雪の競馬予想~悪天候での予想の仕方。雪で月曜に代替競馬の特徴・傾向。荒れる。変則開催

雪の競馬予想はどうする?
私(ブエナ)の経験則で書けば、


「雪の日は、能力比較がほとんど意味をなさなくなる印象」

「つまり、人気馬の信頼度が下がり、大穴馬券が出現する可能性が高くなると思う」

「なので雪の日は勝負しないか、賭け金を下げるか、穴狙いにするのが良いかと思う」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



▼今週は東京が大雪で、東京競馬場の土曜日と日曜日の開催は、共に延期されることになりましたね。

最近は、「降雪による芝からダートへの変更」というのは、あまり見かけなくなりました。

ほとんどが中止か延期ですね。

雪



▼さて、このような降雪の時の予想と、変則開催の場合は、どのように競馬予想に生かせばいいのか?

まず、大雪だったり、開催日程が急遽、変更されたりしたときは、あまり馬券的には大きく勝負しない方がいいと思う。

しっかりと予想をしている人ほど、悪天候の時は、投資額を減らす傾向にあります。

これは何故か?



▼まず、競馬で勝っている人というのは、その多くが「データ」を重視している印象。

データというのは、「統計」です。

つまり、「過去の傾向から未来を予測する」これがデータですね。



▼過去の膨大なレースを見比べて、そこから「傾向」を、探し出す。

それによって、単純確率を超えて、馬券の的中率・回収率を上げるわけです。

これがデータ競馬です。



▼さて、そんなデータ競馬ですが、弱点があるとすれば、

非常に稀なケースだと、n数(サンプル数)が足りない

という弱点がある。


つまり、データ競馬というのは、過去の膨大なレースを比較するわけですが、「雪」など、過去にほとんどサンプルがなかったケースでは、データ比較のしようがないわけです。
(重馬場などもコレに近い↑)



▼ですから今週のように、ありえない大雪が降った場合などは、傾向をつかむことが困難になります。

馬券の勝ち組は、勝つべくして勝っている。

狙いすまして、期待値が高い部分だけを買っています。


しかし大雪の時は、期待値の判断が難しくなる。

だから勝っている人は、大雪や悪天候のときには、投資額を減らすわけです。

不確実な要素が増えれば増えるほど、セミプロと初心者の差がなくなるからです。
(偶然の比率が高くなる)



▼これは、悪天候による順延、つまり「月曜開催」などでも同じことが言えるかと。

基本的にサラブレッドは、月曜日に競馬をやるようには調教されていません。

調教師は常に、その馬が出走するレースの日に、能力を発揮できるように調整します。
(ヤリ・ヤラズ、といった問題は、今回は度外視)



▼ですから馬に「延期したから月曜日に頑張ってくれ」と言っても、なかなか馬のコンディションまで延期することは難しいわけです。

だからこそ、月曜日の競馬は荒れやすく、読みにくいわけですね。

データが少ないからです。



▼なので、私ブエナの場合は、悪天候や、雪の日や、月曜日の競馬は、いつもよりも投資額を下げます。

競馬は毎週開催されるわけですから、わざわざ天気の悪い日に勝負する必要はない。


天気のいい日や、自分なりにデータがしっかりと取れている日に勝負すればいいわけです。

競馬の場合は、麻雀と違って勝ち逃げしてもいいし、勝負したくないレースは買わなければいいんです。



▼あえて天気の悪い日に馬券を買うとすれば、やはり「本命サイドは買わない」方が良いかと。

ですから、大穴党の人などは、あえて悪天候の時に大穴を狙うというのもアリかもしれません。

ちなみに、私ブエナは中穴狙いなので、悪天候の時は大きく勝負することはないです。

中穴狙いで勝てる時だけ勝負します。



▼大雪や大雨などで、「不良馬場」になった時の具体的なデータについては、別の記事でも書きましたが、


・1番人気の信頼度が、やや下がる

・10番人気以下の期待値が、やや上がる



という傾向にあります。
(特に、芝のレース)

ダートでも、不良馬場になると、1番人気の信頼度が下がります。



▼基本的に、「競馬の人気というのは、良馬場が前提でつけられている

競馬における人気は、多くの場合、「前走・近走の成績」で、決まってきます。


そして、競馬のレースは、そのほとんどが「良馬場」なんですね。

したがって、競馬の人気は良馬場が前提となっており、「急に不良馬場になった」場合は、オッズと好走確率が大きく乖離します。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼逆に言えば、それこそが狙い目とも言えるわけですが、「不良馬場で期待値が高い馬」を、ピンポイントで選び抜く術がないわけです。

データでは、不良馬場の試行回数が少なすぎる。

なので、狙うとしたら「血統理論」ですが、これもまた試行回数が少なすぎるため、データとしての信憑性が薄くなります。



▼つまり、「不良馬場というのは、各馬にとって未知の世界なので、その馬場状態でどの馬が強いかは、ほとんどわからない。

という状態にあると思うわけです。

そんな難しい勝負をわざわざしなくても、「良馬場の時だけ狙って馬券購入した方が勝ちやすい」ですね。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼ということで本日は、悪天候での予想の仕方について、私の独断と偏見で書いてみました。

基本的に、馬場が悪い時は、投資金額を減らすのが無難です。


いつも書いている通り、「競馬は期待値分析が命」

期待値分析は、良馬場がベストですね。

ご参考まで。

ブエナが使っている競馬サイトを公開

▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。

私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




雪の日は人気のない馬が激走する?

▼雪の競馬予想についての考察を続けます。

具体的なデータも見てみましょう。


【雪の日のデータ】 2000~2016.11
特別戦
(ブエナ調べ)


1~3番人気
単勝回収率 40%

6番人気以下
単勝回収率 115%


はい。
通常ではありえない数字になっています。

このデータを見ても、雪という異常事態が、サラブレッドに大きな影響を与えることがわかります。



▼簡単に言えば、「雪が降ってしまうと、馬の強さが関係なくなってしまう」という感じ。

あくまでも私ブエナの印象ですが、そう思います。



▼雪が降って、馬がびっくりしてしまうと、もはやそれはデータも何も通用しない、混沌としたギャンブルになる印象です。

ちなみに、雪の日にすべての馬の複勝を買うとどうなるか?


【雪の日に、すべての馬の複勝を買った場合】
複勝回収率 106%


はい。

上述した期間での特別戦限定ですが、なんとプラス収支になってしまいます。

どういうことかというと、「雪の日には、超人気薄の馬が激走する」ということです。



▼私ブエナは、いつもは中穴狙い(マツリダ予想使用)なので、10番人気以下の大穴は、あまり狙いません。

ほとんどが良馬場での勝負なので、10番人気以下を無理に狙わなくても、十分に年間プラスまで持っていけるからです。



▼しかし、上述した通り、雪の日は10番人気以下でも関係なく激走してしまうので、非常に難解です。

そう考えると、「本命党」と「中穴党」は、雪が降ったら馬券は控えめにした方が、大怪我しないで済むのかなと思います。


逆に、「大穴党」は、雪が降ると超人気薄の激走確率が上がるので、積極的に参戦していくという手もあるかと思います。

これは雪だけでなく、雨の日の不良馬場でも同じような傾向になると思います。



▼雪の日の競馬開催はレアケースなので、ほとんどデータがない。

ここまで、雪の日は大荒れになる可能性が高いと書いてきました。

しかし、ひねくれた見方をすれば、ここまで書いてきた雪の日のデータそのものが、サンプル数不足であると考えることもできる。



▼まぁそこまで考えていくと収拾がつかなくなるので、私ブエナの場合は、2000年からの傾向を踏まえて「雪の日は荒れる」と認識しています。

普通に考えても、雪の日にサラブレッドが能力を発揮しやすいとは思えない。

オッズというのは、ほぼ能力順なので、多くの馬が能力を発揮できなければ、オッズはあてにならないということになり、大荒れになりやすいと思うわけです。



▼さて、先ほどは「雪の日の特別戦データ」を見てみましたが、平場も見てみます。

【雪の日のデータ】 2000~2017.9
83レース分析
平場
(ブエナ調べ)


1~2番人気
単勝回収率 65%

6番人気以下
単勝回収率 77%


はい。
特別戦よりは、大荒れ状況が緩和されています。



▼私なりに解釈してみると、午前中のレースなどの「平場」の場合は、各馬の能力差が大きくなっている。

めちゃくちゃ強い馬と、全然走らない馬が同じレースを走ることも多い。

ここまで能力差があると、雪の影響があっても、圧倒的に強い馬は勝ってしまうのかなと思うわけです。



▼雪の日は、各馬の能力差が縮まる。

オッズが当てにならなくなる。

スピード指数などの能力比較も、当てにならなくなる。

という事は、雪の日は「混沌としたギャンブル」になってしまうとも言えるのではないか。



▼要するに、雪の日の競馬は、丁半博打に近いものがあると思うわけ。

予想に根拠が持てないわけですから、それはもう偶然に左右されてしまう。

という事は、期待値の偏りがなくなる、とも言えるのかもしれない。



▼もしそうであるならば、競馬の控除率は平均で25%ですから、この控除率に負けてしまう可能性があるわけです。

通常、私ブエナは、データ分析から期待値の高い馬だけを狙います。

だからこそ、平均控除率の25%を超えて、年間回収率が100%を超えるわけです。



▼しかしながら、雪の日の競馬が、単純に偶然に任せたギャンブルになるなら?

これは、控除率25%の分だけ、負けていくということになる。



▼もちろん、先ほど、私がデータ分析したように、「雪の日の1~3番人気は、明らかに期待値が低い」というデータが、長期的にも有効であるなら話は別です。

この場合は、4番人気以下の馬を狙っていくことで、回収率を引き上げることができるからです。



▼ではここで、データ範囲を更新して、また雪の日のデータを見てみましょう。


雪の日のデータ。特別戦】2000~2020年。399レース分析

単勝回収率94%・複勝回収率98%(全馬の平均値)

60(%)
86
34
51
105
278
107
62
77
0
172
201
172
0
0
0
0
0


※上から、1番人気~18番人気


はい。
過去20年間の特別戦で、「雪の日」に限定したデータは上記の通りです。



▼まず注目すべきは、全体の単勝回収率が94%、複勝回収率が98%もあるという部分です。

先ほども少し言及しましたが、全体の回収率が高いという事は、「人気馬が弱く、人気薄が強い」ということになります。

つまり、雪の日は、人気薄が好走することが多いということになるわけです。



▼このことは、さらに詳細なデータを見ていくと、よくわかります。

1番人気の単勝回収率は60%しかない。

また、3番人気の単勝回収率は34%しかないわけです。



▼通常、1~3番人気の単勝回収率は、80%前後で推移することが多いです。

これが、雪の日では、1~3番人気の合計で、たったの60%しかないわけです。

という事は、人気馬が弱い分、別のところの回収率が高くなっているということになります。



▼ここで、先程のデータを少し合算してみます。

雪の日の特別戦。5~13番人気

単勝回収率128%・複勝回収率102%


はい。
雪の日に限ると、5~13番人気の回収率は、単勝・複勝ともに、プラス収支になっています。

これは、良馬場では考えられない事態です。



▼通常、良馬場での回収率は、10番人気以下は50%前後くらいしかありません。

なので、10番人気以下の期待値が低いということで、私ブエナは10番人気以下をカットして、中穴狙いをしているわけです。



▼しかし雪の日は、10番人気以下でも期待値が下がりにくい傾向にある。

もちろん勝率は低いわけですが、良馬場と比べると、雪の日は明らかに人気薄の激走が多いことがわかります。



▼この傾向を利用すると、例えば、

「雪の日は、5~13番人気の単勝をすべて買って勝負」というような戦略も考えられるわけです。

この場合の的中率は、概算で50%近くあります。

あくまでも過去のデータ傾向ですが、的中率50%で、回収率が100%以上なら、かなり美味しいゾーンと言えるわけです。

この買い方は、完璧に最適化しているので、今後も同じ傾向になるかどうかわかりませんが、雪の日に人気薄が激走しやすいのは、間違いないことだと思います。


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