単勝で回収率を上げる方法。利益を出す買い方。単勝は儲かるか?馬券構成のコツ

単勝の回収率を上げる方法

▼本日は、単勝で利益を出す買い方について、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。


「単勝で回収率を上げる方法は、まず断然人気馬の単勝を買わないこと」

「単勝で回収率を高めるためには、単勝オッズ3~30倍くらいの範囲で狙うと良い」

「単勝オッズ2.9倍以下は、オッズの歪みが小さすぎるため、的中率は高いが、回収率が上がらない」

「むしろ、断然人気馬に死角がある時に、2~4番人気の単勝で勝負すると、回収率が上がりやすくなる」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



単勝は、すべての馬券種の中で、最も回収率を上げやすい馬券種だと思いますが、買い方を間違えると全く利益が出なくなります。

単勝馬券は、他の馬券種よりも、回収率を上げる方法が独特です。



▼まず最初に、単勝馬券で回収率を上げるために重要なポイントは、

断然人気馬の単勝を買わないこと」ですね。私ブエナの感覚ですが。



▼断然人気馬の単勝。

具体的には、単勝1倍台の馬。

単勝1.9倍以下の馬の単勝は、かなり条件を厳しくフィルタリングしても、なかなか長期回収率がプラスになりにくい印象です。



▼単勝馬券の還元率は80%

という事は、20%分をオッズの歪みから上昇させなければならない、ということになります。



しかし、単勝オッズ1.9倍以下の馬では、オッズの歪み幅が小さすぎて、この20%分をカバーできないわけですね。

実際にシミュレーションでやってみるとわかりますが、単勝1倍台の馬で、長期的な利益を出すのはかなり難しいです。



▼なので、私が単勝馬券で利益を出すために狙っていくオッズゾーンは、「単勝3倍以上」にしています。

具体的には、単勝3~30倍くらいの幅ですね。

これくらいのオッズ帯で単勝を狙えば、簡単なデータ分析でも、プラス回収にすることが可能です。

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私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、

やっぱり⇒『マツリダ予想』です。




単勝で利益を出すためのレース選び

▼単勝で回収率を上げる方法についての考察を続けます。

先ほどは、狙う単勝オッズ帯について書いてみました。

ここでは、単勝で利益を出すために必要な「レース選び」について書いてみます。



▼単勝馬券で利益を出すためには、なるべく多頭数のレースを選んだ方が良いかと思います。

具体的には、16~18頭立てのレース。

いわゆるフルゲートですね。



▼先ほども少し書きましたが、単勝の還元率(払戻率)は、80%です。

なので、20%だけ上乗せできれば、それだけでプラス回収になるわけです。



▼単勝馬券でオッズの歪みを突いて利益を出すためには、できるだけ多頭数のレースの方が都合が良い。

10頭立てとか、少頭数のレースだと期待値が分散しないので、どの馬を購入しても利益が出ないということになりやすいです。



▼なので、単勝馬券で勝負するなら、できるだけ多頭数のレースを選んだ方が良いかと思います。

ちなみに、三連単などの難しい馬券で勝負するなら、少頭数でも大丈夫です。

三連単は、買い目点数が単勝馬券より膨大に多いので、使い方次第で期待値を上げる方法が色々あるからです。



▼単勝馬券の場合は、最大でも18通りしか買い目がないので、買い方を工夫してもなかなか回収率が上がらないわけです。

というか、単勝馬券は買い方の工夫がまずできない。

三連単なら、「1着固定」など、買い目点数を絞り込む工夫がいくらでもできるんですが、単勝馬券ではそれができないわけです。



▼なので、単勝で勝負する場合は、買い方ではなく、レース選びを工夫するしかない。

できるだけ期待値が分散しやすいレースを選ぶ。

それが例えば、多頭数なんですね。



▼多頭数以外にも、レースの選び方は色々あります。

例えば、ハンデ戦。

当ブログでもよく書いていますが、ハンデ戦は斤量差があるので期待値が分散しやすいです。

競馬ファンも、どの馬を購入するか迷うんですね。



▼これで2つの条件が揃いました。

多頭数のハンデ戦

この条件であれば、競馬ファンもどの馬の単勝を購入するか迷い、期待値が分散します。



▼この条件は、「難しいレース」ということになります。

難しいレースなので、当然、的中率は下がります。

的中率は下がりますが、本日のテーマは「単勝で回収率を上げる方法」なので、そこは問題ありません。



ちなみに、このような「多頭数のハンデ戦」などの難しいレースの場合、単勝馬券は1点買いじゃなくてもOKです。

以前に別の記事でも書きましたが、「単勝の多点買い」ですね。

難しいレースの場合、単勝を2点以上買う戦略も、有効な作戦のひとつになります。



▼合成オッズだけ気をつければ、単勝を3~4点購入しても、長期回収率はプラスになります。

単勝馬券と言うと、1点買いしか頭にない人も多いんですが、そこは発想を転換させてください。



▼「単勝で2点以上買っても、勝ち馬は1頭しかいないんだから、無駄になるじゃないか!」

と言う人が多いです。

でも、そんな人でも、三連単を100点購入したりするんですね。

これは明らかに論理的に矛盾しています。



▼単勝馬券をたくさん買ってもいいんです。利益は出ます。

注意点としては、単勝は最大でも18通りしか買い目がないので、「本命サイドを多点買いしないこと

例えば、単勝3点買うなら、「人気馬・中穴馬・大穴馬」と、分散させて合成オッズを維持することが重要になります。



▼▼では次に、単勝馬券で回収率を上げるためのケーススタディーを見てみたいと思います。


朝日杯フューチュリティステークス2020年

1着 グレナディアガーズ(7番人気)
2着 ステラヴェローチェ(2番人気)
3着 レッドベルオーブ(1番人気)

単勝1750円



はい。
このレースは、1番人気が断然人気馬で、死角があるレースでした。



▼1番人気はレッドベルオーブ。

2戦連続のレコード勝ちが評価され、単勝オッズは2.5倍と断然人気でした。



▼しかしながら、2戦連続のレコードとは言え、その頭数は、10頭立てと8頭立て。

多頭数の経験が少なく、16頭立てのG1で、どこまでやれるのか、不安が多かったわけです。



▼このように、断然人気馬に死角がある場合、それ以外の馬の期待値が上昇します。

この場合、1番人気馬が過剰人気なので、2~9番人気馬の期待値が上昇していると考えられる。

10番人気以下は、平均回収率が低いので、ここではひとまず割愛しています。



▼2~9番人気馬のうち、どの人気ゾーンで狙うか?

このレースに関しては、2番人気のステラヴェローチェは良馬場での経験がなく、こちらも死角がある。

3番人気のホウオウアマゾンは、レッドベルオーブと同じく、多頭数の経験が少なく、16頭立てに不安がある。

そう考えると、狙うオッズは、4~9番人気。

6頭から2頭を切って、4頭の単勝で勝負という形になります。



▼まず、9番人気のスーパーホープは、前走のデイリー杯2歳ステークスで、レッドベルオーブとホウオウアマゾンに完敗しており、ここでいきなり逆転するとは考えにくい。

また、6番人気のショックアクションは、右回りでの勝ち星がなく、ここで勝つイメージが湧かない。



▼この2頭をカットして、残り4頭を単勝で購入します。

結果は、7番人気のグレナディアガーズが勝ち、単勝は1750円。

レース回収率は400%超えと、綺麗に的中となりました。

このレースは、単勝で回収率を上げやすいレースだったと言えます。



▼▼では次のケーススタディーを見てみましょう。


オークス2021年

1着 ユーバーレーベン(3番人気)
2着 アカイトリノムスメ(2番人気)
3着 ハギノピリナ(16番人気)

単勝890円



はい。
このレースも、単勝馬券で簡単に利益を出せるレースでした。



▼まず、断然の1番人気は、白毛のアイドルホース・ソダシ。

ここまで無敗の5連勝で、無傷の2冠馬誕生へ、競馬ファンの期待も高まっていました。



▼しかしながら、ソダシの父は、長距離に実績のないクロフネ。

明らかに距離不安がある馬で、完全に過剰人気という様相を呈していました。

不確定要素が多い馬が、単勝1.9倍は、過剰人気なんですね。



▼ということで、狙いは、ソダシ以外の馬ということになります。

考え方は先ほどと同じで、2~9番人気から、どの人気ゾーンを狙っていくかを考える作業です。



▼当ブログではいつも書いていますが、単勝で狙うなら、

「1番人気が過剰人気の時に、2~3番人気の単勝」

「もしくは、4~9番人気から、3~4頭選んで単勝多点買い」


という戦略が回収率を上げやすいです。

では、この2021年のオークスは、どちらを選択すればよかったのか?



▼まず、4番人気のファインルージュは、母のパシオンルージュが短距離馬だったため、2400mのオークスは厳しい。

5番人気のステラリアは、クイーンカップでアカイトリノムスメやアールドヴィーヴルに完敗しており、ここでは厳しい。

6番人気のクールキャットは、前走のフローラステークスは、ルメール騎手の好騎乗による勝利だったので、武豊騎手に乗り替わる今回は、手を出しにくい。

7番人気のアールドヴィーヴルは、前走の桜花賞で、ソダシ・ファインルージュ・アカイトリノムスメから、3馬身も離されており、ここでいきなり逆転するとは考えにくい。

8番人気のククナは、3歳になってから重賞レースで連対しておらず、G1では能力が足りない。

9番人気のスルーセブンシーズは、重賞レースに出走したこともない馬で、いきなりオークスを勝つとは考えられない。

以上のような理由から、4~9番人気馬には、あまり魅力がないことが分かります。



▼ということで、このレースの単勝の狙い目は、2番人気のアカイトリノムスメか、3番人気のユーバーレーベンということになります。

アカイトリノムスメは、安定的に走りますが、桜花賞では完敗の4着。

安定感はあるが、一発の魅力はあまりないタイプ。



▼それに対して、3番人気のユーバーレーベンは、いつも3着ですが、体調不良など敗因が明確だった。

父ゴールドシップで、しぶとく伸びる末脚は、明らかに距離伸びて良いタイプ。

従って、ここはユーバーレーベンの単勝勝負、ということになります。

もし迷ったら、2~3番人気の単勝2点買いでもOKです。



▼結果は、ユーバーレーベンが大外から差し切り、1着。

単勝オッズは、890円でレース回収率890%と、かなりの好配当になりました。

このレースのポイントは、断然の1番人気だったソダシに、距離的な死角があったこと。

基本的に、単勝1倍台の馬を買っていては利益は出ませんが、さらにそこに死角があると、より利益は出なくなります。

単勝馬券で回収率を上げたければ、単勝1倍台の馬はあまり買わない方が良いかと思います。



▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。


中山金杯2022年

1着 レッドガラン(4番人気)
2着 スカーフェイス(7番人気)
3着 ヒートオンビート(1番人気)

単勝1590円



はい。
このレースは、単勝の中穴狙いで、好配当を簡単に的中できたレースでした。

単勝で回収率を上げる方法として、基本となる考え方が学べるレースになります。



▼まず、1番人気は、ヒートオンビート。

直前の有馬記念とホープフルステークスの両G1を、どちらも勝った横山武史騎手が鞍上で、旬な騎手人気というのもあったと思います。

単勝オッズは2.8倍で、当ブログでの基準ラインの単勝3倍を切っている。

ヒートオンビートの前走は、チャレンジカップ2着ですが、勝ったソーヴァリアントには3馬身以上も離されていたし、3着のペルシアンナイトともアタマ差でした。

したがって、オッズほど抜けた存在ではないと判断し、ここは1番人気以外の馬の単勝で勝負します。



▼2番人気のトーセンスーリヤは、函館記念で強い競馬を見せていましたが、函館と中山は全然別のコースなので、この馬はあまり信頼できない。

3番人気のヴィクティファルスは、古馬初対戦で、近走も惨敗続きなので、この馬も狙いにくい。

となると、4~9番人気の中穴馬から、3~4頭を選んで購入するのが、回収率を上げるためにはベターということになります。



▼9番人気のタガノディアマンテは、49週間ぶりのレースで、2000mにも実績がないので、切り。

6番人気のシャムロックヒルは、マーメイドステークスを10番人気で逃げ切っていますが、たまたま展開がハマった感があるので、この馬も切り。



▼残った馬の単勝を多点買いします。

馬券構成は下記の通りです。

単勝4点買い

4番人気レッドガラン
5番人気ロザムール
7番人気スカーフェイス
8番人気ウインイクシード


という感じですね。



▼結果は、4番人気のレッドガランが前目から力強く抜け出し、1着。

配当は、単勝1590円。

4点買いだったので、レース回収率は397%と、いい感じの回収になりました。



▼このレースのポイントは、1番人気のヒートオンビートが、やや過剰人気だったこと。

併せて、2~3番人気馬も、単勝向きではなかったことから、中穴馬の単勝多点買いが適していたということですね。

ここに気づくことができれば、単勝4点と広めに購入しても、十分な回収率を出すことができたレースだったわけです。


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