馬連とワイドの併用で勝てるか?馬連とワイドの違いと狙い方。2種類の馬券種を同時に買う
馬連とワイドの併用で儲かるか?
▼本日は、馬連とワイドの併用について、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。
「馬連のリスクヘッジとして、ワイドを購入するというのは、馬券戦略として有効」
「回収率だけを見れば、馬連だけで勝負したほうが高くなりやすいが、資金の回転効率を考えると、ワイドの併用で利益が出やすくなることはある」
「馬連とワイドの併用時でも、人気馬と人気薄を組み合わせる馬券構成が有効」
「ワイドは、あまり多点買いすると回収率が下がるので、馬連とワイドの併用では、基本的には買い目点数は絞ることになる」
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼馬連の的中の幅を少し広げたものが、ワイドになります。
なので、この2つを併用することで、片方だけの時より、戦略の幅が広がることがあります。
▼馬連とワイドの併用を考えるときに、最もスタンダードな使い方として、
「馬連のリスクヘッジとして、ワイドを購入する」
というものがあります。
▼例えば、馬連1点勝負をする場合。
念のため、ワイドも同じ買い目で1点勝負するわけです。
そうすることで、当初の馬連1点勝負が「1-3着」「2-3着」だった時でも、不的中にならない。
うまく資金配分すれば、ワイドだけの的中でも利益を出すことが可能です。
▼これは、単勝と複勝の併用と似ていますね。
「単勝:複勝=1:2」という戦略はよくある形ですが、これと同じように、
「馬連:ワイド=1:2」という形で購入することで、的中率をアップさせながら、回収率も維持することが可能になるわけです。
▼尚、この比率は、人によって変わってきます。
予想スタイルが人それぞれ違うので、「1-3着」「2-3着」になりやすい人と、なりにくい人がいるからです。
ここの部分は自分で判断して、「馬連:ワイド=1:1」「馬連:ワイド=1:3」など、比率を微調整していくことが重要になりますね。
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
▼馬連とワイドの併用についての考察を続けます。
先ほどは、「馬連1点勝負におけるリスクヘッジとしてのワイド馬券」について考えてみました。
ここでは、多点買いでの併用を考察してみたいと思います。
▼例えば、
「馬連軸1頭ながし。相手5頭」
これを購入するときに、
「ワイド軸1頭ながし。相手5頭」
と、同じ買い目をワイドでも購入するわけです。
▼これにより、的中率が大幅にアップします。
ただ、回収率は馬連に特化させた方が高いので、ワイドを併用することで少し下がることになります。
▼でも、多少回収率が下がったとしても、資金の回転効率を考えると、ワイドを併用した方が利益を出しやすくなるケースもあります。
馬連だと、1-3着なら賭け金はゼロになってしまいますが、ワイドでリスクヘッジしておけば、賭け金を生かしておくことができる。
そして、その賭け金を次のレースに回すことができるわけです。
▼そう考えると、馬連とワイドの併用は、単純回収率では、目を見張るものはないかもしれませんが、資金の回転効率や、年間利益を考えると、なかなか有効な戦略であると考えられます。
▼さて、馬連とワイドの併用を考えるときに、1つ重要なポイントがあります。
それは、「軸馬の複勝期待値」です。
▼馬連とワイドはどちらも複系の馬券であり、1着になる必要は無い。
なので軸馬に求められる要素は、単勝回収率ではなく複勝回収率なんですね。
▼そして、複勝回収率(複勝期待値)が高い馬は、馬連でもワイドでも、どちらでも回収率が高くなるわけです。
そう考えると、複勝期待値の高い馬を軸として、馬連とワイドを併用すれば、かなり利益率の高い戦略が構築できるわけです。
▼複勝期待値の高い馬というのは、簡単に言えば、安定感のある馬。
なかなか1着にならないけれど、いつも2~5着に安定して来る馬。
このような馬は、探せば結構います。
▼このタイプの馬の場合、単勝期待値は低いわけですが、複勝期待値は高い。
安定的に上位に来るわけですから、まぁ当然ですね。
▼このような複勝期待値からのアプローチは、特に「馬連流し&ワイド流し」の併用において有効に作用します。
この場合、相手ヒモ馬の期待値はあまり関係なくなります。
軸馬の期待値さえ高ければ、ある程度適当に多点買いしても、全体の回収率は高くなると思われます。
▼あと、変則的な買い方としては、
「馬連ボックス&ワイドボックス」の併用。
これはかなり変則的な買い方なので、ニーズがあるかどうかわかりませんが、一応紹介しておきます。
▼ボックスで馬連とワイドを併用する場合、「荒れるレース」での限定勝負になります。
馬連とワイド併用だと、5頭ボックスでも、買い目点数は20点になってしまうので、それ以上の配当が期待できるレースでのみ勝負することになります。
▼組み入れる馬の人気は、「人気馬2頭・中穴馬3頭」という感じがバランスが良くなるかと思います。
そしてこの買い方のポイントは、中穴馬3頭の期待値になる。
▼先程の流し馬券では、軸馬の複勝期待値がポイントになりましたが、今回のボックスでは、相手ヒモ馬の複勝期待値がポイントになってくる。
結局のところ、ボックス買いというのは、高配当待ちというスタンスになるので、人気薄の期待値が重要になってくるわけです。
▼ワイドで人気薄同士の組み合わせを購入するのは、あまり美味しくないケースも多いんですが、今回は馬連との併用なので、期待値の低下を抑制することができる。
このような馬連とワイドの併用ボックスは、荒れるレースさえ選ぶことができれば、回収率を高めやすい戦略と言えます。
▼▼ではここで、具体的なケーススタディーを考察してみましょう。
【ステイヤーズステークス2020年】
1着 オセアグレイト(7番人気)
2着 タガノディアマンテ(8番人気)
3着 ポンデザール(1番人気)
はい。
このレースは、馬連とワイドの併用によって、リスクヘッジがうまく機能した一例となります。
▼まず、馬連の軸馬は、重賞レースで回収率が高いルメール騎手のポンデザールで良い。
1番人気を軸にする場合、過剰人気では無いことを確認する必要があります。
このレースの場合、ポンデザールの単勝は3.3倍で、ルメール騎手にしてはオッズが高い方だったので、この馬を軸にします。
▼相手馬は、ワイドとの併用を前提にしているので、できるだけ絞りたいところ。
かつ、ワイドダブル的中も狙っていきたいので、相手は4点買いとします。
▼相手馬は、いつも通りの中穴馬。4~9番人気から、2頭切って4頭残します。
アルバートの9歳という年齢は、さすがに期待値が下がるので、まずはこれを切る。
もう1頭は、これが重賞レース初挑戦のヒュミドール。
中穴馬を選ぶ場合、重賞実績がない馬は、期待値が下がりやすくなるので、これも切ります。
▼ということで、残った馬で馬券を構成すると、「1番人気ー4.7.8.9番人気」という馬券構成になります。
これを、馬連とワイド、両方で購入することになります。
▼結果は、8点購入して、馬連はハズレ。しかし、押さえのワイドがしっかり的中して、1140円と1360円のダブル的中となりました。
これが、もし馬連だけの勝負だったら、軸馬が3着で賭け金はゼロになってしまうところ、ワイドを併用したことによって、むしろ賭け金は大幅に増加したことになります。
これがリスクヘッジのメリットであり、うまく活用すれば、資金の回転効率を高めることができるわけです。
▼▼馬連とワイドの併用について、次のケーススタディーを見てみましょう。
【NHKマイルカップ2021年】
1着 シュネルマイスター(2番人気)
2着 ソングライン(7番人気)
3着 グレナディアガーズ(1番人気)
ワイド660円
はい。
このレースは、軸馬を1番人気のグレナディアガーズと、2番人気のシュネルマイスターで迷うレースでした。
馬連勝負であれば、1番人気のグレナディアガーズを軸にした時点で不的中となりますが、ワイドを併用することで、資金の減少を最小限にできる好例です。
▼ここでは、軸馬をミスって、1番人気のグレナディアガーズにしてしまったケースについて考えてみます。
軸はグレナディアガーズ。
馬券構成は、先ほどと同じ、馬連4点・ワイド4点とします。
▼相手ヒモ馬も先ほどと同じように、4~9番人気から2頭切って、4頭を残します。
まず、9番人気のランドオブリバティは、逸走事件で有名になってしまい、常に過剰人気になるタイプ。
ここは初めてのマイル戦。しかもG1。
さすがに条件が厳しすぎると見て、この馬は切ります。
▼次に、8番人気のタイムトゥヘヴンですが、ややレベルが低かった京成杯で2着。
前走のニュージーランドトロフィーでは、バスラットレオンに5馬身も離されて2着。
重賞レベルでは、そこそこ安定的に上位に来ますが、G1で馬券圏内に入るには、ちょっと力が足りないと見て、この馬も切り。
鞍上が、スランプのMデムーロ騎手というのも、切り材料になります。
▼ということで、2頭を切った時点で、買い目は決定。
馬連&ワイド4点流し(8点買い)
軸
グレナディアガーズ(1番人気)
相手ヒモ馬
ホウオウアマゾン(4番人気)
ルークズネスト(5番人気)
ピクシーナイト(6番人気)
ソングライン(7番人気)
はい。
このような、シンプルな馬券構成になります。
▼結果は、軸である1番人気のグレナディアガーズが、ハイペースに巻き込まれて3着。
馬連だったら完敗でしたが、保険のワイドが引っかかり、660円の配当がつきました。
8点買いで6.6倍なので、レース回収率は82.5%。
馬連だけなら回収率0%だったので、ワイドの保険が活きた例となります。
▼このレースは、2番人気のシュネルマイスターを軸にできれば、馬連3690円・ワイド980円。
レース回収率583%の完勝だったわけですが、もし今回の例のように、軸を間違ってグレナディアガーズにしてしまった場合でも、ワイドの保険馬券で、大きく負ける事は避けられたことになります。
▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。
【有馬記念2021年】
1着 エフフォーリア(1番人気)
2着 ディープボンド(5番人気)
3着 クロノジェネシス(2番人気)
馬連1740円・ワイド540円
はい。
このレースは、馬連とワイドの併用で、どちらも的中したレースでした。
ただこのレースの場合は、馬連がクリーンヒットしているので、結果的に保険のワイドは不要だったケースですね。
▼まず、軸は1番人気のエフフォーリアと、2番人気のクロノジェネシスが、オッズ接近で迷うところ。
ただ、臨戦過程と調教状態を見ると、前走、凱旋門賞で全力を使い果たしたクロノジェネシスに対し、国内の天皇賞秋を使ったエフフォーリアの方が、調教が明らかに良かった。
この点で、軸はエフフォーリアに傾きます。
▼それともう1点。馬場状態です。
クロノジェネシスは、常に重馬場や荒れた馬場で強さを発揮してきた馬。
ですが2021年の有馬記念は、速いタイムが出る良馬場。
この馬場だと、クロノジェネシスより、エフフォーリアに有利と判断できます。
この点からも、軸はエフフォーリアということになります。
▼次に、相手ヒモ馬を選びます。
通常、馬連流しの場合は、5頭流しくらいにするのが基本ですが、ここでは馬連とワイドの併用なので、少し買い目点数を減らして、4点流しとします。
対象となる人気ゾーンは、いつも当ブログで書いている通り、4~9番人気あたりになります。
ここから消去法で2頭を切ります。
▼8番人気のパンサラッサは、前走の福島記念で0.6秒差の圧勝。
今回も逃げ宣言ということで、穴人気になっていました。
が、有馬記念では、前走G3を使った馬は、期待値がかなり低くなる。
パンサラッサは重賞レースでは、小回りで直線平坦な福島競馬場にしか実績がなく、急坂のある中山競馬場には不安が残ります。
従って、パンサラッサは切ります。
▼次に、7番人気のキセキですが、ファンに愛されている馬で、いつもそこそこ人気になります。
しかし彼ももう7歳。能力のピークは過ぎており、いくらなんでもこの有馬記念で激走する余力が残っているとは考えにくい。
しかも有馬記念では、7歳馬の期待値は低く、このことからもキセキは切ります。
▼ということで、2頭を消去して、馬券構成は下記の通りになります。
軸
1番人気エフフォーリア
相手ヒモ馬
4番人気タイトルホルダー
5番人気ディープボンド
6番人気アカイイト
9番人気アリストテレス
馬連&ワイド流し(合計8点買い)
という感じですね。
▼結果は、軸にした1番人気のエフフォーリアが、他馬をねじ伏せるように完勝。
2着に5番人気のディープボンド。3着に2番人気のクロノジェネシスが入りました。
▼馬券は、馬連1740円と、ワイド540円が的中で、合計2280円。
レース回収率は、285%とまずまずの結果となりました。
このレースに関しては、馬連だけに絞っていけば、レース回収率435%だったので、そちらの方が良かったわけですが、今回はたまたま馬連が的中しただけで、保険としてのワイドが無意味であるというわけではありません。
長い目で見ると、複勝回収率が高い馬を軸にした、馬連とワイドの併用は、利益に貢献すると思いますね。
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▼本日は、馬連とワイドの併用について、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。
「馬連のリスクヘッジとして、ワイドを購入するというのは、馬券戦略として有効」
「回収率だけを見れば、馬連だけで勝負したほうが高くなりやすいが、資金の回転効率を考えると、ワイドの併用で利益が出やすくなることはある」
「馬連とワイドの併用時でも、人気馬と人気薄を組み合わせる馬券構成が有効」
「ワイドは、あまり多点買いすると回収率が下がるので、馬連とワイドの併用では、基本的には買い目点数は絞ることになる」
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼馬連の的中の幅を少し広げたものが、ワイドになります。
なので、この2つを併用することで、片方だけの時より、戦略の幅が広がることがあります。
▼馬連とワイドの併用を考えるときに、最もスタンダードな使い方として、
「馬連のリスクヘッジとして、ワイドを購入する」
というものがあります。
▼例えば、馬連1点勝負をする場合。
念のため、ワイドも同じ買い目で1点勝負するわけです。
そうすることで、当初の馬連1点勝負が「1-3着」「2-3着」だった時でも、不的中にならない。
うまく資金配分すれば、ワイドだけの的中でも利益を出すことが可能です。
▼これは、単勝と複勝の併用と似ていますね。
「単勝:複勝=1:2」という戦略はよくある形ですが、これと同じように、
「馬連:ワイド=1:2」という形で購入することで、的中率をアップさせながら、回収率も維持することが可能になるわけです。
▼尚、この比率は、人によって変わってきます。
予想スタイルが人それぞれ違うので、「1-3着」「2-3着」になりやすい人と、なりにくい人がいるからです。
ここの部分は自分で判断して、「馬連:ワイド=1:1」「馬連:ワイド=1:3」など、比率を微調整していくことが重要になりますね。
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馬連流しとワイド流しの併用
▼馬連とワイドの併用についての考察を続けます。
先ほどは、「馬連1点勝負におけるリスクヘッジとしてのワイド馬券」について考えてみました。
ここでは、多点買いでの併用を考察してみたいと思います。
▼例えば、
「馬連軸1頭ながし。相手5頭」
これを購入するときに、
「ワイド軸1頭ながし。相手5頭」
と、同じ買い目をワイドでも購入するわけです。
▼これにより、的中率が大幅にアップします。
ただ、回収率は馬連に特化させた方が高いので、ワイドを併用することで少し下がることになります。
▼でも、多少回収率が下がったとしても、資金の回転効率を考えると、ワイドを併用した方が利益を出しやすくなるケースもあります。
馬連だと、1-3着なら賭け金はゼロになってしまいますが、ワイドでリスクヘッジしておけば、賭け金を生かしておくことができる。
そして、その賭け金を次のレースに回すことができるわけです。
▼そう考えると、馬連とワイドの併用は、単純回収率では、目を見張るものはないかもしれませんが、資金の回転効率や、年間利益を考えると、なかなか有効な戦略であると考えられます。
▼さて、馬連とワイドの併用を考えるときに、1つ重要なポイントがあります。
それは、「軸馬の複勝期待値」です。
▼馬連とワイドはどちらも複系の馬券であり、1着になる必要は無い。
なので軸馬に求められる要素は、単勝回収率ではなく複勝回収率なんですね。
▼そして、複勝回収率(複勝期待値)が高い馬は、馬連でもワイドでも、どちらでも回収率が高くなるわけです。
そう考えると、複勝期待値の高い馬を軸として、馬連とワイドを併用すれば、かなり利益率の高い戦略が構築できるわけです。
▼複勝期待値の高い馬というのは、簡単に言えば、安定感のある馬。
なかなか1着にならないけれど、いつも2~5着に安定して来る馬。
このような馬は、探せば結構います。
▼このタイプの馬の場合、単勝期待値は低いわけですが、複勝期待値は高い。
安定的に上位に来るわけですから、まぁ当然ですね。
▼このような複勝期待値からのアプローチは、特に「馬連流し&ワイド流し」の併用において有効に作用します。
この場合、相手ヒモ馬の期待値はあまり関係なくなります。
軸馬の期待値さえ高ければ、ある程度適当に多点買いしても、全体の回収率は高くなると思われます。
▼あと、変則的な買い方としては、
「馬連ボックス&ワイドボックス」の併用。
これはかなり変則的な買い方なので、ニーズがあるかどうかわかりませんが、一応紹介しておきます。
▼ボックスで馬連とワイドを併用する場合、「荒れるレース」での限定勝負になります。
馬連とワイド併用だと、5頭ボックスでも、買い目点数は20点になってしまうので、それ以上の配当が期待できるレースでのみ勝負することになります。
▼組み入れる馬の人気は、「人気馬2頭・中穴馬3頭」という感じがバランスが良くなるかと思います。
そしてこの買い方のポイントは、中穴馬3頭の期待値になる。
▼先程の流し馬券では、軸馬の複勝期待値がポイントになりましたが、今回のボックスでは、相手ヒモ馬の複勝期待値がポイントになってくる。
結局のところ、ボックス買いというのは、高配当待ちというスタンスになるので、人気薄の期待値が重要になってくるわけです。
▼ワイドで人気薄同士の組み合わせを購入するのは、あまり美味しくないケースも多いんですが、今回は馬連との併用なので、期待値の低下を抑制することができる。
このような馬連とワイドの併用ボックスは、荒れるレースさえ選ぶことができれば、回収率を高めやすい戦略と言えます。
▼▼ではここで、具体的なケーススタディーを考察してみましょう。
【ステイヤーズステークス2020年】
1着 オセアグレイト(7番人気)
2着 タガノディアマンテ(8番人気)
3着 ポンデザール(1番人気)
はい。
このレースは、馬連とワイドの併用によって、リスクヘッジがうまく機能した一例となります。
▼まず、馬連の軸馬は、重賞レースで回収率が高いルメール騎手のポンデザールで良い。
1番人気を軸にする場合、過剰人気では無いことを確認する必要があります。
このレースの場合、ポンデザールの単勝は3.3倍で、ルメール騎手にしてはオッズが高い方だったので、この馬を軸にします。
▼相手馬は、ワイドとの併用を前提にしているので、できるだけ絞りたいところ。
かつ、ワイドダブル的中も狙っていきたいので、相手は4点買いとします。
▼相手馬は、いつも通りの中穴馬。4~9番人気から、2頭切って4頭残します。
アルバートの9歳という年齢は、さすがに期待値が下がるので、まずはこれを切る。
もう1頭は、これが重賞レース初挑戦のヒュミドール。
中穴馬を選ぶ場合、重賞実績がない馬は、期待値が下がりやすくなるので、これも切ります。
▼ということで、残った馬で馬券を構成すると、「1番人気ー4.7.8.9番人気」という馬券構成になります。
これを、馬連とワイド、両方で購入することになります。
▼結果は、8点購入して、馬連はハズレ。しかし、押さえのワイドがしっかり的中して、1140円と1360円のダブル的中となりました。
これが、もし馬連だけの勝負だったら、軸馬が3着で賭け金はゼロになってしまうところ、ワイドを併用したことによって、むしろ賭け金は大幅に増加したことになります。
これがリスクヘッジのメリットであり、うまく活用すれば、資金の回転効率を高めることができるわけです。
▼▼馬連とワイドの併用について、次のケーススタディーを見てみましょう。
【NHKマイルカップ2021年】
1着 シュネルマイスター(2番人気)
2着 ソングライン(7番人気)
3着 グレナディアガーズ(1番人気)
ワイド660円
はい。
このレースは、軸馬を1番人気のグレナディアガーズと、2番人気のシュネルマイスターで迷うレースでした。
馬連勝負であれば、1番人気のグレナディアガーズを軸にした時点で不的中となりますが、ワイドを併用することで、資金の減少を最小限にできる好例です。
▼ここでは、軸馬をミスって、1番人気のグレナディアガーズにしてしまったケースについて考えてみます。
軸はグレナディアガーズ。
馬券構成は、先ほどと同じ、馬連4点・ワイド4点とします。
▼相手ヒモ馬も先ほどと同じように、4~9番人気から2頭切って、4頭を残します。
まず、9番人気のランドオブリバティは、逸走事件で有名になってしまい、常に過剰人気になるタイプ。
ここは初めてのマイル戦。しかもG1。
さすがに条件が厳しすぎると見て、この馬は切ります。
▼次に、8番人気のタイムトゥヘヴンですが、ややレベルが低かった京成杯で2着。
前走のニュージーランドトロフィーでは、バスラットレオンに5馬身も離されて2着。
重賞レベルでは、そこそこ安定的に上位に来ますが、G1で馬券圏内に入るには、ちょっと力が足りないと見て、この馬も切り。
鞍上が、スランプのMデムーロ騎手というのも、切り材料になります。
▼ということで、2頭を切った時点で、買い目は決定。
馬連&ワイド4点流し(8点買い)
軸
グレナディアガーズ(1番人気)
相手ヒモ馬
ホウオウアマゾン(4番人気)
ルークズネスト(5番人気)
ピクシーナイト(6番人気)
ソングライン(7番人気)
はい。
このような、シンプルな馬券構成になります。
▼結果は、軸である1番人気のグレナディアガーズが、ハイペースに巻き込まれて3着。
馬連だったら完敗でしたが、保険のワイドが引っかかり、660円の配当がつきました。
8点買いで6.6倍なので、レース回収率は82.5%。
馬連だけなら回収率0%だったので、ワイドの保険が活きた例となります。
▼このレースは、2番人気のシュネルマイスターを軸にできれば、馬連3690円・ワイド980円。
レース回収率583%の完勝だったわけですが、もし今回の例のように、軸を間違ってグレナディアガーズにしてしまった場合でも、ワイドの保険馬券で、大きく負ける事は避けられたことになります。
▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。
【有馬記念2021年】
1着 エフフォーリア(1番人気)
2着 ディープボンド(5番人気)
3着 クロノジェネシス(2番人気)
馬連1740円・ワイド540円
はい。
このレースは、馬連とワイドの併用で、どちらも的中したレースでした。
ただこのレースの場合は、馬連がクリーンヒットしているので、結果的に保険のワイドは不要だったケースですね。
▼まず、軸は1番人気のエフフォーリアと、2番人気のクロノジェネシスが、オッズ接近で迷うところ。
ただ、臨戦過程と調教状態を見ると、前走、凱旋門賞で全力を使い果たしたクロノジェネシスに対し、国内の天皇賞秋を使ったエフフォーリアの方が、調教が明らかに良かった。
この点で、軸はエフフォーリアに傾きます。
▼それともう1点。馬場状態です。
クロノジェネシスは、常に重馬場や荒れた馬場で強さを発揮してきた馬。
ですが2021年の有馬記念は、速いタイムが出る良馬場。
この馬場だと、クロノジェネシスより、エフフォーリアに有利と判断できます。
この点からも、軸はエフフォーリアということになります。
▼次に、相手ヒモ馬を選びます。
通常、馬連流しの場合は、5頭流しくらいにするのが基本ですが、ここでは馬連とワイドの併用なので、少し買い目点数を減らして、4点流しとします。
対象となる人気ゾーンは、いつも当ブログで書いている通り、4~9番人気あたりになります。
ここから消去法で2頭を切ります。
▼8番人気のパンサラッサは、前走の福島記念で0.6秒差の圧勝。
今回も逃げ宣言ということで、穴人気になっていました。
が、有馬記念では、前走G3を使った馬は、期待値がかなり低くなる。
パンサラッサは重賞レースでは、小回りで直線平坦な福島競馬場にしか実績がなく、急坂のある中山競馬場には不安が残ります。
従って、パンサラッサは切ります。
▼次に、7番人気のキセキですが、ファンに愛されている馬で、いつもそこそこ人気になります。
しかし彼ももう7歳。能力のピークは過ぎており、いくらなんでもこの有馬記念で激走する余力が残っているとは考えにくい。
しかも有馬記念では、7歳馬の期待値は低く、このことからもキセキは切ります。
▼ということで、2頭を消去して、馬券構成は下記の通りになります。
軸
1番人気エフフォーリア
相手ヒモ馬
4番人気タイトルホルダー
5番人気ディープボンド
6番人気アカイイト
9番人気アリストテレス
馬連&ワイド流し(合計8点買い)
という感じですね。
▼結果は、軸にした1番人気のエフフォーリアが、他馬をねじ伏せるように完勝。
2着に5番人気のディープボンド。3着に2番人気のクロノジェネシスが入りました。
▼馬券は、馬連1740円と、ワイド540円が的中で、合計2280円。
レース回収率は、285%とまずまずの結果となりました。
このレースに関しては、馬連だけに絞っていけば、レース回収率435%だったので、そちらの方が良かったわけですが、今回はたまたま馬連が的中しただけで、保険としてのワイドが無意味であるというわけではありません。
長い目で見ると、複勝回収率が高い馬を軸にした、馬連とワイドの併用は、利益に貢献すると思いますね。
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