調教タイムの見方・使い方~調教時計で馬券を当てることができるか?坂路調教ラップタイム
【調教タイムはどう使う?】
私(ブエナ)の経験則で書けば、
「調教タイムと回収率の間に、相関関係が生まれやすいとしたら、”栗東坂路”の好タイム馬かなと思う」
「具体的には、栗東坂路で 52秒以内で爆走した馬は、回収期待値が高くなりやすい印象(※体重の軽い騎手が乗っている場合は度外視)」
「ただし、ハイレベルな重賞レースや、低レベルな未勝利戦などでは、栗東坂路の好タイム馬がアテにならないケースも多い気がする」
「あとは、その馬の過去の調教タイムを遡って概算で基準値を出し、今回それより速いか遅いかで調子を見極めるというのも有効かと」
ではこの件について、私ブエナなりに考察してみたいと思います。
▼まず、私がよく利用する、「栗東坂路タイム」
坂路調教とは、直線の坂道をひたすら登るという調教です。私の認識ですが。
この坂路調教のタイムの例としては、
「51.1-37.4-24.5-12.3」
はい。
これは、2016年の菊花賞、人気薄で3着に好走したエアスピネルの栗東坂路のタイムです。
▼エアスピネルは、神戸新聞杯の凡走と距離不安で、菊花賞は6番人気と評価を下げていました。
が、坂路調教のタイムは、メンバー中、最速だった。だから狙える要素はある。
という感じで、私ブエナの場合は、栗東坂路タイムを参照することが多いです。
▼さて、先ほど書いた調教の数字。
「51.1-37.4-24.5-12.3」
左から、
4ハロン(ラスト800m)のタイム
3ハロン(ラスト600m)のタイム
2ハロン(ラスト400m)のタイム
1ハロン(ラスト200m)のタイム
という意味です。
それぞれに意味がある数字ですが、私ブエナの場合は、「一番左と、一番右の数字」しか、ほとんど見ません。
要は、全体のタイムと、最後の200メートルでスピードが落ちていないか?これを見ているわけです。
▼全体の時計が速くても、最後の1ハロンで失速している場合は、前半で飛ばしすぎ。折り合いを欠いている。
実際のレースでも、最後の200メートルで踏ん張れるかどうかが着順に影響するので、調教でもラスト1ハロンの数字を、私は見るようにしています。
▼全体の時計で、具体的な判断基準は、
「栗東坂路で、52秒以内」というのが、私(ブエナ)の判断基準です。
これが正解かどうかわかりませんが、私の経験では、これくらいのタイムだと期待値が上がる印象です。
ここまでが概要。では、さらに具体的に、調教タイムの見方について考察してみます。
▼予想のファクターとして、調教タイムは知らないよりは、知っておいた方が良い。
そこで、ここからは初心者さんでも見ることができる調教タイムの見方を考えてみます。
調教タイムは、私は、坂路調教のタイムを見ることが多いです。
調教には坂路調教、ウッド調教、芝調教などいろいろな種類があります。
また美浦トレセンの坂路と、栗東トレセンの坂路では時計の出方が全然違います。
▼これらを全て見ていくと、初心者さんの場合は混乱して、全体観を見失うことになると思う。
競馬は「全体観」を見失ったら勝てません。
ですから私ブエナの場合、調教タイムはポイントだけを押さえて、シンプルに見ていきます。
▼坂路調教の場合は、基本的には、最後の1ハロンと、全体の4ハロン。この2つを見るだけでも参考になると思います。
で、何秒だったら速いのか?というところが気になる部分ではありますが、これについては、その日の調教コースの馬場状態によって、全然違ってくる。
▼また、美浦の坂路は調教タイムが速くても、それがレース結果に結びつかない傾向にあるので、調教タイムが速ければいいというものでもない。
(※逆に、栗東坂路は、タイムが速いと回収率の向上が見込める印象。ただし重賞レースと下級クラスでは、効果を実感しにくい気がする。私ブエナの印象ですが)
▼基本的に調教は、同じ馬を時系列で見ていきます。
調教タイムは他の馬と比較しても、あまり意味がないわけです。
つまり、「自己ベスト」という観点から調教タイムを見るわけ。
▼普段、あまり調教で走らない馬が、今週は調教タイムがそこそこ速かった場合、これは狙い目になります。
逆に、普段からいつも調教タイムがめちゃくちゃ速い馬もいる。
このようなタイプは、調教で走るというだけで、いつも絶好調というわけではない。「坂路番長」ですね。
だから調教タイムは、「横の比較」ではなく、「その馬の調教タイムの推移」の方が、重要だと思うわけです。
▼また、調教タイムは基本的には、短距離馬の方がタイムが速いし、長距離馬はタイムが遅くなる傾向にあります。
スピード能力が違うからですね。
あるいは、長距離戦では折り合いが重要なので、坂路調教でも折り合い重視でタイムを出さないこともあります。
ですから他馬との比較ではなく、その馬の過去の調教と現在の調教を比較するのがよいかと。
▼調教タイムをデータとして閲覧するには、JRAの有料データ情報を利用することになるかと思います。
競馬新聞にも調教タイムは掲載されていますが、アナログでタイムを拾っていくのは、効率が悪すぎます。
なので、あまりお金をかけたくない人は、調教タイムは軽視して、別のファクターから馬券利益を狙っていくという予想方法でも良いかと思います。
▼ちなみに私ブエナは、JRAの有料データ情報も使っています。
ただ、調教タイムを見るためだけに、「JRA-VAN」を月額2000円かけて契約するのはお勧めしません。
調教タイムだけで馬券利益を出すのは難しいと思うからです。
▼さて、具体的な調教タイムの見方も考えてみましょう。
あくまでも私のやり方ですが、
◆栗東坂路で52秒台なら、回収率が高い傾向にある(もちろんもっと速くても良い)
と思います。
特に、「単勝回収率」が高くなりやすい印象。
該当馬があまりたくさんいないのがデメリットですが。
▼ちなみに、「栗東坂路で52秒台」とか、一口に言っても、それほど単純でもないのが競馬の面白いところ。
調教タイムには、様々な罠が隠されています。
例えば、
「クラス」
同じ「栗東坂路で52秒台」であっても、オープンクラスと500万条件では、その価値が全然違うわけです。
要するに、オープンクラスの馬は、全馬能力が高いので、みんな52秒台を簡単に出してしまう。
こうなってくると、オープンクラスの場合、「調教タイムが速い馬が多すぎる」という状況に陥ります。
購入する馬が多くなると、その分、優位性がなくなり、回収率も下がってしまいます。
▼なので、オープンクラスの場合は、「52秒台から、さらに絞込む」という作業が必要になります。
例えば、「前走で連対した馬」などは、調教タイムが速いと、さらに過剰人気に拍車がかかるので、このような馬をカットしていくなどすると、絞り込みが可能になり回収率も向上していく印象です。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼ということで本日は、調教タイムの見方・使い方について書いてみました。
調教タイムは、あまり見る人が多くないので、うまく使いこなすと回収率の向上に貢献してくれます。
(特に、栗東坂路)
ただ、初心者さんは、あまり調教を見てしまうと全体観を失ってしまうので、最初のうちは調教より「オッズ」や「レース選び」を重視したほうが良いと思います。
ご参考まで。
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
▼競馬予想では、レース直前の調教タイムが重視されます。
調教というのは、レースに向けての予行練習のようなもので、その馬のコンディションの良さを見極めることができます。
では、この調教タイムを使って、馬券を当てることは出来るのか?
▼これはなかなか難しいテーマなのですが、とりあえず私ブエナは、調教は参考程度にしか見ていません。
なぜ調教タイムを重視しないかというと、調教タイムというのは既に、オッズに反映されてしまっているケースが多いからです。
▼競馬のオッズというのは、そのほとんどが競馬記者・トラックマンがつける印によって、決まってくる部分があります。
つまり、競馬新聞で◎がたくさん付いている馬は人気になり、競馬新聞で印が全然ついていない馬は人気にならないということです。
最近は「データ」を見る人も増えてきましたが、まだまだ競馬新聞だけで馬券を買うファンが多数派ということでしょう。
▼さて、競馬新聞の記者さんは、印をつける際に、その馬の調教をしっかりと見ています。
多くの競馬新聞記者さんは、「馬柱と調教」を見比べて印をつけている人が多い印象。
もちろんもっと深くまで見ている新聞記者さんもいますが、全体の傾向としては、
「過去の成績」と「調教タイム」
この2つで競馬新聞の印(≒オッズ)が、つけられることが多いと思うわけ。
▼ですから、調教タイムがめちゃくちゃ優秀だったとしても、それがすでにオッズに反映されてしまっている場合、その馬はもはや、おいしい馬ではなくなってしまっているわけです。
調教タイムはすべてが公開されていますので、「誰も知らない調子の良い馬」を、調教タイムから見つけることは、ほとんど無理と言っても過言ではありません。
(※異常オッズから、絶好調のインサイダー馬を探すことは不可能ではありませんが、精度が低いのであまりオススメはしません)
(※尚、調教好タイムの馬から、条件を絞り込んでいけばプラス回収にすることは可能です)
▼さて、先ほども書きましたが、基本的には「栗東坂路のタイムが速い馬」は、期待値が高くなりやすいと思う。
ただ、これも万能ではないです。
その理由として、「調教師によって、調教の癖がある」から。
▼関西の調教師でも、坂路でガンガンタイムを出してくる調教師もいれば、レース直前は控えめにする調教師もいる。
しかも、同じ調教師でも、常に調教は創意工夫しているので、「この調教師なら、坂路のタイムで見極められる」というものでもない。
調教タイムの指示は、基本的に調教師の先生が出すので、「どのような意図でそのタイムの調教をしたのか?」は、本人にしかわからない部分でもあります。
▼なので、私たち馬券を買う側は、あまり盲目的に調教を信じることはできないと思うわけ。
調教タイムが速ければ、調子がいいというものでもない。
たまたま馬場状態が良かっただけかもしれないし、体重の軽い騎手が乗っていただけかもしれないし、暴走してしまっただけかもしれない。
▼基本的には、「その馬の過去の調教タイムより早ければ、仕上がりに不安は無い」と考えられる。
この考え方が外れることもありますが、全体で見ると無難な判断の仕方かと思う。
調教タイムでも、上がり3ハロンタイムでもそうですが、「馬ごとに見る」という感覚は大切だと思うわけです。
▼競馬新聞の弱点は、ここにもあると思うわけ。
競馬新聞で予想する場合、調教タイムを見る時でも、
「競馬新聞は、横の比較になってしまう」
わけですね。
▼競馬新聞というのは、1番枠から18番枠まで、横に並べて情報が記載されている。
もちろん調教タイムも掲載されています。
それを順番に見ていくとどうなるか?
必然的に、「他馬との調教タイムの比較」になってしまうわけです。
▼調教タイムを有効に使うためには、その馬の過去の調教タイムと、今回の調教タイムを比較する方が効果的である。
そうしないと、その馬の調子がいいのか悪いのか判断できないから。
なので、他馬の調教タイムと比較しても、調子の良し悪しは判断しにくい。
▼そう考えると、「横の比較」が得意な競馬新聞は、調教タイムを見るにはあまり向かないのかもしれない。
もちろん、その馬の過去の調教タイムを知っているなら、競馬新聞でも有効活用できます。
ただ多くの人は、そこまで過去の調教タイムを把握していないと思うので、競馬新聞と調教タイムはあまり相性が良くないのかもしれないなと感じるわけです。
▼ではここで、私が実際に調教タイムで馬券を的中した例を挙げてみましょう。
【高松宮記念2020年】
1着 モズスーパーフレア(9番人気)48.9秒
2着 グランアレグリア(2番人気)51.9秒(美浦坂路)
3着 ダイアトニック(4番人気)
4着 クリノガウディー(15番人気)50.6秒 1着降着
はい。
このレースは、GIで初めての無観客レースとなり、異様な雰囲気で行われました。
▼レースも波乱で、勝ったのはなんと15番人気のクリノガウディー。
和田騎手もしてやったりでしたが、なんとなんと斜行で4着に降着。
で、結局勝ったのは、繰り上がりでモズスーパーフレアでした。
▼無観客の上に、バタバタの降着劇でしたが、ゴール前の大接戦は手に汗握るものでした。
馬券的には、上位人気のタワーオブロンドンとダノンスマッシュが、重馬場が原因かわかりませんが沈んでしまい、かなり難解なものとなりました。
▼私も本線馬券としては、ダノンスマッシュからの流しだったので、気持ち的にはハズレなんですが、収支的にはプラス収支になりました。
それは何故かというと、調教タイムで速かった馬を、ワイドで拾ったからなんですね。
▼繰り上がりで勝ったモズスーパーフレアは、直前の水曜日追いで、栗東坂路48.9秒という猛時計。
16番枠が嫌われて、9番人気と評価を落としていましたが、前年のスプリンターズステークスでも2着と好走しており、ここは絶好の狙い目でした。
▼また、1着降着のクリノガウディーも、水曜日の栗東坂路での追い切りで、50.6秒という素晴らしい時計をマーク。
初めてのスプリント戦ということで、15番人気と全く人気はなかったんですが、調教タイムからは、少し買ってみようかなと思わせる馬でした。
▼馬券は、押さえ馬券ですが、中穴ワイドボックス。
モズスーパーフレア・クリノガウディー・ダイアトニック・モズアスコットの4頭ボックスとしました。
ゴールした瞬間は、大穴の15番人気クリノガウディーが突っ込んできたので歓喜でしたが、なんと痛恨の降着。
それでも、モズスーパーフレアとダイアトニックのワイドは引っかかり、6点で37倍という成果。
本線のハズレを帳消しにする、押さえ馬券的中で、収支はプラス収支で終わりました。
これは、調教タイムをうまく活用した1つの例と言えますね。
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私(ブエナ)の経験則で書けば、
「調教タイムと回収率の間に、相関関係が生まれやすいとしたら、”栗東坂路”の好タイム馬かなと思う」
「具体的には、栗東坂路で 52秒以内で爆走した馬は、回収期待値が高くなりやすい印象(※体重の軽い騎手が乗っている場合は度外視)」
「ただし、ハイレベルな重賞レースや、低レベルな未勝利戦などでは、栗東坂路の好タイム馬がアテにならないケースも多い気がする」
「あとは、その馬の過去の調教タイムを遡って概算で基準値を出し、今回それより速いか遅いかで調子を見極めるというのも有効かと」
ではこの件について、私ブエナなりに考察してみたいと思います。
▼まず、私がよく利用する、「栗東坂路タイム」
坂路調教とは、直線の坂道をひたすら登るという調教です。私の認識ですが。
この坂路調教のタイムの例としては、
「51.1-37.4-24.5-12.3」
はい。
これは、2016年の菊花賞、人気薄で3着に好走したエアスピネルの栗東坂路のタイムです。
▼エアスピネルは、神戸新聞杯の凡走と距離不安で、菊花賞は6番人気と評価を下げていました。
が、坂路調教のタイムは、メンバー中、最速だった。だから狙える要素はある。
という感じで、私ブエナの場合は、栗東坂路タイムを参照することが多いです。
▼さて、先ほど書いた調教の数字。
「51.1-37.4-24.5-12.3」
左から、
4ハロン(ラスト800m)のタイム
3ハロン(ラスト600m)のタイム
2ハロン(ラスト400m)のタイム
1ハロン(ラスト200m)のタイム
という意味です。
それぞれに意味がある数字ですが、私ブエナの場合は、「一番左と、一番右の数字」しか、ほとんど見ません。
要は、全体のタイムと、最後の200メートルでスピードが落ちていないか?これを見ているわけです。
▼全体の時計が速くても、最後の1ハロンで失速している場合は、前半で飛ばしすぎ。折り合いを欠いている。
実際のレースでも、最後の200メートルで踏ん張れるかどうかが着順に影響するので、調教でもラスト1ハロンの数字を、私は見るようにしています。
▼全体の時計で、具体的な判断基準は、
「栗東坂路で、52秒以内」というのが、私(ブエナ)の判断基準です。
これが正解かどうかわかりませんが、私の経験では、これくらいのタイムだと期待値が上がる印象です。
ここまでが概要。では、さらに具体的に、調教タイムの見方について考察してみます。
▼予想のファクターとして、調教タイムは知らないよりは、知っておいた方が良い。
そこで、ここからは初心者さんでも見ることができる調教タイムの見方を考えてみます。
調教タイムは、私は、坂路調教のタイムを見ることが多いです。
調教には坂路調教、ウッド調教、芝調教などいろいろな種類があります。
また美浦トレセンの坂路と、栗東トレセンの坂路では時計の出方が全然違います。
▼これらを全て見ていくと、初心者さんの場合は混乱して、全体観を見失うことになると思う。
競馬は「全体観」を見失ったら勝てません。
ですから私ブエナの場合、調教タイムはポイントだけを押さえて、シンプルに見ていきます。
▼坂路調教の場合は、基本的には、最後の1ハロンと、全体の4ハロン。この2つを見るだけでも参考になると思います。
で、何秒だったら速いのか?というところが気になる部分ではありますが、これについては、その日の調教コースの馬場状態によって、全然違ってくる。
▼また、美浦の坂路は調教タイムが速くても、それがレース結果に結びつかない傾向にあるので、調教タイムが速ければいいというものでもない。
(※逆に、栗東坂路は、タイムが速いと回収率の向上が見込める印象。ただし重賞レースと下級クラスでは、効果を実感しにくい気がする。私ブエナの印象ですが)
▼基本的に調教は、同じ馬を時系列で見ていきます。
調教タイムは他の馬と比較しても、あまり意味がないわけです。
つまり、「自己ベスト」という観点から調教タイムを見るわけ。
▼普段、あまり調教で走らない馬が、今週は調教タイムがそこそこ速かった場合、これは狙い目になります。
逆に、普段からいつも調教タイムがめちゃくちゃ速い馬もいる。
このようなタイプは、調教で走るというだけで、いつも絶好調というわけではない。「坂路番長」ですね。
だから調教タイムは、「横の比較」ではなく、「その馬の調教タイムの推移」の方が、重要だと思うわけです。
▼また、調教タイムは基本的には、短距離馬の方がタイムが速いし、長距離馬はタイムが遅くなる傾向にあります。
スピード能力が違うからですね。
あるいは、長距離戦では折り合いが重要なので、坂路調教でも折り合い重視でタイムを出さないこともあります。
ですから他馬との比較ではなく、その馬の過去の調教と現在の調教を比較するのがよいかと。
▼調教タイムをデータとして閲覧するには、JRAの有料データ情報を利用することになるかと思います。
競馬新聞にも調教タイムは掲載されていますが、アナログでタイムを拾っていくのは、効率が悪すぎます。
なので、あまりお金をかけたくない人は、調教タイムは軽視して、別のファクターから馬券利益を狙っていくという予想方法でも良いかと思います。
▼ちなみに私ブエナは、JRAの有料データ情報も使っています。
ただ、調教タイムを見るためだけに、「JRA-VAN」を月額2000円かけて契約するのはお勧めしません。
調教タイムだけで馬券利益を出すのは難しいと思うからです。
▼さて、具体的な調教タイムの見方も考えてみましょう。
あくまでも私のやり方ですが、
◆栗東坂路で52秒台なら、回収率が高い傾向にある(もちろんもっと速くても良い)
と思います。
特に、「単勝回収率」が高くなりやすい印象。
該当馬があまりたくさんいないのがデメリットですが。
▼ちなみに、「栗東坂路で52秒台」とか、一口に言っても、それほど単純でもないのが競馬の面白いところ。
調教タイムには、様々な罠が隠されています。
例えば、
「クラス」
同じ「栗東坂路で52秒台」であっても、オープンクラスと500万条件では、その価値が全然違うわけです。
要するに、オープンクラスの馬は、全馬能力が高いので、みんな52秒台を簡単に出してしまう。
こうなってくると、オープンクラスの場合、「調教タイムが速い馬が多すぎる」という状況に陥ります。
購入する馬が多くなると、その分、優位性がなくなり、回収率も下がってしまいます。
▼なので、オープンクラスの場合は、「52秒台から、さらに絞込む」という作業が必要になります。
例えば、「前走で連対した馬」などは、調教タイムが速いと、さらに過剰人気に拍車がかかるので、このような馬をカットしていくなどすると、絞り込みが可能になり回収率も向上していく印象です。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼ということで本日は、調教タイムの見方・使い方について書いてみました。
調教タイムは、あまり見る人が多くないので、うまく使いこなすと回収率の向上に貢献してくれます。
(特に、栗東坂路)
ただ、初心者さんは、あまり調教を見てしまうと全体観を失ってしまうので、最初のうちは調教より「オッズ」や「レース選び」を重視したほうが良いと思います。
ご参考まで。
ブエナが使っている競馬サイトを公開
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
調教タイムだけでは利益を出しにくい理由
▼競馬予想では、レース直前の調教タイムが重視されます。
調教というのは、レースに向けての予行練習のようなもので、その馬のコンディションの良さを見極めることができます。
では、この調教タイムを使って、馬券を当てることは出来るのか?
▼これはなかなか難しいテーマなのですが、とりあえず私ブエナは、調教は参考程度にしか見ていません。
なぜ調教タイムを重視しないかというと、調教タイムというのは既に、オッズに反映されてしまっているケースが多いからです。
▼競馬のオッズというのは、そのほとんどが競馬記者・トラックマンがつける印によって、決まってくる部分があります。
つまり、競馬新聞で◎がたくさん付いている馬は人気になり、競馬新聞で印が全然ついていない馬は人気にならないということです。
最近は「データ」を見る人も増えてきましたが、まだまだ競馬新聞だけで馬券を買うファンが多数派ということでしょう。
▼さて、競馬新聞の記者さんは、印をつける際に、その馬の調教をしっかりと見ています。
多くの競馬新聞記者さんは、「馬柱と調教」を見比べて印をつけている人が多い印象。
もちろんもっと深くまで見ている新聞記者さんもいますが、全体の傾向としては、
「過去の成績」と「調教タイム」
この2つで競馬新聞の印(≒オッズ)が、つけられることが多いと思うわけ。
▼ですから、調教タイムがめちゃくちゃ優秀だったとしても、それがすでにオッズに反映されてしまっている場合、その馬はもはや、おいしい馬ではなくなってしまっているわけです。
調教タイムはすべてが公開されていますので、「誰も知らない調子の良い馬」を、調教タイムから見つけることは、ほとんど無理と言っても過言ではありません。
(※異常オッズから、絶好調のインサイダー馬を探すことは不可能ではありませんが、精度が低いのであまりオススメはしません)
(※尚、調教好タイムの馬から、条件を絞り込んでいけばプラス回収にすることは可能です)
▼さて、先ほども書きましたが、基本的には「栗東坂路のタイムが速い馬」は、期待値が高くなりやすいと思う。
ただ、これも万能ではないです。
その理由として、「調教師によって、調教の癖がある」から。
▼関西の調教師でも、坂路でガンガンタイムを出してくる調教師もいれば、レース直前は控えめにする調教師もいる。
しかも、同じ調教師でも、常に調教は創意工夫しているので、「この調教師なら、坂路のタイムで見極められる」というものでもない。
調教タイムの指示は、基本的に調教師の先生が出すので、「どのような意図でそのタイムの調教をしたのか?」は、本人にしかわからない部分でもあります。
▼なので、私たち馬券を買う側は、あまり盲目的に調教を信じることはできないと思うわけ。
調教タイムが速ければ、調子がいいというものでもない。
たまたま馬場状態が良かっただけかもしれないし、体重の軽い騎手が乗っていただけかもしれないし、暴走してしまっただけかもしれない。
▼基本的には、「その馬の過去の調教タイムより早ければ、仕上がりに不安は無い」と考えられる。
この考え方が外れることもありますが、全体で見ると無難な判断の仕方かと思う。
調教タイムでも、上がり3ハロンタイムでもそうですが、「馬ごとに見る」という感覚は大切だと思うわけです。
▼競馬新聞の弱点は、ここにもあると思うわけ。
競馬新聞で予想する場合、調教タイムを見る時でも、
「競馬新聞は、横の比較になってしまう」
わけですね。
▼競馬新聞というのは、1番枠から18番枠まで、横に並べて情報が記載されている。
もちろん調教タイムも掲載されています。
それを順番に見ていくとどうなるか?
必然的に、「他馬との調教タイムの比較」になってしまうわけです。
▼調教タイムを有効に使うためには、その馬の過去の調教タイムと、今回の調教タイムを比較する方が効果的である。
そうしないと、その馬の調子がいいのか悪いのか判断できないから。
なので、他馬の調教タイムと比較しても、調子の良し悪しは判断しにくい。
▼そう考えると、「横の比較」が得意な競馬新聞は、調教タイムを見るにはあまり向かないのかもしれない。
もちろん、その馬の過去の調教タイムを知っているなら、競馬新聞でも有効活用できます。
ただ多くの人は、そこまで過去の調教タイムを把握していないと思うので、競馬新聞と調教タイムはあまり相性が良くないのかもしれないなと感じるわけです。
▼ではここで、私が実際に調教タイムで馬券を的中した例を挙げてみましょう。
【高松宮記念2020年】
1着 モズスーパーフレア(9番人気)48.9秒
2着 グランアレグリア(2番人気)51.9秒(美浦坂路)
3着 ダイアトニック(4番人気)
4着 クリノガウディー(15番人気)50.6秒 1着降着
はい。
このレースは、GIで初めての無観客レースとなり、異様な雰囲気で行われました。
▼レースも波乱で、勝ったのはなんと15番人気のクリノガウディー。
和田騎手もしてやったりでしたが、なんとなんと斜行で4着に降着。
で、結局勝ったのは、繰り上がりでモズスーパーフレアでした。
▼無観客の上に、バタバタの降着劇でしたが、ゴール前の大接戦は手に汗握るものでした。
馬券的には、上位人気のタワーオブロンドンとダノンスマッシュが、重馬場が原因かわかりませんが沈んでしまい、かなり難解なものとなりました。
▼私も本線馬券としては、ダノンスマッシュからの流しだったので、気持ち的にはハズレなんですが、収支的にはプラス収支になりました。
それは何故かというと、調教タイムで速かった馬を、ワイドで拾ったからなんですね。
▼繰り上がりで勝ったモズスーパーフレアは、直前の水曜日追いで、栗東坂路48.9秒という猛時計。
16番枠が嫌われて、9番人気と評価を落としていましたが、前年のスプリンターズステークスでも2着と好走しており、ここは絶好の狙い目でした。
▼また、1着降着のクリノガウディーも、水曜日の栗東坂路での追い切りで、50.6秒という素晴らしい時計をマーク。
初めてのスプリント戦ということで、15番人気と全く人気はなかったんですが、調教タイムからは、少し買ってみようかなと思わせる馬でした。
▼馬券は、押さえ馬券ですが、中穴ワイドボックス。
モズスーパーフレア・クリノガウディー・ダイアトニック・モズアスコットの4頭ボックスとしました。
ゴールした瞬間は、大穴の15番人気クリノガウディーが突っ込んできたので歓喜でしたが、なんと痛恨の降着。
それでも、モズスーパーフレアとダイアトニックのワイドは引っかかり、6点で37倍という成果。
本線のハズレを帳消しにする、押さえ馬券的中で、収支はプラス収支で終わりました。
これは、調教タイムをうまく活用した1つの例と言えますね。
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