重チェックを、優先順位で考えてみると、
①ベストは、馬体重に変動がない馬(馬体重-3から+3キロ)
②次が、馬体重プラスの馬(+19キロまで)
③3番目が、マイナス体重の馬(-19キロまで)
④最悪なのが、±20キロ以上の馬
はい。
私ブエナの戦略ですが、まとめるとこんな感じになります。
▼上述したようなロジックは、特に「人気薄」の場合に、回収率を底上げする印象です。
人気がない馬を狙う場合は、痩せている馬よりも、体重変動していないか増量している馬の方が、一発大穴を開けてくる可能性が高い気がするわけ。
なので、G1で穴を狙う場合は、馬体重「-3~+19キロ」の範囲で狙っていくと、長期的には、回収率を上げやすい印象。
▼逆に、「人気馬」の場合。
この場合は、それほど神経質に馬体重を気にする必要は無いかと。
上述の通り、人気薄の場合はマイナス体重は割引でしたが、人気馬の場合は、多少馬体重が減少していても、それほど問題はない。
-9キロまでは全然問題ないです。
-10キロより減っているとさすがにやや期待値は下がりますが、それでも単勝回収率73%程度あるので、ギリギリ許容範囲かなと。
▼では次に、重賞レースでの馬体重の変動について考えてみたいと思います。
ここでのデータ範囲は、2010年~2020年までの10年間です。
①-20キロ以上の馬体重減少⇒単勝回収率94%
②+20キロ以上の馬体重増加⇒単勝回収率98%
はい。
重賞レースに関しては、近年は傾向が変わってきています。
▼まず、±20キロ以上の馬体重の変動。
これに関しては、回収率が下がるどころか、かなり高い回収率になっています。
これは、どういうことなのか?
▼まず、「重賞レースで馬体重が20キロ以上、減っている馬」
このタイプは、ほとんど人気になりません。
平均オッズを見ても、20キロ以上馬体重が減っている馬は、最も馬券が売れない。
なので、配当が高くなるわけですね。
▼20キロ以上も馬体重が減っている馬は、まったく人気にならない。
その割に、勝率はそれほど低くないわけです。
平均的な勝率が6.7%なのに対し、-20キロ以上は、勝率5.6%です。
▼-20キロ以上で、重賞レースを勝った馬を列挙してみましょう。
2015年。フィリーズレビュー。クイーンズリング(1番人気)
2014年。阪神カップ。リアルインパクト(8番人気)
2011年。小倉サマージャンプ。ドングラシアス(10番人気)
はい。
ほとんどレアケースなんですが、人気薄の馬が勝って、回収率を引き上げていることがわかります。
▼これ以外にも、2018年の宝塚記念では、10番人気のワーザーが2着に入って波乱になっています。
このように、-20キロ以上も馬体重が減っていると、重賞レースでは勝負にならなそうなんですが、意外と勝負になっている。
この場合のコツとしては、「大幅に馬体重が減っている馬は、人気薄で狙う」というのが基本になるかと思います。
▼逆に、1~3番人気で馬体重が-20キロ以上も減っている馬は、単勝回収率45%・複勝回収率55%と、かなり低い回収率になっています。
なので、人気で狙うなら、あまり馬体重が大きく減っている馬は、避けた方が無難です。
▼逆に、馬体重が大きく増えている馬。
+20キロ以上増加の場合は、人気馬でも回収率が下がりません。
人気馬で狙うなら、馬体重が減っている馬よりも、馬体重が増えている馬を狙ったほうが、回収率が上がりやすくなるということになります。
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