馬単フォーメーションの効率的な買い方。馬単マルチの活用方法。1頭目・2頭目の配置例
馬単フォーメーションの買い方
▼本日は、馬単フォーメーションについて、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。
「馬単フォーメーションの基本的な買い方としては、(2×6)か(3×4)の形が良い」
「1着には、単勝期待値の高い人気馬、2着には中穴馬をセットする」
「馬単マルチは、1着に人気薄が来そうな場合のみ、購入する」
「人気馬×人気薄、の形にすると、的中率と回収率のバランスが良くなる」
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼馬単には、流しとボックスの他に、フォーメーションという買い方があります。
馬単フォーメーションとは、1着馬・2着馬をそれぞれ指定して、そのすべての組み合わせを購入する買い方です。
▼馬単フォーメーションを利用するメリットは、2頭軸・3頭軸を簡単に作ることができる部分にあると考えます。
具体的な買い方としては、
1着馬⇒ 人気馬2頭
2着馬⇒ 中穴馬5頭・大穴馬1頭
(12点買い)
このような感じのバランスが使いやすいかと思います。
▼1着馬(1頭目)には、基本的には人気馬をセットする。
その方が的中率が高く、収支が安定するし、人気馬の方が単勝期待値を推測しやすいというメリットもあります。
▼馬単の1着馬には、必ず単勝期待値の高い馬をセットします。
馬単1着固定という買い方は、単勝馬券の変形ですから、単勝回収率が高いと思われる馬を、馬単の1着固定にすると長期回収率が高くなるわけです。
▼ただ、馬単フォーメーションのように、1着馬を2~3頭セットする場合は、それほど1着馬の単勝回収率を重視しなくても、長期回収率を高めることができます。
その場合の条件としては、2着馬の複勝回収率を高めるという点が挙げられます。
この話は、少し複雑になりますが、慣れれば直感的に馬単フォーメーションを組むことができるようになりますよ。
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
▼馬単フォーメーションの効率的な買い方についての考察を続けます。
ここでは、1着馬に3頭セットするフォーメーションについて考えてみます。
1着馬⇒ 人気馬3頭
2着馬⇒ 中穴馬4頭
(12点買い)
はい。
先程は、1着馬を2頭にして、相手馬を6頭にしましたが、今回はバランスを変えています。
▼このフォーメーションの最重要ポイントは、相手ヒモ馬の期待値が高いことです。
1着馬に人気馬を1~2頭セットするフォーメーションでは、「軸馬の期待値」が最重要になりましたが、今回の軸3頭フォーメーションでは、「ヒモ馬の期待値」が最重要になるわけです。
▼なぜなら、人気馬が3頭とも高期待値馬であることは、かなり稀だからです。
人気馬が3頭いたら、期待値が高いのは、大体1頭程度。
そう考えると、1着馬に人気馬を3頭セットするフォーメーションでは、期待値の低い馬を軸馬に入れていると言うことになる。
▼なぜ期待値の低い馬まで軸馬にするのかというと、この場合「相手ヒモ馬(中穴)の期待値が高いことがわかっているから」なんです。
このようなケースの場合、その中穴馬同士で馬連や馬単を組むという手もあるんですが、この馬券構成だと、的中率が極めて低くなってしまうわけです。
中穴馬の馬単ワンツーというのは、出現率としてはあまり高くないんですね。
▼期待値が高い中穴馬の回収率を生かしつつ、的中率も維持したい。
そこで、これらの中穴馬から、人気馬3頭にぶつける馬券を組むわけです。
これなら、回収率と的中率を、どちらも高い水準に維持することが可能です。
▼この馬単フォーメーションの場合、中穴馬の期待値が最重要になるので、レース選びは慎重に行わなければなりません。
あまり頭数が少ないレースだと、中穴ゾーンの期待値が下がるので、最低でも14頭以上のレースが望ましい。
▼ある程度の頭数が揃っているレースで、中穴馬3~4頭の期待値が高いと判断すれば、あとは先ほどの馬単フォーメーション(3×4)で、中穴馬券を狙っていきます。
ここでは、高期待値の中穴馬を探すことが最重要なので、1頭目の人気馬3頭は、ある程度適当でも大丈夫です。
▼さて、馬単フォーメーションを考える場合に、もう一つポイントがあります。
それがマルチ馬券。
マルチというのは、1着馬と2着馬が逆になっても的中する馬券です。
▼先程の(3×4)フォーメーションでは、このマルチも使える作戦になります。
通常、私はマルチはあまりお勧めしませんが、この場合はちょっと特殊なので、期待値を維持できると判断します。
▼普通は、「馬単フォーメーションのマルチ」にするくらいなら、「馬連フォーメーション」の方が、控除率の点で有利なので馬連をおすすめします。
ただ今回の場合は、中穴馬の期待値が高いという前提なので、中穴馬が1着に来る馬券で高配当を狙っていくのもアリだと思うわけです。
▼「馬単フォーメーションのマルチ」を利用するなら、ピンポイントで利用しなければならない。
毎回のようにフォーメーションマルチを組むくらいなら、上述した通り、馬連フォーメーションの方が還元率の面でお得だからです。
▼このように、馬単フォーメーションでは、1着馬にセットする人気馬が、1頭なのか2頭なのか、それとも3頭なのかによって、馬券の組み方が大きく変わってきます。
その都度、臨機応変に対応していくことによって、長期回収率もどんどん上がっていくわけですね。
▼▼ではここで、馬単フォーメーションの具体的な使用例を考えてみましょう。
【エリザベス女王杯2020年】
1着 ラッキーライラック(1番人気)
2着 サラキア(5番人気)
馬単3610円
はい。
このレースは、馬連や馬単で狙うと、簡単に好配当が取れるレースでした。
▼まず、馬単フォーメーションの組み方を考えてみます。
馬単フォーメーションは、上述した通り、(2×6)の12点で構成します。
1着欄⇒1番人気のラッキーライラック、2番人気のノームコア
2着欄⇒4~9番人気馬
はい。
先ほどから書いている通り、1着には、人気馬を2頭セットし、2着には中穴馬をセットします。
▼まず、人気馬は、能力が上位なラッキーライラックとノームコアで問題ない。
ノームコアは距離に不安があったので、ラヴズオンリーユーと入れ替えてもOKです。
▼ここまで決まれば、ほとんど完成したようなもので、2着には、中穴馬を6頭セットします。
6頭選べるので、4~9番人気馬をすべてカバーすることが可能です。
非常にシンプルな馬券構成ですが、馬単12点で36倍的中なので、十分なレース回収率になります。
▼このレースは、相手ヒモ馬を絞り込むことができるので、馬単フォーメーション(3×4)でもいいですね。
その場合の馬券構成としては、
1着欄⇒1番人気のラッキーライラック、2番人気のノームコア、3番人気のラヴズオンリーユー
2着欄⇒4~7番人気馬
という感じになります。
これでも12点なので、回収率は先ほどと同じですね。
軸に迷ったら、(3×4)のフォーメーションを選択することになります。
逆に、ヒモに迷ったら、(2×6)のフォーメーションを利用します。
もっとヒモを絞り込むこともできますが、あまり相手馬を減らしてしまうと、長期的中率が大きく下がってしまうので、少し広めに流すくらいがちょうど良いかと思います。
▼▼では次のケーススタディーを見てみましょう。
【スプリングステークス2021年】
1着 ヴィクティファルス(3番人気)
2着 アサマノイタズラ(7番人気)
3着 ボーデン(1番人気)
馬単13660円
はい。
このレースは、馬単フォーメーション(3×4)で、万馬券が的中できたレースでした。
▼まず、レースの特性を分析するところから入ります。
頭数は15頭で、波乱もあり得る頭数です。
さらに、馬場状態は重馬場。当ブログでいつも書いている通り、雨で重馬場になった時には、波乱になる確率が急上昇します。
▼それも踏まえて、人気馬の考察から進めていきましょう。
1番人気は、ボーデン。
前走、未勝利戦を1.0秒差、ぶっちぎり圧勝。
未勝利を勝ったばかりなので、いまいち信頼できませんが、切ってしまうのも怖いので、とりあえず保留。
▼2番人気は、ランドオブリバティ。
競馬をしっかり見ている人はご存知だと思いますが、このランドオブリバティ、なかなかのクセ馬です。
2歳G1、ホープフルステークスでは、2番人気に推されながら、4コーナーでまさかの逸走。
コースアウトして競走中止になってしまいました。
▼あれ以来、三浦皇成騎手も、ビビってしまっており、積極的な騎乗ができていません。
今回は、Mデムーロ騎手が騎乗予定だったんですが、痛恨の騎乗停止で、また三浦騎手に戻ってしまった。
全く信頼できない人気馬で、これもとりあえず保留。
▼3番人気は、ヴィクティファルス。
前走、共同通信杯でエフフォーリアには完敗したものの、他の有力馬は負かしており、力は見せた。
キャリア2戦でなんとも言えませんが、切るわけにもいかないので、これも保留。
▼ということで、1~3番人気がすべて保留になってしまったので、この時点で、馬単フォーメーション(3×4)が確定です。
あとは、2着欄に、4~9番人気馬を入れるわけですが、4頭選択なので、2頭切ります。
▼まず、9番人気のヴィゴーレは、1勝クラスをやっと勝った馬で、重賞実績はなく、これは不要。
次に、8番人気のイルーシヴパンサーは、1勝クラスも勝てていない馬で、実績的にかなり下になるので、この馬も不要。
▼2頭切ったところで、馬単フォーメーション(3×4)の完成になります。
軸
ボーデン(1番人気)
ランドオブリバティ(2番人気)
ヴィクティファルス(3番人気)
相手ヒモ馬
ロードトゥフェイム(4番人気)
ヴェイルネビュラ(5番人気)
レインフロムヘヴン(6番人気)
アサマノイタズラ(7番人気)
はい。
1~3番人気から、4~7番人気にぶつけただけの超シンプルな馬単フォーメーションですが、こんな簡単な買い方で、馬単万馬券が的中してしまいます。
このレースのポイントは、多頭数と重馬場で波乱が見込めるということと、1~3番人気馬が信頼できないという点になります。
そこにだけ気づけば、後は、馬単フォーメーション(3×4)に当てはめてやるだけで、万馬券が的中できるわけです。
▼▼では次のケーススタディーを見てみましょう。
【菊花賞2021年】
1着 タイトルホルダー(4番人気)
2着 オーソクレース(3番人気)
3着 ディヴァインラヴ(6番人気)
馬単5220円
はい。
このレースは、軸不在の大混戦レースだったので、「馬単3×4(マルチ)」が効果的な買い方でした。
菊花賞は、中穴馬が勝つケースが多いので、馬単マルチとします。
▼まず、1番人気のレッドジェネシスですが、前走の神戸新聞杯で2着。
ただこれは、不良馬場の恩恵があった印象で、馬場状態がたまたまハマったとも考えられる。
ダービーは11着に惨敗しているし、この馬が菊花賞で1番人気というのは、非常に違和感があります。
「長距離に強い、友道康夫厩舎」というのが、一人歩きしてしまった感じもします。
従って、とりあえず保留。
▼次に、2番人気のステラヴェローチェ。
こちらは、神戸新聞杯の勝ち馬。
皐月賞3着、ダービー3着と、この世代ではトップレベルの能力がある。
ただ、前走の神戸新聞杯は、得意の不良馬場で末脚が炸裂しただけで、良馬場だと、これまで通り勝ち切れない可能性もある。
軸馬として、イマイチ信頼ができないので、これも保留とします。
▼次に、3番人気のオーソクレース。
前走は、長期休み明けのセントライト記念を3着。
久々を叩いて、調子は上向き。
ただ、キャリアがたった4戦しかなく、能力の判定が難しい。
G1では無類の強さを発揮するルメール騎手なので、切るのは怖い。
ということで、この馬も保留にします。
▼3頭とも保留になったので、必然的に馬券構成は、馬単フォーメーション(3×4マルチ)となります。
相手ヒモ馬は、4~9番人気から2頭を切る形となります。
8番人気のヴィクティファルスは、近走、惨敗続きで、かつての調子にはないと見て、切り。
7番人気のディープモンスターは、重賞レースに実績がなく、重賞レース好走歴のない馬が、いきなりG1で連対する確率は低いので、これも切り。
この2頭をカットします。
▼2頭切ったところで、馬単3×4マルチの馬券構成が完成します。
軸
1番人気レッドジェネシス
2番人気ステラヴェローチェ
3番人気オーソクレース
相手ヒモ馬
4番人気タイトルホルダー
5番人気アサマノイタズラ
6番人気ディヴァインラヴ
9番人気ヴァイスメテオール
馬単3×4マルチ(24点買い)
という感じですね。
▼結果は、4番人気のタイトルホルダーが逃げ切り、3番人気のルメール・オーソクレースが2着。
馬単は、5220円の好配当となりました。
買い目点数が24点と多めだったわけですが、レース回収率は217%とギリギリ合格点。
このような混戦レースの場合は、「馬単フォーメーションマルチ3×4」が有効になるケースが多いですね。
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▼本日は、馬単フォーメーションについて、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。
「馬単フォーメーションの基本的な買い方としては、(2×6)か(3×4)の形が良い」
「1着には、単勝期待値の高い人気馬、2着には中穴馬をセットする」
「馬単マルチは、1着に人気薄が来そうな場合のみ、購入する」
「人気馬×人気薄、の形にすると、的中率と回収率のバランスが良くなる」
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼馬単には、流しとボックスの他に、フォーメーションという買い方があります。
馬単フォーメーションとは、1着馬・2着馬をそれぞれ指定して、そのすべての組み合わせを購入する買い方です。
▼馬単フォーメーションを利用するメリットは、2頭軸・3頭軸を簡単に作ることができる部分にあると考えます。
具体的な買い方としては、
1着馬⇒ 人気馬2頭
2着馬⇒ 中穴馬5頭・大穴馬1頭
(12点買い)
このような感じのバランスが使いやすいかと思います。
▼1着馬(1頭目)には、基本的には人気馬をセットする。
その方が的中率が高く、収支が安定するし、人気馬の方が単勝期待値を推測しやすいというメリットもあります。
▼馬単の1着馬には、必ず単勝期待値の高い馬をセットします。
馬単1着固定という買い方は、単勝馬券の変形ですから、単勝回収率が高いと思われる馬を、馬単の1着固定にすると長期回収率が高くなるわけです。
▼ただ、馬単フォーメーションのように、1着馬を2~3頭セットする場合は、それほど1着馬の単勝回収率を重視しなくても、長期回収率を高めることができます。
その場合の条件としては、2着馬の複勝回収率を高めるという点が挙げられます。
この話は、少し複雑になりますが、慣れれば直感的に馬単フォーメーションを組むことができるようになりますよ。
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馬単フォーメーションの配置例とマルチ馬券について
▼馬単フォーメーションの効率的な買い方についての考察を続けます。
ここでは、1着馬に3頭セットするフォーメーションについて考えてみます。
1着馬⇒ 人気馬3頭
2着馬⇒ 中穴馬4頭
(12点買い)
はい。
先程は、1着馬を2頭にして、相手馬を6頭にしましたが、今回はバランスを変えています。
▼このフォーメーションの最重要ポイントは、相手ヒモ馬の期待値が高いことです。
1着馬に人気馬を1~2頭セットするフォーメーションでは、「軸馬の期待値」が最重要になりましたが、今回の軸3頭フォーメーションでは、「ヒモ馬の期待値」が最重要になるわけです。
▼なぜなら、人気馬が3頭とも高期待値馬であることは、かなり稀だからです。
人気馬が3頭いたら、期待値が高いのは、大体1頭程度。
そう考えると、1着馬に人気馬を3頭セットするフォーメーションでは、期待値の低い馬を軸馬に入れていると言うことになる。
▼なぜ期待値の低い馬まで軸馬にするのかというと、この場合「相手ヒモ馬(中穴)の期待値が高いことがわかっているから」なんです。
このようなケースの場合、その中穴馬同士で馬連や馬単を組むという手もあるんですが、この馬券構成だと、的中率が極めて低くなってしまうわけです。
中穴馬の馬単ワンツーというのは、出現率としてはあまり高くないんですね。
▼期待値が高い中穴馬の回収率を生かしつつ、的中率も維持したい。
そこで、これらの中穴馬から、人気馬3頭にぶつける馬券を組むわけです。
これなら、回収率と的中率を、どちらも高い水準に維持することが可能です。
▼この馬単フォーメーションの場合、中穴馬の期待値が最重要になるので、レース選びは慎重に行わなければなりません。
あまり頭数が少ないレースだと、中穴ゾーンの期待値が下がるので、最低でも14頭以上のレースが望ましい。
▼ある程度の頭数が揃っているレースで、中穴馬3~4頭の期待値が高いと判断すれば、あとは先ほどの馬単フォーメーション(3×4)で、中穴馬券を狙っていきます。
ここでは、高期待値の中穴馬を探すことが最重要なので、1頭目の人気馬3頭は、ある程度適当でも大丈夫です。
▼さて、馬単フォーメーションを考える場合に、もう一つポイントがあります。
それがマルチ馬券。
マルチというのは、1着馬と2着馬が逆になっても的中する馬券です。
▼先程の(3×4)フォーメーションでは、このマルチも使える作戦になります。
通常、私はマルチはあまりお勧めしませんが、この場合はちょっと特殊なので、期待値を維持できると判断します。
▼普通は、「馬単フォーメーションのマルチ」にするくらいなら、「馬連フォーメーション」の方が、控除率の点で有利なので馬連をおすすめします。
ただ今回の場合は、中穴馬の期待値が高いという前提なので、中穴馬が1着に来る馬券で高配当を狙っていくのもアリだと思うわけです。
▼「馬単フォーメーションのマルチ」を利用するなら、ピンポイントで利用しなければならない。
毎回のようにフォーメーションマルチを組むくらいなら、上述した通り、馬連フォーメーションの方が還元率の面でお得だからです。
▼このように、馬単フォーメーションでは、1着馬にセットする人気馬が、1頭なのか2頭なのか、それとも3頭なのかによって、馬券の組み方が大きく変わってきます。
その都度、臨機応変に対応していくことによって、長期回収率もどんどん上がっていくわけですね。
▼▼ではここで、馬単フォーメーションの具体的な使用例を考えてみましょう。
【エリザベス女王杯2020年】
1着 ラッキーライラック(1番人気)
2着 サラキア(5番人気)
馬単3610円
はい。
このレースは、馬連や馬単で狙うと、簡単に好配当が取れるレースでした。
▼まず、馬単フォーメーションの組み方を考えてみます。
馬単フォーメーションは、上述した通り、(2×6)の12点で構成します。
1着欄⇒1番人気のラッキーライラック、2番人気のノームコア
2着欄⇒4~9番人気馬
はい。
先ほどから書いている通り、1着には、人気馬を2頭セットし、2着には中穴馬をセットします。
▼まず、人気馬は、能力が上位なラッキーライラックとノームコアで問題ない。
ノームコアは距離に不安があったので、ラヴズオンリーユーと入れ替えてもOKです。
▼ここまで決まれば、ほとんど完成したようなもので、2着には、中穴馬を6頭セットします。
6頭選べるので、4~9番人気馬をすべてカバーすることが可能です。
非常にシンプルな馬券構成ですが、馬単12点で36倍的中なので、十分なレース回収率になります。
▼このレースは、相手ヒモ馬を絞り込むことができるので、馬単フォーメーション(3×4)でもいいですね。
その場合の馬券構成としては、
1着欄⇒1番人気のラッキーライラック、2番人気のノームコア、3番人気のラヴズオンリーユー
2着欄⇒4~7番人気馬
という感じになります。
これでも12点なので、回収率は先ほどと同じですね。
軸に迷ったら、(3×4)のフォーメーションを選択することになります。
逆に、ヒモに迷ったら、(2×6)のフォーメーションを利用します。
もっとヒモを絞り込むこともできますが、あまり相手馬を減らしてしまうと、長期的中率が大きく下がってしまうので、少し広めに流すくらいがちょうど良いかと思います。
▼▼では次のケーススタディーを見てみましょう。
【スプリングステークス2021年】
1着 ヴィクティファルス(3番人気)
2着 アサマノイタズラ(7番人気)
3着 ボーデン(1番人気)
馬単13660円
はい。
このレースは、馬単フォーメーション(3×4)で、万馬券が的中できたレースでした。
▼まず、レースの特性を分析するところから入ります。
頭数は15頭で、波乱もあり得る頭数です。
さらに、馬場状態は重馬場。当ブログでいつも書いている通り、雨で重馬場になった時には、波乱になる確率が急上昇します。
▼それも踏まえて、人気馬の考察から進めていきましょう。
1番人気は、ボーデン。
前走、未勝利戦を1.0秒差、ぶっちぎり圧勝。
未勝利を勝ったばかりなので、いまいち信頼できませんが、切ってしまうのも怖いので、とりあえず保留。
▼2番人気は、ランドオブリバティ。
競馬をしっかり見ている人はご存知だと思いますが、このランドオブリバティ、なかなかのクセ馬です。
2歳G1、ホープフルステークスでは、2番人気に推されながら、4コーナーでまさかの逸走。
コースアウトして競走中止になってしまいました。
▼あれ以来、三浦皇成騎手も、ビビってしまっており、積極的な騎乗ができていません。
今回は、Mデムーロ騎手が騎乗予定だったんですが、痛恨の騎乗停止で、また三浦騎手に戻ってしまった。
全く信頼できない人気馬で、これもとりあえず保留。
▼3番人気は、ヴィクティファルス。
前走、共同通信杯でエフフォーリアには完敗したものの、他の有力馬は負かしており、力は見せた。
キャリア2戦でなんとも言えませんが、切るわけにもいかないので、これも保留。
▼ということで、1~3番人気がすべて保留になってしまったので、この時点で、馬単フォーメーション(3×4)が確定です。
あとは、2着欄に、4~9番人気馬を入れるわけですが、4頭選択なので、2頭切ります。
▼まず、9番人気のヴィゴーレは、1勝クラスをやっと勝った馬で、重賞実績はなく、これは不要。
次に、8番人気のイルーシヴパンサーは、1勝クラスも勝てていない馬で、実績的にかなり下になるので、この馬も不要。
▼2頭切ったところで、馬単フォーメーション(3×4)の完成になります。
軸
ボーデン(1番人気)
ランドオブリバティ(2番人気)
ヴィクティファルス(3番人気)
相手ヒモ馬
ロードトゥフェイム(4番人気)
ヴェイルネビュラ(5番人気)
レインフロムヘヴン(6番人気)
アサマノイタズラ(7番人気)
はい。
1~3番人気から、4~7番人気にぶつけただけの超シンプルな馬単フォーメーションですが、こんな簡単な買い方で、馬単万馬券が的中してしまいます。
このレースのポイントは、多頭数と重馬場で波乱が見込めるということと、1~3番人気馬が信頼できないという点になります。
そこにだけ気づけば、後は、馬単フォーメーション(3×4)に当てはめてやるだけで、万馬券が的中できるわけです。
▼▼では次のケーススタディーを見てみましょう。
【菊花賞2021年】
1着 タイトルホルダー(4番人気)
2着 オーソクレース(3番人気)
3着 ディヴァインラヴ(6番人気)
馬単5220円
はい。
このレースは、軸不在の大混戦レースだったので、「馬単3×4(マルチ)」が効果的な買い方でした。
菊花賞は、中穴馬が勝つケースが多いので、馬単マルチとします。
▼まず、1番人気のレッドジェネシスですが、前走の神戸新聞杯で2着。
ただこれは、不良馬場の恩恵があった印象で、馬場状態がたまたまハマったとも考えられる。
ダービーは11着に惨敗しているし、この馬が菊花賞で1番人気というのは、非常に違和感があります。
「長距離に強い、友道康夫厩舎」というのが、一人歩きしてしまった感じもします。
従って、とりあえず保留。
▼次に、2番人気のステラヴェローチェ。
こちらは、神戸新聞杯の勝ち馬。
皐月賞3着、ダービー3着と、この世代ではトップレベルの能力がある。
ただ、前走の神戸新聞杯は、得意の不良馬場で末脚が炸裂しただけで、良馬場だと、これまで通り勝ち切れない可能性もある。
軸馬として、イマイチ信頼ができないので、これも保留とします。
▼次に、3番人気のオーソクレース。
前走は、長期休み明けのセントライト記念を3着。
久々を叩いて、調子は上向き。
ただ、キャリアがたった4戦しかなく、能力の判定が難しい。
G1では無類の強さを発揮するルメール騎手なので、切るのは怖い。
ということで、この馬も保留にします。
▼3頭とも保留になったので、必然的に馬券構成は、馬単フォーメーション(3×4マルチ)となります。
相手ヒモ馬は、4~9番人気から2頭を切る形となります。
8番人気のヴィクティファルスは、近走、惨敗続きで、かつての調子にはないと見て、切り。
7番人気のディープモンスターは、重賞レースに実績がなく、重賞レース好走歴のない馬が、いきなりG1で連対する確率は低いので、これも切り。
この2頭をカットします。
▼2頭切ったところで、馬単3×4マルチの馬券構成が完成します。
軸
1番人気レッドジェネシス
2番人気ステラヴェローチェ
3番人気オーソクレース
相手ヒモ馬
4番人気タイトルホルダー
5番人気アサマノイタズラ
6番人気ディヴァインラヴ
9番人気ヴァイスメテオール
馬単3×4マルチ(24点買い)
という感じですね。
▼結果は、4番人気のタイトルホルダーが逃げ切り、3番人気のルメール・オーソクレースが2着。
馬単は、5220円の好配当となりました。
買い目点数が24点と多めだったわけですが、レース回収率は217%とギリギリ合格点。
このような混戦レースの場合は、「馬単フォーメーションマルチ3×4」が有効になるケースが多いですね。
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