単勝で回収率を上げる方法。利益を出す買い方。単勝は儲かるか?馬券構成のコツ
単勝の回収率を上げる方法
▼本日は、単勝で利益を出す買い方について、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。
「単勝で回収率を上げる方法は、まず断然人気馬の単勝を買わないこと」
「単勝で回収率を高めるためには、単勝オッズ3~30倍くらいの範囲で狙うと良い」
「単勝オッズ2.9倍以下は、オッズの歪みが小さすぎるため、的中率は高いが、回収率が上がらない」
「むしろ、断然人気馬に死角がある時に、2~4番人気の単勝で勝負すると、回収率が上がりやすくなる」
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼単勝は、すべての馬券種の中で、最も回収率を上げやすい馬券種だと思いますが、買い方を間違えると全く利益が出なくなります。
単勝馬券は、他の馬券種よりも、回収率を上げる方法が独特です。
▼まず最初に、単勝馬券で回収率を上げるために重要なポイントは、
「断然人気馬の単勝を買わないこと」ですね。私ブエナの感覚ですが。
▼断然人気馬の単勝。
具体的には、単勝1倍台の馬。
単勝1.9倍以下の馬の単勝は、かなり条件を厳しくフィルタリングしても、なかなか長期回収率がプラスになりにくい印象です。
▼単勝馬券の還元率は80%
という事は、20%分をオッズの歪みから上昇させなければならない、ということになります。
▼しかし、単勝オッズ1.9倍以下の馬では、オッズの歪み幅が小さすぎて、この20%分をカバーできないわけですね。
実際にシミュレーションでやってみるとわかりますが、単勝1倍台の馬で、長期的な利益を出すのはかなり難しいです。
▼なので、私が単勝馬券で利益を出すために狙っていくオッズゾーンは、「単勝3倍以上」にしています。
具体的には、単勝3~30倍くらいの幅ですね。
これくらいのオッズ帯で単勝を狙えば、簡単なデータ分析でも、プラス回収にすることが可能です。
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
▼単勝で回収率を上げる方法についての考察を続けます。
先ほどは、狙う単勝オッズ帯について書いてみました。
ここでは、単勝で利益を出すために必要な「レース選び」について書いてみます。
▼単勝馬券で利益を出すためには、なるべく多頭数のレースを選んだ方が良いかと思います。
具体的には、16~18頭立てのレース。
いわゆるフルゲートですね。
▼先ほども少し書きましたが、単勝の還元率(払戻率)は、80%です。
なので、20%だけ上乗せできれば、それだけでプラス回収になるわけです。
▼単勝馬券でオッズの歪みを突いて利益を出すためには、できるだけ多頭数のレースの方が都合が良い。
10頭立てとか、少頭数のレースだと期待値が分散しないので、どの馬を購入しても利益が出ないということになりやすいです。
▼なので、単勝馬券で勝負するなら、できるだけ多頭数のレースを選んだ方が良いかと思います。
ちなみに、三連単などの難しい馬券で勝負するなら、少頭数でも大丈夫です。
三連単は、買い目点数が単勝馬券より膨大に多いので、使い方次第で期待値を上げる方法が色々あるからです。
▼単勝馬券の場合は、最大でも18通りしか買い目がないので、買い方を工夫してもなかなか回収率が上がらないわけです。
というか、単勝馬券は買い方の工夫がまずできない。
三連単なら、「1着固定」など、買い目点数を絞り込む工夫がいくらでもできるんですが、単勝馬券ではそれができないわけです。
▼なので、単勝で勝負する場合は、買い方ではなく、レース選びを工夫するしかない。
できるだけ期待値が分散しやすいレースを選ぶ。
それが例えば、多頭数なんですね。
▼多頭数以外にも、レースの選び方は色々あります。
例えば、ハンデ戦。
当ブログでもよく書いていますが、ハンデ戦は斤量差があるので期待値が分散しやすいです。
競馬ファンも、どの馬を購入するか迷うんですね。
▼これで2つの条件が揃いました。
「多頭数のハンデ戦」
この条件であれば、競馬ファンもどの馬の単勝を購入するか迷い、期待値が分散します。
▼この条件は、「難しいレース」ということになります。
難しいレースなので、当然、的中率は下がります。
的中率は下がりますが、本日のテーマは「単勝で回収率を上げる方法」なので、そこは問題ありません。
▼ちなみに、このような「多頭数のハンデ戦」などの難しいレースの場合、単勝馬券は1点買いじゃなくてもOKです。
以前に別の記事でも書きましたが、「単勝の多点買い」ですね。
難しいレースの場合、単勝を2点以上買う戦略も、有効な作戦のひとつになります。
▼合成オッズだけ気をつければ、単勝を3~4点購入しても、長期回収率はプラスになります。
単勝馬券と言うと、1点買いしか頭にない人も多いんですが、そこは発想を転換させてください。
▼「単勝で2点以上買っても、勝ち馬は1頭しかいないんだから、無駄になるじゃないか!」
と言う人が多いです。
でも、そんな人でも、三連単を100点購入したりするんですね。
これは明らかに論理的に矛盾しています。
▼単勝馬券をたくさん買ってもいいんです。利益は出ます。
注意点としては、単勝は最大でも18通りしか買い目がないので、「本命サイドを多点買いしないこと」
例えば、単勝3点買うなら、「人気馬・中穴馬・大穴馬」と、分散させて合成オッズを維持することが重要になります。
▼▼では次に、単勝馬券で回収率を上げるためのケーススタディーを見てみたいと思います。
【朝日杯フューチュリティステークス2020年】
1着 グレナディアガーズ(7番人気)
2着 ステラヴェローチェ(2番人気)
3着 レッドベルオーブ(1番人気)
単勝1750円
はい。
このレースは、1番人気が断然人気馬で、死角があるレースでした。
▼1番人気はレッドベルオーブ。
2戦連続のレコード勝ちが評価され、単勝オッズは2.5倍と断然人気でした。
▼しかしながら、2戦連続のレコードとは言え、その頭数は、10頭立てと8頭立て。
多頭数の経験が少なく、16頭立てのG1で、どこまでやれるのか、不安が多かったわけです。
▼このように、断然人気馬に死角がある場合、それ以外の馬の期待値が上昇します。
この場合、1番人気馬が過剰人気なので、2~9番人気馬の期待値が上昇していると考えられる。
10番人気以下は、平均回収率が低いので、ここではひとまず割愛しています。
▼2~9番人気馬のうち、どの人気ゾーンで狙うか?
このレースに関しては、2番人気のステラヴェローチェは良馬場での経験がなく、こちらも死角がある。
3番人気のホウオウアマゾンは、レッドベルオーブと同じく、多頭数の経験が少なく、16頭立てに不安がある。
そう考えると、狙うオッズは、4~9番人気。
6頭から2頭を切って、4頭の単勝で勝負という形になります。
▼まず、9番人気のスーパーホープは、前走のデイリー杯2歳ステークスで、レッドベルオーブとホウオウアマゾンに完敗しており、ここでいきなり逆転するとは考えにくい。
また、6番人気のショックアクションは、右回りでの勝ち星がなく、ここで勝つイメージが湧かない。
▼この2頭をカットして、残り4頭を単勝で購入します。
結果は、7番人気のグレナディアガーズが勝ち、単勝は1750円。
レース回収率は400%超えと、綺麗に的中となりました。
このレースは、単勝で回収率を上げやすいレースだったと言えます。
▼▼では次のケーススタディーを見てみましょう。
【オークス2021年】
1着 ユーバーレーベン(3番人気)
2着 アカイトリノムスメ(2番人気)
3着 ハギノピリナ(16番人気)
単勝890円
はい。
このレースも、単勝馬券で簡単に利益を出せるレースでした。
▼まず、断然の1番人気は、白毛のアイドルホース・ソダシ。
ここまで無敗の5連勝で、無傷の2冠馬誕生へ、競馬ファンの期待も高まっていました。
▼しかしながら、ソダシの父は、長距離に実績のないクロフネ。
明らかに距離不安がある馬で、完全に過剰人気という様相を呈していました。
不確定要素が多い馬が、単勝1.9倍は、過剰人気なんですね。
▼ということで、狙いは、ソダシ以外の馬ということになります。
考え方は先ほどと同じで、2~9番人気から、どの人気ゾーンを狙っていくかを考える作業です。
▼当ブログではいつも書いていますが、単勝で狙うなら、
「1番人気が過剰人気の時に、2~3番人気の単勝」
「もしくは、4~9番人気から、3~4頭選んで単勝多点買い」
という戦略が回収率を上げやすいです。
では、この2021年のオークスは、どちらを選択すればよかったのか?
▼まず、4番人気のファインルージュは、母のパシオンルージュが短距離馬だったため、2400mのオークスは厳しい。
5番人気のステラリアは、クイーンカップでアカイトリノムスメやアールドヴィーヴルに完敗しており、ここでは厳しい。
6番人気のクールキャットは、前走のフローラステークスは、ルメール騎手の好騎乗による勝利だったので、武豊騎手に乗り替わる今回は、手を出しにくい。
7番人気のアールドヴィーヴルは、前走の桜花賞で、ソダシ・ファインルージュ・アカイトリノムスメから、3馬身も離されており、ここでいきなり逆転するとは考えにくい。
8番人気のククナは、3歳になってから重賞レースで連対しておらず、G1では能力が足りない。
9番人気のスルーセブンシーズは、重賞レースに出走したこともない馬で、いきなりオークスを勝つとは考えられない。
以上のような理由から、4~9番人気馬には、あまり魅力がないことが分かります。
▼ということで、このレースの単勝の狙い目は、2番人気のアカイトリノムスメか、3番人気のユーバーレーベンということになります。
アカイトリノムスメは、安定的に走りますが、桜花賞では完敗の4着。
安定感はあるが、一発の魅力はあまりないタイプ。
▼それに対して、3番人気のユーバーレーベンは、いつも3着ですが、体調不良など敗因が明確だった。
父ゴールドシップで、しぶとく伸びる末脚は、明らかに距離伸びて良いタイプ。
従って、ここはユーバーレーベンの単勝勝負、ということになります。
もし迷ったら、2~3番人気の単勝2点買いでもOKです。
▼結果は、ユーバーレーベンが大外から差し切り、1着。
単勝オッズは、890円でレース回収率890%と、かなりの好配当になりました。
このレースのポイントは、断然の1番人気だったソダシに、距離的な死角があったこと。
基本的に、単勝1倍台の馬を買っていては利益は出ませんが、さらにそこに死角があると、より利益は出なくなります。
単勝馬券で回収率を上げたければ、単勝1倍台の馬はあまり買わない方が良いかと思います。
▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。
【中山金杯2022年】
1着 レッドガラン(4番人気)
2着 スカーフェイス(7番人気)
3着 ヒートオンビート(1番人気)
単勝1590円
はい。
このレースは、単勝の中穴狙いで、好配当を簡単に的中できたレースでした。
単勝で回収率を上げる方法として、基本となる考え方が学べるレースになります。
▼まず、1番人気は、ヒートオンビート。
直前の有馬記念とホープフルステークスの両G1を、どちらも勝った横山武史騎手が鞍上で、旬な騎手人気というのもあったと思います。
単勝オッズは2.8倍で、当ブログでの基準ラインの単勝3倍を切っている。
ヒートオンビートの前走は、チャレンジカップ2着ですが、勝ったソーヴァリアントには3馬身以上も離されていたし、3着のペルシアンナイトともアタマ差でした。
したがって、オッズほど抜けた存在ではないと判断し、ここは1番人気以外の馬の単勝で勝負します。
▼2番人気のトーセンスーリヤは、函館記念で強い競馬を見せていましたが、函館と中山は全然別のコースなので、この馬はあまり信頼できない。
3番人気のヴィクティファルスは、古馬初対戦で、近走も惨敗続きなので、この馬も狙いにくい。
となると、4~9番人気の中穴馬から、3~4頭を選んで購入するのが、回収率を上げるためにはベターということになります。
▼9番人気のタガノディアマンテは、49週間ぶりのレースで、2000mにも実績がないので、切り。
6番人気のシャムロックヒルは、マーメイドステークスを10番人気で逃げ切っていますが、たまたま展開がハマった感があるので、この馬も切り。
▼残った馬の単勝を多点買いします。
馬券構成は下記の通りです。
単勝4点買い
4番人気レッドガラン
5番人気ロザムール
7番人気スカーフェイス
8番人気ウインイクシード
という感じですね。
▼結果は、4番人気のレッドガランが前目から力強く抜け出し、1着。
配当は、単勝1590円。
4点買いだったので、レース回収率は397%と、いい感じの回収になりました。
▼このレースのポイントは、1番人気のヒートオンビートが、やや過剰人気だったこと。
併せて、2~3番人気馬も、単勝向きではなかったことから、中穴馬の単勝多点買いが適していたということですね。
ここに気づくことができれば、単勝4点と広めに購入しても、十分な回収率を出すことができたレースだったわけです。
馬券で勝つには、馬券知識を増やすしかない。
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▼本日は、単勝で利益を出す買い方について、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。
「単勝で回収率を上げる方法は、まず断然人気馬の単勝を買わないこと」
「単勝で回収率を高めるためには、単勝オッズ3~30倍くらいの範囲で狙うと良い」
「単勝オッズ2.9倍以下は、オッズの歪みが小さすぎるため、的中率は高いが、回収率が上がらない」
「むしろ、断然人気馬に死角がある時に、2~4番人気の単勝で勝負すると、回収率が上がりやすくなる」
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼単勝は、すべての馬券種の中で、最も回収率を上げやすい馬券種だと思いますが、買い方を間違えると全く利益が出なくなります。
単勝馬券は、他の馬券種よりも、回収率を上げる方法が独特です。
▼まず最初に、単勝馬券で回収率を上げるために重要なポイントは、
「断然人気馬の単勝を買わないこと」ですね。私ブエナの感覚ですが。
▼断然人気馬の単勝。
具体的には、単勝1倍台の馬。
単勝1.9倍以下の馬の単勝は、かなり条件を厳しくフィルタリングしても、なかなか長期回収率がプラスになりにくい印象です。
▼単勝馬券の還元率は80%
という事は、20%分をオッズの歪みから上昇させなければならない、ということになります。
▼しかし、単勝オッズ1.9倍以下の馬では、オッズの歪み幅が小さすぎて、この20%分をカバーできないわけですね。
実際にシミュレーションでやってみるとわかりますが、単勝1倍台の馬で、長期的な利益を出すのはかなり難しいです。
▼なので、私が単勝馬券で利益を出すために狙っていくオッズゾーンは、「単勝3倍以上」にしています。
具体的には、単勝3~30倍くらいの幅ですね。
これくらいのオッズ帯で単勝を狙えば、簡単なデータ分析でも、プラス回収にすることが可能です。
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単勝で利益を出すためのレース選び
▼単勝で回収率を上げる方法についての考察を続けます。
先ほどは、狙う単勝オッズ帯について書いてみました。
ここでは、単勝で利益を出すために必要な「レース選び」について書いてみます。
▼単勝馬券で利益を出すためには、なるべく多頭数のレースを選んだ方が良いかと思います。
具体的には、16~18頭立てのレース。
いわゆるフルゲートですね。
▼先ほども少し書きましたが、単勝の還元率(払戻率)は、80%です。
なので、20%だけ上乗せできれば、それだけでプラス回収になるわけです。
▼単勝馬券でオッズの歪みを突いて利益を出すためには、できるだけ多頭数のレースの方が都合が良い。
10頭立てとか、少頭数のレースだと期待値が分散しないので、どの馬を購入しても利益が出ないということになりやすいです。
▼なので、単勝馬券で勝負するなら、できるだけ多頭数のレースを選んだ方が良いかと思います。
ちなみに、三連単などの難しい馬券で勝負するなら、少頭数でも大丈夫です。
三連単は、買い目点数が単勝馬券より膨大に多いので、使い方次第で期待値を上げる方法が色々あるからです。
▼単勝馬券の場合は、最大でも18通りしか買い目がないので、買い方を工夫してもなかなか回収率が上がらないわけです。
というか、単勝馬券は買い方の工夫がまずできない。
三連単なら、「1着固定」など、買い目点数を絞り込む工夫がいくらでもできるんですが、単勝馬券ではそれができないわけです。
▼なので、単勝で勝負する場合は、買い方ではなく、レース選びを工夫するしかない。
できるだけ期待値が分散しやすいレースを選ぶ。
それが例えば、多頭数なんですね。
▼多頭数以外にも、レースの選び方は色々あります。
例えば、ハンデ戦。
当ブログでもよく書いていますが、ハンデ戦は斤量差があるので期待値が分散しやすいです。
競馬ファンも、どの馬を購入するか迷うんですね。
▼これで2つの条件が揃いました。
「多頭数のハンデ戦」
この条件であれば、競馬ファンもどの馬の単勝を購入するか迷い、期待値が分散します。
▼この条件は、「難しいレース」ということになります。
難しいレースなので、当然、的中率は下がります。
的中率は下がりますが、本日のテーマは「単勝で回収率を上げる方法」なので、そこは問題ありません。
▼ちなみに、このような「多頭数のハンデ戦」などの難しいレースの場合、単勝馬券は1点買いじゃなくてもOKです。
以前に別の記事でも書きましたが、「単勝の多点買い」ですね。
難しいレースの場合、単勝を2点以上買う戦略も、有効な作戦のひとつになります。
▼合成オッズだけ気をつければ、単勝を3~4点購入しても、長期回収率はプラスになります。
単勝馬券と言うと、1点買いしか頭にない人も多いんですが、そこは発想を転換させてください。
▼「単勝で2点以上買っても、勝ち馬は1頭しかいないんだから、無駄になるじゃないか!」
と言う人が多いです。
でも、そんな人でも、三連単を100点購入したりするんですね。
これは明らかに論理的に矛盾しています。
▼単勝馬券をたくさん買ってもいいんです。利益は出ます。
注意点としては、単勝は最大でも18通りしか買い目がないので、「本命サイドを多点買いしないこと」
例えば、単勝3点買うなら、「人気馬・中穴馬・大穴馬」と、分散させて合成オッズを維持することが重要になります。
▼▼では次に、単勝馬券で回収率を上げるためのケーススタディーを見てみたいと思います。
【朝日杯フューチュリティステークス2020年】
1着 グレナディアガーズ(7番人気)
2着 ステラヴェローチェ(2番人気)
3着 レッドベルオーブ(1番人気)
単勝1750円
はい。
このレースは、1番人気が断然人気馬で、死角があるレースでした。
▼1番人気はレッドベルオーブ。
2戦連続のレコード勝ちが評価され、単勝オッズは2.5倍と断然人気でした。
▼しかしながら、2戦連続のレコードとは言え、その頭数は、10頭立てと8頭立て。
多頭数の経験が少なく、16頭立てのG1で、どこまでやれるのか、不安が多かったわけです。
▼このように、断然人気馬に死角がある場合、それ以外の馬の期待値が上昇します。
この場合、1番人気馬が過剰人気なので、2~9番人気馬の期待値が上昇していると考えられる。
10番人気以下は、平均回収率が低いので、ここではひとまず割愛しています。
▼2~9番人気馬のうち、どの人気ゾーンで狙うか?
このレースに関しては、2番人気のステラヴェローチェは良馬場での経験がなく、こちらも死角がある。
3番人気のホウオウアマゾンは、レッドベルオーブと同じく、多頭数の経験が少なく、16頭立てに不安がある。
そう考えると、狙うオッズは、4~9番人気。
6頭から2頭を切って、4頭の単勝で勝負という形になります。
▼まず、9番人気のスーパーホープは、前走のデイリー杯2歳ステークスで、レッドベルオーブとホウオウアマゾンに完敗しており、ここでいきなり逆転するとは考えにくい。
また、6番人気のショックアクションは、右回りでの勝ち星がなく、ここで勝つイメージが湧かない。
▼この2頭をカットして、残り4頭を単勝で購入します。
結果は、7番人気のグレナディアガーズが勝ち、単勝は1750円。
レース回収率は400%超えと、綺麗に的中となりました。
このレースは、単勝で回収率を上げやすいレースだったと言えます。
▼▼では次のケーススタディーを見てみましょう。
【オークス2021年】
1着 ユーバーレーベン(3番人気)
2着 アカイトリノムスメ(2番人気)
3着 ハギノピリナ(16番人気)
単勝890円
はい。
このレースも、単勝馬券で簡単に利益を出せるレースでした。
▼まず、断然の1番人気は、白毛のアイドルホース・ソダシ。
ここまで無敗の5連勝で、無傷の2冠馬誕生へ、競馬ファンの期待も高まっていました。
▼しかしながら、ソダシの父は、長距離に実績のないクロフネ。
明らかに距離不安がある馬で、完全に過剰人気という様相を呈していました。
不確定要素が多い馬が、単勝1.9倍は、過剰人気なんですね。
▼ということで、狙いは、ソダシ以外の馬ということになります。
考え方は先ほどと同じで、2~9番人気から、どの人気ゾーンを狙っていくかを考える作業です。
▼当ブログではいつも書いていますが、単勝で狙うなら、
「1番人気が過剰人気の時に、2~3番人気の単勝」
「もしくは、4~9番人気から、3~4頭選んで単勝多点買い」
という戦略が回収率を上げやすいです。
では、この2021年のオークスは、どちらを選択すればよかったのか?
▼まず、4番人気のファインルージュは、母のパシオンルージュが短距離馬だったため、2400mのオークスは厳しい。
5番人気のステラリアは、クイーンカップでアカイトリノムスメやアールドヴィーヴルに完敗しており、ここでは厳しい。
6番人気のクールキャットは、前走のフローラステークスは、ルメール騎手の好騎乗による勝利だったので、武豊騎手に乗り替わる今回は、手を出しにくい。
7番人気のアールドヴィーヴルは、前走の桜花賞で、ソダシ・ファインルージュ・アカイトリノムスメから、3馬身も離されており、ここでいきなり逆転するとは考えにくい。
8番人気のククナは、3歳になってから重賞レースで連対しておらず、G1では能力が足りない。
9番人気のスルーセブンシーズは、重賞レースに出走したこともない馬で、いきなりオークスを勝つとは考えられない。
以上のような理由から、4~9番人気馬には、あまり魅力がないことが分かります。
▼ということで、このレースの単勝の狙い目は、2番人気のアカイトリノムスメか、3番人気のユーバーレーベンということになります。
アカイトリノムスメは、安定的に走りますが、桜花賞では完敗の4着。
安定感はあるが、一発の魅力はあまりないタイプ。
▼それに対して、3番人気のユーバーレーベンは、いつも3着ですが、体調不良など敗因が明確だった。
父ゴールドシップで、しぶとく伸びる末脚は、明らかに距離伸びて良いタイプ。
従って、ここはユーバーレーベンの単勝勝負、ということになります。
もし迷ったら、2~3番人気の単勝2点買いでもOKです。
▼結果は、ユーバーレーベンが大外から差し切り、1着。
単勝オッズは、890円でレース回収率890%と、かなりの好配当になりました。
このレースのポイントは、断然の1番人気だったソダシに、距離的な死角があったこと。
基本的に、単勝1倍台の馬を買っていては利益は出ませんが、さらにそこに死角があると、より利益は出なくなります。
単勝馬券で回収率を上げたければ、単勝1倍台の馬はあまり買わない方が良いかと思います。
▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。
【中山金杯2022年】
1着 レッドガラン(4番人気)
2着 スカーフェイス(7番人気)
3着 ヒートオンビート(1番人気)
単勝1590円
はい。
このレースは、単勝の中穴狙いで、好配当を簡単に的中できたレースでした。
単勝で回収率を上げる方法として、基本となる考え方が学べるレースになります。
▼まず、1番人気は、ヒートオンビート。
直前の有馬記念とホープフルステークスの両G1を、どちらも勝った横山武史騎手が鞍上で、旬な騎手人気というのもあったと思います。
単勝オッズは2.8倍で、当ブログでの基準ラインの単勝3倍を切っている。
ヒートオンビートの前走は、チャレンジカップ2着ですが、勝ったソーヴァリアントには3馬身以上も離されていたし、3着のペルシアンナイトともアタマ差でした。
したがって、オッズほど抜けた存在ではないと判断し、ここは1番人気以外の馬の単勝で勝負します。
▼2番人気のトーセンスーリヤは、函館記念で強い競馬を見せていましたが、函館と中山は全然別のコースなので、この馬はあまり信頼できない。
3番人気のヴィクティファルスは、古馬初対戦で、近走も惨敗続きなので、この馬も狙いにくい。
となると、4~9番人気の中穴馬から、3~4頭を選んで購入するのが、回収率を上げるためにはベターということになります。
▼9番人気のタガノディアマンテは、49週間ぶりのレースで、2000mにも実績がないので、切り。
6番人気のシャムロックヒルは、マーメイドステークスを10番人気で逃げ切っていますが、たまたま展開がハマった感があるので、この馬も切り。
▼残った馬の単勝を多点買いします。
馬券構成は下記の通りです。
単勝4点買い
4番人気レッドガラン
5番人気ロザムール
7番人気スカーフェイス
8番人気ウインイクシード
という感じですね。
▼結果は、4番人気のレッドガランが前目から力強く抜け出し、1着。
配当は、単勝1590円。
4点買いだったので、レース回収率は397%と、いい感じの回収になりました。
▼このレースのポイントは、1番人気のヒートオンビートが、やや過剰人気だったこと。
併せて、2~3番人気馬も、単勝向きではなかったことから、中穴馬の単勝多点買いが適していたということですね。
ここに気づくことができれば、単勝4点と広めに購入しても、十分な回収率を出すことができたレースだったわけです。
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