1番人気の単勝回収率と複勝率~1番人気から馬券を買うと負ける?勝てる?
1番人気の単勝回収率と複勝率
▼『1番人気は、データ的に不利ですか?』
というご質問をいただいたので、本日は、競馬の1番人気について書いてみたいと思います。
▼私(ブエナ)の経験則で書けば、
「1番人気馬は、長期的には一番強い。長い目で見ると1番人気より強い馬は存在しない」
「ゆえに、1番人気絡みの馬券が、最も的中率が高い馬券となる」
「ただし、同じ1番人気でも、儲かる1番人気と儲からない1番人気がいる」
「ゆえに、いつも1番人気から流していては、確実に負けることになる」
(以上マツリダ予想より引用アリ)
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼競馬において、そのレースの中で常に中心となるのが、1番人気馬です。
競馬予想の基本は、1番人気馬の取捨から始まると言っても過言ではありません。
▼では、競馬の1番人気馬は、どれくらいの勝率で、複勝率はどれくらいなのか?
この辺は、初心者さん向けですが、データを見ていきましょう。
(データ範囲= 過去10年分 36,039レース分析)
▼1番人気の勝率と単勝回収率
勝率 32%
連対率 51%
3着内率 64%
単勝回収率 76%
複勝回収率 83%
はい。こんな感じ。
過去10年の1番人気、「36,000頭以上」のデータです。
データのフィルタリングを一切していないので、完全に控除率の範囲に収束されています。
ひたすら一番人気の単複を買っても、負け続けることがわかると思います。
▼ちなみに、競馬というのは不思議なもので、上述した「1番人気のデータ」は、長期的には常に一定の範囲に収束します。
つまり、「今年は1番人気より、2番人気の方が勝率が上だった」ということは、ないということ。
1番人気の勝率は、長期的には常に一定であり、変わりません。
私が思うに、競馬予想は、ここからスタートすると考えています。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼さて、ひたすら一番人気の単複を買っても、負け続ける話に戻りましょう。
1番人気の単複で勝つには、何も考えずに買っていては無理。
なのでここから、
「期待値の低い1番人気を削っていく作業」
が必要になります。
▼この「削っていく作業」は、アイディア次第で無限にアプローチの仕方があります。
例えば一例ですが、
「G1での1番人気。15番枠~18番枠は、単勝回収率が低い」
という傾向にあります。
この条件下での1番人気
勝率 15%前後
単勝回収率 30%前後
この程度しかありません。
▼このように、 同じ1番人気でも、条件ごとにフィルタリングしていくことによって、
・儲かる1番人気
・儲からない1番人気
に分類できるわけです。
▼逆に、「ダートG1での1番人気」を見てみましょう。
勝率 54%前後
単勝回収率 130%前後
はい。
先程の、「外枠の1番人気」と全然違いますね。
同じ1番人気であっても、条件別にフィルタリングすることで、これほどまでに回収率に差が出るわけです。
▼もっと突っ込んで言えば、
「芝G1で、15番枠より外の、1番人気馬」
は、さらに期待値が低くなることがわかると思います。
(ダートを除外したため)
▼「1番人気から買うと勝てない!」と思っている人は多いのですが、このように考えてみれば、
「期待値の高い1番人気」が存在していることがわかると思います。
私ブエナは、その場合にのみ、1番人気から馬券勝負します。
(※本日は単複のデータを分析しましたが、「2連3連の軸」となると、また話が違ってくるので、それはまた別の記事で。)
▼さて、先ほども書いたとおり、1番人気には2つのタイプがあります。
・儲かる1番人気
・儲からない1番人気
ですね。
◆「儲かる1番人気がいるレース」では、素直にそこから馬券を構成していく。
◆「儲からない1番人気がいるレース」では、あえて大きく的中率が下がるのを覚悟の上で、その儲からない1番人気「以外の馬」で、馬券を構成する。
私ブエナが、1番人気を見て意識していることは、この2つです。
▼「儲からない1番人気がいるレース」
つまり、1番人気の期待値が低いレース。
この場合でも、1番人気が投票を集めるため、1番人気「以外の馬」の期待値が上昇する傾向にあります。
多くの競馬ファンが、「この1番人気は儲からない」ということを知らないため、オッズが歪むことになるわけです。
ちょっとややこしい言い回しになっていますが、馬券は常に、他の馬券購入者との戦いなので、心理的な要素が複雑に絡んできます。
(マツリダ予想より引用)
▼要するに、「そのレースの1番人気馬は、期待値が高いのか?それとも低いのか?」
まずは、ここを判断しなければならないということ。
どうやって判断するのか?
その「期待値判断」に必要なのが、私がいつも言っている「武器」です。
代表的な武器は、「データ」「パドック」「血統」の、どれかだと、私は考えています。
▼これらの武器を磨いて、そのレースの1番人気の期待値を判断できるようにする。
もしくは、これらの武器を持っているサイトの情報を利用する。
いつも書いている通り、馬券で勝つには「武器」がないと無理。
なので、「自分で武器を磨く」か「他の人の武器を利用する」か、このどちらかが必要になるわけです。
闇雲に、なんとなくのカンで1番人気を買ったり、切ったりしていては、どんどんお金が減っていってしまいます。
(ブエナ経験談)
▼ということで本日は、競馬における1番人気馬について書いてみました。
馬券で勝てない人の特徴として、「極端すぎる」というのがあります。
× 1番人気は盲目的に切り捨てる
× 1番人気から絶対に買う
などですね。
ここまで読んでくださった方はお分かりかと思いますが、すべての1番人気を一緒くたにして馬券を構成してしまうと、長期的には、負ける確率が極めて高くなります。
▼馬券検討は、「1番人気の分析」から始まる。
そのレースにおいて、その1番人気馬は期待値が高いのか?それとも低いのか?
馬券検討は、まずここからスタートすると言っても過言ではないと、私ブエナは思う次第です。
ご参考まで。
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
▼1番人気のデータ傾向についての考察を続けます。
ここでは、さらに具体的なデータを見てみます。
【重賞レースの1番人気データ】 2010~2016
949頭分析(ブエナ調べ)
平均
単勝回収率 73%
G1
単勝回収率 87%
はい。
最も多くの人が馬券を購入するG1レースでは、1番人気の期待値が高くなっています。
競馬の最高峰G1で1番人気になるような馬は、仕上がりもしっかりしているし、そのレースを狙っているので、安定感が増す印象です。
▼その一方で、G3の1番人気は、単勝回収率 69%しかない。
G3くらいだと、各馬の能力差があまりなく、1番人気でも圧倒的に強いというケースが少ない。
それでも重賞レースだと、初心者さんも参加してくるので、1番人気が売れるわけです。
その結果として、平均回収率よりも低い回収率になってしまうように思います。
▼なので、私(ブエナ)が重賞レースで意識している事は、
「G2~G3では1番人気の過信は禁物。G1だと比較的信頼しやすい」と考えています。
また、先ほども少し書きましたが、「ダートG1」だと1番人気の信頼度が高く、上記の集計期間だと、単勝回収率96%にもなるので、ダートG1では1番人気を軽視しない方が回収率は上げやすい気がします。
▼1番人気は、オッズで分類できる
さて、1番人気は、大きく2つに分類することができる。
①断然の1番人気
②混戦の1番人気
これらは、同じ1番人気ですが狙い方が違ってきます。
▼私ブエナの見解ですが、
「断然の1番人気馬は、期待値が高くても単複ではちょっと厳しい」ような気がする。
例えば、単勝1倍台の馬などは、どんなに期待値の高い馬に絞り込んだとしても、なかなか長期回収率をプラスまで持っていくことは難しい印象。
▼なぜ断然の1番人気馬は、プラスにしにくいのか?
それはおそらく、過剰人気の影響だと思われます。
人間の心理として、みんなが「絶対強い!」と言えば、そこに乗っかりたくなる。
みんなと同じ馬券を購入したくなるわけです。
▼その結果として、断然の1番人気馬は、能力以上に馬券が売れてしまう。
だから期待値が高い馬に絞り込んだとしても、単勝回収率95%くらいまでは持っていけても、プラスゾーンまで突き抜けるのが難しい感じ。
▼単勝で難しいなら、複勝だともっと難しいことになる。
だから私ブエナの感覚では、断然の1番人気馬は、単複では狙いにくいと感じるわけです。
ただし、「軸馬」としてならアリです。
▼低いオッズゾーンでは、オッズの歪みが小さく、利益を出しにくい
それから、断然の1番人気馬が利益を出しにくい理由として、
「オッズが低すぎると、控除率の壁を越えられない」というものがあります。
▼馬券には控除率が設定されています。
控除率というのは、JRAの取り分。
平均で25%の控除率が設定されているわけです。
▼なので、普通に馬券購入していると、最低でもこの控除率の分だけ負けていくことになる。
初心者さんは、腕の差があるので、控除率以上に負けます。
▼なので、馬券で利益を出すためには、少なくとも、この控除率の壁を越えるような馬券構成にしなければならない。
そして、25%の控除率を超えるためには、「過小評価されている馬」を狙っていかなければならないわけです。
▼その際に、例えば単勝1倍台の馬。このような断然人気の馬を購入していては、控除率の壁を超えるのが難しくなると思うわけ。
「オッズの歪み」という考え方ですが、この歪みは、オッズ帯が高ければ高いほど大きく歪むわけです。
▼しかしながら、オッズ1倍台の馬の単勝では、なかなか25%以上の歪みを見つけることができない。
オッズの絶対値が小さいからです。
振り幅が小さい。
なので、断然人気の馬の単勝では、なかなか長期回収率をプラスにするのは難しいと思うわけです。
▼例えば、同じ1番人気でも、
①単勝1倍台の1番人気
②単勝2倍台の1番人気
③単勝3倍以上の1番人気
このように簡単に分類することができます。
そしてこの中で、最も利益を出しやすいのはどれか?
▼私ブエナの独断と偏見ですが、正解は③の「単勝3倍以上の1番人気」です。
なぜかというと、最もオッズが大きいからです。単純ですね。
▼上述したように、オッズの歪みは、オッズの数値が大きければ大きいほど、大きく歪むことになる。
従って、単勝1倍台の1番人気はめちゃくちゃ強いですが、オッズの歪みという観点から考えると、ほとんど歪まないわけです。
オッズに歪みがなければ、馬券で利益を出す事はできません。
▼単勝1.4倍以下の1番人気データ
単勝1.4倍以下の1番人気は、勝率65%・連対率81%・複勝率85%もあります。
これは、2015年から2020年までの重賞レースのデータです。
単勝回収率は84%、複勝回収率は91%になります。
▼どうでしょう。単勝1.4倍以下の1番人気馬は、めちゃくちゃ強いですよね。
連対率が81%ですから、このような断然人気の1番人気馬を外して、馬連を購入すれば、ほとんど的中しないということになります。
▼驚異的な勝率や連対率を誇る、断然の1番人気馬ですが、単勝回収率は84%と普通です。
なので、単勝1.4倍以下の1番人気の単勝を買い続けても、回収率は84%が限界ということになります。
▼1番人気で利益を出せるか?
ただ、競馬はここから裁量の余地があります。
つまり、先ほどから書いている通り、「期待値の低い断然人気馬をカットする」という作業を入れていくことによって、回収率を底上げすることができるわけですね。
▼ここからが問題で、断然の1番人気馬を狙う場合、どんなに期待値の高い馬だけを狙っても、なかなかプラス収支にならないという特徴があるわけです。
ここまで読んできたあなたは、もうその理由がわかると思います。
そう。断然の1番人気馬は、オッズの数値が小さいので、あまりオッズが歪まないんですね。
▼これを、単複ではなく、2連3連系の馬券に切り替えると、少し緩和されます。
つまり、「期待値の高い断然人気馬から、馬連や三連複で流す」という戦略であれば、断然人気馬からの馬券でも、単複よりは利益を出しやすくなるわけです。
▼ただそれでも、やはり断然人気馬からの馬券は、オッズがとにかく低いので、なかなか利益が出ません。
そこで、同じ1番人気馬でも、「単勝3倍以上の1番人気馬」を狙うことで、利益が出しやすくなります。
単複はもちろんのこと、馬連や三連複でも、単勝1倍台の1番人気から流すより、単勝3倍以上の1番人気から流した方が、はるかに利益を出しやすくなるわけです。
馬券で勝つには、馬券知識を増やすしかない。
ちなみに、私(ブエナ)が馬券知識を学んだのは、
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▼『1番人気は、データ的に不利ですか?』
というご質問をいただいたので、本日は、競馬の1番人気について書いてみたいと思います。
▼私(ブエナ)の経験則で書けば、
「1番人気馬は、長期的には一番強い。長い目で見ると1番人気より強い馬は存在しない」
「ゆえに、1番人気絡みの馬券が、最も的中率が高い馬券となる」
「ただし、同じ1番人気でも、儲かる1番人気と儲からない1番人気がいる」
「ゆえに、いつも1番人気から流していては、確実に負けることになる」
(以上マツリダ予想より引用アリ)
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼競馬において、そのレースの中で常に中心となるのが、1番人気馬です。
競馬予想の基本は、1番人気馬の取捨から始まると言っても過言ではありません。
▼では、競馬の1番人気馬は、どれくらいの勝率で、複勝率はどれくらいなのか?
この辺は、初心者さん向けですが、データを見ていきましょう。
(データ範囲= 過去10年分 36,039レース分析)
▼1番人気の勝率と単勝回収率
勝率 32%
連対率 51%
3着内率 64%
単勝回収率 76%
複勝回収率 83%
はい。こんな感じ。
過去10年の1番人気、「36,000頭以上」のデータです。
データのフィルタリングを一切していないので、完全に控除率の範囲に収束されています。
ひたすら一番人気の単複を買っても、負け続けることがわかると思います。
▼ちなみに、競馬というのは不思議なもので、上述した「1番人気のデータ」は、長期的には常に一定の範囲に収束します。
つまり、「今年は1番人気より、2番人気の方が勝率が上だった」ということは、ないということ。
1番人気の勝率は、長期的には常に一定であり、変わりません。
私が思うに、競馬予想は、ここからスタートすると考えています。
(あくまで私ブエナの見解です)
▼さて、ひたすら一番人気の単複を買っても、負け続ける話に戻りましょう。
1番人気の単複で勝つには、何も考えずに買っていては無理。
なのでここから、
「期待値の低い1番人気を削っていく作業」
が必要になります。
▼この「削っていく作業」は、アイディア次第で無限にアプローチの仕方があります。
例えば一例ですが、
「G1での1番人気。15番枠~18番枠は、単勝回収率が低い」
という傾向にあります。
この条件下での1番人気
勝率 15%前後
単勝回収率 30%前後
この程度しかありません。
▼このように、 同じ1番人気でも、条件ごとにフィルタリングしていくことによって、
・儲かる1番人気
・儲からない1番人気
に分類できるわけです。
▼逆に、「ダートG1での1番人気」を見てみましょう。
勝率 54%前後
単勝回収率 130%前後
はい。
先程の、「外枠の1番人気」と全然違いますね。
同じ1番人気であっても、条件別にフィルタリングすることで、これほどまでに回収率に差が出るわけです。
▼もっと突っ込んで言えば、
「芝G1で、15番枠より外の、1番人気馬」
は、さらに期待値が低くなることがわかると思います。
(ダートを除外したため)
▼「1番人気から買うと勝てない!」と思っている人は多いのですが、このように考えてみれば、
「期待値の高い1番人気」が存在していることがわかると思います。
私ブエナは、その場合にのみ、1番人気から馬券勝負します。
(※本日は単複のデータを分析しましたが、「2連3連の軸」となると、また話が違ってくるので、それはまた別の記事で。)
▼さて、先ほども書いたとおり、1番人気には2つのタイプがあります。
・儲かる1番人気
・儲からない1番人気
ですね。
◆「儲かる1番人気がいるレース」では、素直にそこから馬券を構成していく。
◆「儲からない1番人気がいるレース」では、あえて大きく的中率が下がるのを覚悟の上で、その儲からない1番人気「以外の馬」で、馬券を構成する。
私ブエナが、1番人気を見て意識していることは、この2つです。
▼「儲からない1番人気がいるレース」
つまり、1番人気の期待値が低いレース。
この場合でも、1番人気が投票を集めるため、1番人気「以外の馬」の期待値が上昇する傾向にあります。
多くの競馬ファンが、「この1番人気は儲からない」ということを知らないため、オッズが歪むことになるわけです。
ちょっとややこしい言い回しになっていますが、馬券は常に、他の馬券購入者との戦いなので、心理的な要素が複雑に絡んできます。
(マツリダ予想より引用)
▼要するに、「そのレースの1番人気馬は、期待値が高いのか?それとも低いのか?」
まずは、ここを判断しなければならないということ。
どうやって判断するのか?
その「期待値判断」に必要なのが、私がいつも言っている「武器」です。
代表的な武器は、「データ」「パドック」「血統」の、どれかだと、私は考えています。
▼これらの武器を磨いて、そのレースの1番人気の期待値を判断できるようにする。
もしくは、これらの武器を持っているサイトの情報を利用する。
いつも書いている通り、馬券で勝つには「武器」がないと無理。
なので、「自分で武器を磨く」か「他の人の武器を利用する」か、このどちらかが必要になるわけです。
闇雲に、なんとなくのカンで1番人気を買ったり、切ったりしていては、どんどんお金が減っていってしまいます。
(ブエナ経験談)
▼ということで本日は、競馬における1番人気馬について書いてみました。
馬券で勝てない人の特徴として、「極端すぎる」というのがあります。
× 1番人気は盲目的に切り捨てる
× 1番人気から絶対に買う
などですね。
ここまで読んでくださった方はお分かりかと思いますが、すべての1番人気を一緒くたにして馬券を構成してしまうと、長期的には、負ける確率が極めて高くなります。
▼馬券検討は、「1番人気の分析」から始まる。
そのレースにおいて、その1番人気馬は期待値が高いのか?それとも低いのか?
馬券検討は、まずここからスタートすると言っても過言ではないと、私ブエナは思う次第です。
ご参考まで。
ブエナが使っている競馬サイトを公開
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
重賞レースの1番人気データ傾向
▼1番人気のデータ傾向についての考察を続けます。
ここでは、さらに具体的なデータを見てみます。
【重賞レースの1番人気データ】 2010~2016
949頭分析(ブエナ調べ)
平均
単勝回収率 73%
G1
単勝回収率 87%
はい。
最も多くの人が馬券を購入するG1レースでは、1番人気の期待値が高くなっています。
競馬の最高峰G1で1番人気になるような馬は、仕上がりもしっかりしているし、そのレースを狙っているので、安定感が増す印象です。
▼その一方で、G3の1番人気は、単勝回収率 69%しかない。
G3くらいだと、各馬の能力差があまりなく、1番人気でも圧倒的に強いというケースが少ない。
それでも重賞レースだと、初心者さんも参加してくるので、1番人気が売れるわけです。
その結果として、平均回収率よりも低い回収率になってしまうように思います。
▼なので、私(ブエナ)が重賞レースで意識している事は、
「G2~G3では1番人気の過信は禁物。G1だと比較的信頼しやすい」と考えています。
また、先ほども少し書きましたが、「ダートG1」だと1番人気の信頼度が高く、上記の集計期間だと、単勝回収率96%にもなるので、ダートG1では1番人気を軽視しない方が回収率は上げやすい気がします。
▼1番人気は、オッズで分類できる
さて、1番人気は、大きく2つに分類することができる。
①断然の1番人気
②混戦の1番人気
これらは、同じ1番人気ですが狙い方が違ってきます。
▼私ブエナの見解ですが、
「断然の1番人気馬は、期待値が高くても単複ではちょっと厳しい」ような気がする。
例えば、単勝1倍台の馬などは、どんなに期待値の高い馬に絞り込んだとしても、なかなか長期回収率をプラスまで持っていくことは難しい印象。
▼なぜ断然の1番人気馬は、プラスにしにくいのか?
それはおそらく、過剰人気の影響だと思われます。
人間の心理として、みんなが「絶対強い!」と言えば、そこに乗っかりたくなる。
みんなと同じ馬券を購入したくなるわけです。
▼その結果として、断然の1番人気馬は、能力以上に馬券が売れてしまう。
だから期待値が高い馬に絞り込んだとしても、単勝回収率95%くらいまでは持っていけても、プラスゾーンまで突き抜けるのが難しい感じ。
▼単勝で難しいなら、複勝だともっと難しいことになる。
だから私ブエナの感覚では、断然の1番人気馬は、単複では狙いにくいと感じるわけです。
ただし、「軸馬」としてならアリです。
▼低いオッズゾーンでは、オッズの歪みが小さく、利益を出しにくい
それから、断然の1番人気馬が利益を出しにくい理由として、
「オッズが低すぎると、控除率の壁を越えられない」というものがあります。
▼馬券には控除率が設定されています。
控除率というのは、JRAの取り分。
平均で25%の控除率が設定されているわけです。
▼なので、普通に馬券購入していると、最低でもこの控除率の分だけ負けていくことになる。
初心者さんは、腕の差があるので、控除率以上に負けます。
▼なので、馬券で利益を出すためには、少なくとも、この控除率の壁を越えるような馬券構成にしなければならない。
そして、25%の控除率を超えるためには、「過小評価されている馬」を狙っていかなければならないわけです。
▼その際に、例えば単勝1倍台の馬。このような断然人気の馬を購入していては、控除率の壁を超えるのが難しくなると思うわけ。
「オッズの歪み」という考え方ですが、この歪みは、オッズ帯が高ければ高いほど大きく歪むわけです。
▼しかしながら、オッズ1倍台の馬の単勝では、なかなか25%以上の歪みを見つけることができない。
オッズの絶対値が小さいからです。
振り幅が小さい。
なので、断然人気の馬の単勝では、なかなか長期回収率をプラスにするのは難しいと思うわけです。
▼例えば、同じ1番人気でも、
①単勝1倍台の1番人気
②単勝2倍台の1番人気
③単勝3倍以上の1番人気
このように簡単に分類することができます。
そしてこの中で、最も利益を出しやすいのはどれか?
▼私ブエナの独断と偏見ですが、正解は③の「単勝3倍以上の1番人気」です。
なぜかというと、最もオッズが大きいからです。単純ですね。
▼上述したように、オッズの歪みは、オッズの数値が大きければ大きいほど、大きく歪むことになる。
従って、単勝1倍台の1番人気はめちゃくちゃ強いですが、オッズの歪みという観点から考えると、ほとんど歪まないわけです。
オッズに歪みがなければ、馬券で利益を出す事はできません。
▼単勝1.4倍以下の1番人気データ
単勝1.4倍以下の1番人気は、勝率65%・連対率81%・複勝率85%もあります。
これは、2015年から2020年までの重賞レースのデータです。
単勝回収率は84%、複勝回収率は91%になります。
▼どうでしょう。単勝1.4倍以下の1番人気馬は、めちゃくちゃ強いですよね。
連対率が81%ですから、このような断然人気の1番人気馬を外して、馬連を購入すれば、ほとんど的中しないということになります。
▼驚異的な勝率や連対率を誇る、断然の1番人気馬ですが、単勝回収率は84%と普通です。
なので、単勝1.4倍以下の1番人気の単勝を買い続けても、回収率は84%が限界ということになります。
▼1番人気で利益を出せるか?
ただ、競馬はここから裁量の余地があります。
つまり、先ほどから書いている通り、「期待値の低い断然人気馬をカットする」という作業を入れていくことによって、回収率を底上げすることができるわけですね。
▼ここからが問題で、断然の1番人気馬を狙う場合、どんなに期待値の高い馬だけを狙っても、なかなかプラス収支にならないという特徴があるわけです。
ここまで読んできたあなたは、もうその理由がわかると思います。
そう。断然の1番人気馬は、オッズの数値が小さいので、あまりオッズが歪まないんですね。
▼これを、単複ではなく、2連3連系の馬券に切り替えると、少し緩和されます。
つまり、「期待値の高い断然人気馬から、馬連や三連複で流す」という戦略であれば、断然人気馬からの馬券でも、単複よりは利益を出しやすくなるわけです。
▼ただそれでも、やはり断然人気馬からの馬券は、オッズがとにかく低いので、なかなか利益が出ません。
そこで、同じ1番人気馬でも、「単勝3倍以上の1番人気馬」を狙うことで、利益が出しやすくなります。
単複はもちろんのこと、馬連や三連複でも、単勝1倍台の1番人気から流すより、単勝3倍以上の1番人気から流した方が、はるかに利益を出しやすくなるわけです。
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