乗り替わりの狙い方~競馬騎手 乗り替わり馬券の買い方?回収率は高い?ジョッキー交代変更

乗り替わり騎手の狙い方は?
私(ブエナ)の経験則で書けば、


「騎手の乗り替わりを狙うなら、人気薄の一発を狙うのが効果的だと思う」

「逆に、人気馬の信頼度を高めるなら、乗り替わりより、連続騎乗の方が良いと感じる」

「ただ人気馬でも、外国人騎手への乗り替わりは、信頼度も高く、儲けやすいと思う」

「リーディング上位騎手への乗り替わりも、同じく信頼度が上がる印象」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。

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▼まず、具体的に重賞レースでのデータを見てみます。


【重賞レースの乗り替わりデータ】 2000~2016.10
2218レース分析(ブエナ調べ)


継続騎乗
勝率8.3%
連対率16.0%
単勝回収率 72%
複勝回収率 73%


乗り替わり
勝率5.4%
連対率11.2%
単勝回収率 82%
複勝回収率 78%



はい。
好走率は、連続騎乗の方が良い。

が、回収率は乗り替わりの方が良い。

これは何を意味しているか?



▼私ブエナの考えですが、

「乗り替わりは、継続騎乗より信頼度が落ちるが、人気薄での一発が狙えるのではないか?」

と思うわけです。



▼乗り替わりというのは、馬にとっては「刺激」になります。

スランプでなかなか成績が出ない馬は、刺激を与えることで急に走ることがある。


なので、乗り替わりが刺激であるならば、なかなか成績が出ない人気薄が乗り替わってきた時、激走する確率が上がると思うわけです。
(あくまで私ブエナの考え方です)



▼通常、馬券では「超人気薄」の馬は、宝くじ効果(造語)で過剰人気になるので回収率が上げにくいんですが、「乗り替わり」の超人気薄は、やはり回収率が高くなると思う。

例えば、上述した私ブエナの分析データでは、

「乗り替わりの16番人気馬」は、単勝回収率が118%です。

これは通常ありえないことです。

いかに乗り替わりが刺激となり、人気薄の激走を誘発するかがわかります。



▼逆に、人気を集めるような実績のある馬は、乗り替わりだといつものリズムが狂ってしまい、好走率が下がるように思う。

なので、私ブエナの場合は、軸馬はできるだけ連続騎乗の馬。

逆に、大穴を狙う場合は、乗り替わりを狙うことが多いです。



▼ちなみに、外国人騎手のデータも、少し見てみます。


【外国人騎手の乗り替わりデータ】 上掲期間を踏襲


外人騎手への乗り替わり
単勝回収率 98%


外人からJRA騎手への乗り替わり
単勝回収率 96%



はい。
この場合は、どちらも素晴らしい回収率です。

外国人騎手への乗り替わりで回収率が高いのはなんとなくわかりますが、外国人騎手からの「乗り戻り」も、回収率が高い。



▼これは、外人騎手の過剰人気から解放され、期待値が上がったのではないか?と、私ブエナは考えます。

尚、好走率では、「外人騎手への乗り替わり」の方が優秀です。

つまり、人気サイドの軸馬を選ぶなら、「外人騎手への乗り替わり」は、使えると思うわけです。



▼尚、「リーディング上位騎手への乗り替わり」も、軸馬の信頼度を上げるように思います。

今の競馬は、「エージェント」という、調教師と騎手をつなぐパイプ役が、騎乗馬の確保に強力な影響力を持っている。


つまり、リーディング上位騎手には、力のあるエージェントが付いている。

という事は、リーディング上位騎手に乗り替わってきた馬は、「調子がいい馬」というケースが多いと思うわけです。

なので、外国人騎手への乗り替わりと同様に、リーディング上位騎手への乗り替わりも、軸馬の信頼度を上げると、私ブエナは考えます。



▼さて、重賞レース以外の、さらに詳細な乗り替わりデータも見てみましょう。


【騎手の乗り替わり時データ】 2010~2015
特別戦
芝レース
3915レース分析


・北村宏司⇒横山典弘(単勝回収率113%)

・蛯名正義⇒吉田隼人(単勝回収率136%)

・田中勝春⇒柴田善臣(単勝回収率183%)


はい。
芝のレースでの乗り替わりで、単純に回収率が高い組み合わせを抜き出してみました。

N数が不足していると思われるので、どこまで信憑性があるかわかりませんが、乗り替わりによって回収率が高まる組み合わせは、確かに存在します。



▼ただ、このような組み合わせをすべてチェックして、馬券購入の時に、それを考慮するというのは面倒。

なので私の場合は、乗り替わりはあまり馬券検討の材料にはしていないです。



▼それと、「乗り替わりで回収率がアップする」というのは、論理的に説明しにくい部分だったりします。

なぜ、「北村宏司⇒横山典弘」このように乗り替わると、回収率が上がるのか?

ロジカルに説明できないという事は、「誤差」や「偶然」の範囲を抜け出していない可能性もあると思うわけ。



▼そう考えると、「単純な乗り替わり」より、私が考えるのは、

「騎手と調教師の組み合わせ」

こちらの方が回収率を上げやすいし、人間ですから「絆」のようなものもあると説明できます。



▼例えば、「酒井学と西園正都」というタッグの場合。

ハクサンムーンが有名ですが、この場合の単勝回収率は、「214%」になります。

このような、「騎手と調教師の組み合わせ」は、数多くあるので、また別の機会にでも書いてみたいと思います。



▼ということで本日は、騎手の乗り替わりについて、私ブエナの独断と偏見で書いてみました。

下手な騎手から、うまい騎手への乗り替わりは魅力的で、ついつい買いたくなりますが、みんな考える事は同じです。


うまい騎手に乗り替わった時点でオッズが下がっているなら、「的中率は上がっても、回収率は上がらない」ということになってしまうわけですね。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




乗り替わりのデメリット

▼先ほどは、乗り替わりについての具体的なデータを見てみました。

ここでは、乗り替わりについて、より論理的に考察してみたいと思います。



▼改めまして。

馬券の狙い方の1つとして、「騎手の乗り替わりを狙う」というものがあります。

簡単に言えば、下手な騎手から、上手い騎手に乗り替わっている馬を狙う、というやり方ですね。

乗り替わり



当然ですが、ジョッキーには腕の差があり、同じ馬に乗ってもリーディング下位の騎手が乗るよりも、うまいジョッキーが乗った方が、3着内に入る確率は高くなるわけです。

ジョッキーの腕の差は、大きなレースになるほど顕著になりますので、重賞やジーワンでの乗り替わりは注目されるわけです。



▼わかりやすい乗り替わりで言えば、「外国人ジョッキーへの乗り替わり」ですね。

外人ジョッキーは基本的に、その国でトップクラスの腕を持つジョッキーが来日しているので、乗り替わりによって、3着内率がアップするケースは多いです。

ただ1つ問題があります。



▼私ブエナの見解ですが、確かに外人ジョッキーや一流ジョッキーへの乗り替わりは、その馬の3着内率をアップさせます。

ですが、だからといって乗り替わりの馬を狙っても、「それだけでは」馬券収支をプラスにすることは難しい、と考えます。



▼なぜなら、乗り替わったことによって「オッズが下がる」からです。

世界最高峰のジョッキーである、ランフランコ・デットーリが乗れば、「3馬身違う」とか「5馬身違う」と言われます。

でも、その分だけオッズが下がってしまえば、すでにその馬は「儲からない馬」になってしまうわけですね。
(軸馬としては使えますが。)



▼もう一つの問題点は、「どのくらいのスパンで回収率を計算するのか?」という部分です。

例えば、「A騎手⇒B騎手」への乗り替わりが、単勝回収率120%だとしましょう。

この乗り替わりの馬をひたすら買い続ければ、馬券で永遠に儲けることができるのか?

そうではない。ここが落とし穴です。



▼乗り替わりのデータというのは、あくまでも過去のものであり、これから先も、その単勝回収率120%になるわけではないということです。

過去のデータを盲信して、その回収率が未来にも適用される、と考えてしまうと「策士策に溺れる」という状態になります。

つまりデータによって馬券収支がマイナスになるということも、あり得るということです。



▼「プラス回収になる乗り替わり」というのは、無限にあります。

しかし、その組み合わせというのは「過去のある一定の期間」でのものです。

いったいどこまで遡るのか?

1年?3年?5年?それとも15年?

このデータのスパンによって、回収率は大きく変動します。



▼ちょっと脱線しました。

要するに、「騎手の乗り替わり」というのは、威力はありますが、それだけで馬券収支をプラスにすることは、少々難しいということ。


乗り替わりのデータを集めるだけで、競馬で永遠に利益を出し続けることができるならば、数学が得意な人や、Excelでのデータ分析が得意な人は、全員が大金持ちになってしまいます。でもそんな事はありませんね。



▼乗り替わりは、あくまでも競馬を予想するための「ファクターの1つ」です。

なので、私ブエナは乗り替わりは、それほど意識しません。

いろいろなデータを頭に入れれば入れるほど、逆に、馬券収支がマイナスになっていく人も多いので、本末転倒にならぬよう、要注意です。



▼さて、ここまで書いてきたとおり、騎手の乗り替わりで注目されるのは、

「下手な騎手から、上手な騎手への乗り替わり」

です。

これは誰もが狙いたくなる乗り替わりです。



▼例えば、JRAのリーディング下位の騎手でなかなか勝てなかった馬。

「馬は強いんだけど、騎手がなあー」と、競馬ファンが言いたくなるような馬。

このようなタイプの馬が、外国人騎手への乗り替わりになったとき、競馬ファンはそこに注目します。



▼「ついに乗り替わってくれたか!」と、ノリノリで馬券検討を始めます。

確かに、腕のある外国人騎手は、馬の能力を引き出す技術が高いので、好走確率は上がると思う。

しかしながら、そのような乗り替わりを狙えば、馬券で利益を出すことができるのか?



▼私ブエナの考えとしては、「明らかに注目される乗り替わりは過剰人気となり、儲からない馬となる気がする」

いつも書いている通り、馬券の世界は「すべて期待値」です。

過剰人気になったら、もうそこで終わり。その馬は買えない。



▼例えば、「重賞レースで、福永祐一からルメールに乗り替わった馬」

これは注目されます。

私の個人的な考えでは、福永騎手は非常に利益を出しやすい騎手だと思うわけですが、競馬ファンは福永祐一を下手だと思っているらしい。


だから福永祐一からルメールに乗り変わった馬は、過剰人気になります。

回収率はこのような数字になる。


【重賞レースで、福永祐一からルメールに乗り替わり】 2010~2017.7

単勝回収率 76%
複勝回収率 40%

はい。
複勝回収率40%は、軸としては大損になってしまう数字ですね。



▼ただ基本的には、リーディング上位騎手への乗り替わりは、信頼度が増すと考えられる。

逆に、リーディング下位騎手への乗り替わりは、信頼度が下がりやすい。

これはなぜか?



▼ここからは仮説も入っていますが、例えば、「明らかに調子が悪い馬」がいたとする。

その馬の主戦は、リーディング上位の騎手。

でも明らかに次のレースは、馬の調子が悪い。

調教師はどうするでしょうか?



▼リーディング上位の騎手には、優秀なエージェントがついている。

優秀なエージェントの仕事は、「勝てる馬を斡旋すること」だと思うわけです。

と言う事は、明らかに調子の悪い馬は、斡旋したくないはず。



▼でも、何かしらの都合で調子が悪い馬でも、出走しなければならないケースはあります。

例えば、目標とするレースが先にあって、その叩き台としてのレース。

勝たなくてもいいレース。

この場合は、あえて絶好調の状態では使わないわけです。



▼そこで、このような「調子の悪い馬」は、一旦リーディング下位のジョッキーに任せて、負けてもらう。

言葉は悪いですが、そのようなことが起こるのが競馬の世界。

そう考えると、明らかに不自然なリーディング下位騎手への乗り替わりは、あまり狙えないと考えることもできるわけですね。



▼さて、少し具体的な例も見てみましょう。

乗り替わりが過剰人気になった例として、

ニシノデイジーの菊花賞

が挙げられます。

ニシノデイジーは、勝浦騎手がデビューからずっと手綱を取っていて、ダービーでも5着まで来たわけですが、セントライト記念でうまく乗ることができず、本番の菊花賞は、ルメール騎手に乗り替わりになりました。



▼3歳になってから、一度も馬券になっていなかったニシノデイジー。

能力的に劣るのは明らかでしたが、菊花賞ではなんと2番人気。

完全にルメール人気という感じで、異常なオッズとなったわけです。



▼結果は、9着に惨敗。

いくらルメール騎手でも、明らかに能力の足りない馬を、馬券圏内に持ってくるのは不可能です。

しかし、競馬ファンはルメールというだけで馬券を購入してしまう。

しかも、今まで何度となく騎乗ミスをしてきた勝浦騎手からの乗り替わりなので、さらに過剰人気が過熱した印象です。



▼ちなみに、この菊花賞は、私が馬券を当てたレースでもあります。

1番人気は、ヴェロックス。

ただ、単勝2.2倍と断然人気だったので、軸には不向き。

2番人気はニシノデイジー。

これは上述した通り、過剰人気だったので、押さえまで。

ということで、軸馬は消去法で3番人気のワールドプレミア。

菊花賞が得意な武豊騎手ということもあり、迷わず本命でした。



▼このレースは、ここまで書いてきたとおり、ヴェロックスとニシノデイジーが過剰人気であり、それ以外の馬の期待値が上がっているレースでした。

ヒモはいつも通りの中穴狙いで、馬連4680円が簡単に取れるレース。

このレースは、乗り替わりによる過剰人気を逆手に取った戦略が有効となったわけです。



▼では、次の乗り替わりレースを見てみましょう。

タワーオブロンドンの高松宮記念

このレースは、1番人気のタワーオブロンドンが、ルメール騎手から福永騎手に乗り替わりとなったレースでした。



▼上述した通り、乗り替わりが有効な場面というのは、主に人気薄であり、1番人気が乗り替わりというのは、信頼度が下がるケースが多いです。

外国人騎手への乗り替わりであれば、信頼度が高まることもあるんですが、ルメール⇒福永という乗り替わりは、特にG1ではあまりよくないわけです。



▼しかもこの日は、高速馬場が得意なタワーオブロンドンには不向きな、重馬場。

1番人気に死角が多数存在し、明らかに荒れる傾向のレースだったと言えます。



▼このレースでの私の馬券は、乗り替わりの1番人気タワーオブロンドンは軽視し、人気薄モズスーパーフレアのワイドで勝負。

他にも馬券購入していますが、ワイドが高配当となり、高い回収率を記録したレースとなりました。


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