ワイド フォーメーションの買い方。ワイド流しとの違い。軸2頭・軸3頭の馬券構成を考える

ワイド フォーメーションの買い方

▼本日は、ワイドのフォーメーションについて、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。


「ワイド フォーメーションの買い方としては、人気馬の軸2頭・相手は中穴馬3頭(6点)という形が基本」

「あるいは逆に、中穴馬の軸2頭・相手は人気馬3頭(6点)という形でも可」

「ワイドで軸を1頭に絞れない時に、フォーメーションを使う」

「フォーメーションでも、流しと同じように、ワイドダブル的中を狙う」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



▼前回の記事でも書きましたが、ワイド馬券の基本は↓

「ワイド流しで、ダブル的中狙い」

「ワイドボックスで、トリプル的中狙い」

これが基本になると考えます。



▼そして、3つ目のワイドの買い方として、

ワイド フォーメーション

というものがあります。



▼ワイドのフォーメーション馬券とは、流し馬券とボックス馬券の中間的な位置づけになります。

流し馬券は「軸1頭」
ボックスは「まとめ買い」
フォーメーションは「軸2~3頭」


という感じの狙い方になります。



ワイドでフォーメーション馬券を狙うケースは、軸馬が1頭に決められない場合ということになります。

軸馬が1頭で済むなら、ワイド流しでOKだからです。



▼なので、ワイドフォーメーションでは、軸馬を2~3頭に設定します。

かつ、その軸馬同士で決まらないレースを選ぶことになります。

軸馬同士で決まるなら、フォーメーションではなくボックスで狙った方が良いからです。



▼具体的な買い方としては、

ワイドフォーメーション。軸馬2頭。相手3頭(6点)

このような感じがスタンダードかと思います。

この場合、相手馬は中穴馬にして、中波乱を狙っていくと、ワイドでも回収率を引き上げやすくなりますね。

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ワイドフォーメーションの効率的な狙い方

▼ワイド フォーメーションの買い方についての考察を続けます。

ワイドで軸2頭のフォーメーション馬券を組む場合、その軸馬は、それぞれ対照的なタイプを選んでいくと効率が良いです。



▼例えば、片方は勝ち切れるタイプ。ただし、崩れるときは脆い馬。

もう片方は勝ち切れないタイプ。ただし、2~3着に安定して走る馬。

このように対照的なタイプを2軸にセットすることで、どちらかが惨敗したときに、もう片方を拾いやすくするわけです。



▼これはわかりやすく言えば、脚質の違い。

1頭目の軸馬を逃げ馬にしたら、もう1頭の軸馬は差し馬にする。

そうすることで、スローペースとハイペース、両方に対応できるフォーメーションが作れるわけです。



▼これを逆に、両方とも逃げ馬にしてしまうと、オーバーペースのレースになったときに、2頭の軸馬が両方飛んでしまいます。

ワイドフォーメーションの場合、軸馬の片方だけが3着以内に来るのが理想。

そう考えると、脚質的に逆のタイプを選んだ方が、ワイドフォーメーションが機能しやすいということになります。



▼あるいはハンデ戦であれば、片方は重いハンデの馬。

もう片方は、軽いハンデの馬。

ハンデ戦の場合、そのレースによって、重いハンデの馬が好走しやすいレースと、軽ハンデの馬が激走するレースに分かれることが多いです。

なので、そのような特徴を踏まえて、どちらの斤量の馬が好走してもワイド馬券が拾えるように、対照的な軸馬をセットしてフォーメーションを組むわけです。



▼ただ、このようなワイドフォーメーションの場合、軸馬の片方が無駄になってしまうケースが多い。

軸馬が両方とも3着以内に来て、ダブル的中というケースもありますが、この場合は軸馬を人気馬にしているとするならば、配当が低めになってしまいます。



▼なので、基本的にはワイドでは、軸は1頭に絞りたい。

ワイドフォーメーションは、あくまでも変則的な買い方ということになります。



ワイドフォーメーションで、回収率を上げるためには、買い目の多さをカバーする馬券構成にしなければならない。

先ほども少し書きましたが、2頭の軸馬を人気馬にする場合、相手ヒモ馬は中穴馬~大穴馬にした方が良いと思います。

人気馬同士のワイドを、2頭軸のフォーメーションで取っても、ほとんど利益が出ないからです。



▼では逆に、軸馬を人気薄にするのはどうなのか?

これは、ワイドフォーメーションにマッチした、なかなか良い買い方と考えます。



▼具体的な買い方としては、

ワイドフォーメーション。軸馬は人気薄2頭。相手は人気馬3頭(6点買い)

このような形。

要するに、人気薄から人気馬にぶつける形にするわけです。



▼通常、ワイドの軸1頭ながしでは、人気薄から流してしまうと、的中率が大きく下がってしまいます。

なので、ワイドの軸1頭ながしでは、軸馬は人気馬にするのが基本になります。私の考えですが。



それに対して、ワイドフォーメーションなら、軸馬を人気薄にしても、軸を複数頭セットできるので、的中率の低さをカバーできるわけです。

ワイドフォーメーションは、軸馬を何頭でも設定できるので、気になる人気薄の馬がいたときは、軸を複数頭にして人気馬との組み合わせを作ると効果的です。



▼このように、ワイドフォーメーションは、通常の流し馬券やボックスとは違った、異色の存在です。

その分、使いどころが難しいわけですが、特性を生かして馬券を組むと、非常に有効な戦略になり得るわけです。



▼▼では次に、ワイドのフォーメーションについて、具体的な買い方を検証してみましょう。


阪神ジュベナイルフィリーズ2020年

1着 ソダシ(1番人気)
2着 サトノレイナス(2番人気)
3着 ユーバーレーベン(6番人気)



はい。
このレースは、ワイドの買い方を検証するときに、非常にわかりやすいレースになっています。



▼まず、このレースの1番人気は、「白毛」のソダシ。

強い内容で重賞を連勝した馬ですが、白毛ということで、なんとなく怪しいと感じた人も多かったと思います。

ブエナ個人的には、ソダシはワイドの軸に最適だと思いましたが、迷う場合には、ワイドフォーメーションが強力な武器になります。



▼馬券構成としては、「ワイドフォーメーション。人気馬2頭軸ー中穴馬3頭」という基本形でOKです。

人気馬の軸は、まず1番人気のソダシ。

そしてもう1頭は、2番人気のサトノレイナスが、重賞レースに強いルメール騎手なので、これを2頭目の軸にします。



▼ヒモは中穴馬とします。いつも通り、4~9番人気から選ぶ形ですね。

ただ、ワイドフォーメーションの場合、軸が複数頭になるため、ヒモを3頭程度に絞り込む必要があります。

6頭から3頭を選ぶ形になるので、ワイド流しより、ヒモ選びはシビアになります。



▼重賞レースで中穴馬を選ぶ場合、まず優先するのは、「重賞実績」ですね。

過去に重賞レースで好走したことがある馬が、中穴馬になっているときは、期待値が高くなりやすいからです。

逆に、中穴馬で重賞実績が無い上がり馬は、期待値が低くなりやすい。



▼そう考えると、このレースでの中穴馬のヒモは、

4番人気のインフィナイト
5番人気のオパールムーン
6番人気のユーバーレーベン

という3頭で埋まってしまいます。

ワイドフォーメーションで中穴馬を拾う場合は、 4番人気から順番に見ていって、埋まったらそこまでで決定というスタンスで良いかと思います。

あるいは逆に、9番人気から消去法で消していく、という手法も有効です。



▼これで、「ワイドフォーメーション2×3(6点)」の形になりました。

シンプルな馬券構成ですが、これで簡単にワイドのダブル的中がゲットできてしまうわけです。

配当は、1200円と1640円。

6点買いなので、完勝ですね。

基本的な馬券構成の形が頭に入っていれば、このように簡単にワイドフォーメーションを的中させることができます。



▼▼では、次のワイドフォーメーションのケーススタディーを見てみましょう。


阪神牝馬ステークス2021年

1着 デゼル(1番人気)
2着 マジックキャッスル(2番人気)
3着 ドナウデルタ(8番人気)

ワイド1430円・1300円



はい。
このレースも、先ほどと同じように、「ワイドフォーメーション2×3(6点)」で、比較的簡単に的中できるレースでした。



▼まず、2頭の軸馬は人気馬とします。

このレースは、牝馬限定戦でしたが、別定戦の12頭立てと、読みやすいレース条件だったので、人気2頭のどちらか、もしくは両方が馬券圏内に入ってくる可能性が高かった。

そのため、人気馬2頭をフォーメーションでワイドの軸にすることで、高い的中率を維持することができます。



▼人気馬は、1~3番人気から2頭を選びます。

3番人気のリアアメリアは、古馬相手に通用していなかったので、これをカット。

1番人気のデゼルと、2番人気のマジックキャッスルをフォーメーションの軸とします。



▼次に、相手ヒモ馬の選定に入ります。

ワイドフォーメーション2×3なので、4~9番人気から3頭を選ぶ形。先ほどと同じですね。

まず、9番人気のプールヴィルは、迷うところですが、どちらかと言うとサウスポーという感じの印象なので、これは切り。

7番人気のエーポスは、前走、桜花賞からの長期休み明けで、いきなり古馬相手に通用するとは思えないので、これも切り。

6番人気のブランノワールは、前走が低レベルの京都牝馬ステークスで3着。実績はこれだけで、6番人気は過剰人気なので、これも切ります。



▼ということで、ヒモ3頭が消去法で決定しました。

買い目は下記の通りです。


ワイドフォーメーション2×3(6点買い)

デゼル(1番人気)
マジックキャッスル(2番人気)

相手ヒモ馬
イベリス(4番人気)
ギルデッドミラー(5番人気)
ドナウデルタ(8番人気)



はい。
シンプルな馬券構成ですが、これでワイドのダブル的中となります。



▼配当は、1430+1300=2730円。

6点買いなので、レース回収率は400%を超えるものとなりました。

ワイドのフォーメーションは、高い的中率を維持しながら、ダブル的中で回収率も上げやすいので、有効な馬券戦略の1つとなっています。



▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。


武蔵野ステークス2021年

1着 ソリストサンダー(3番人気)
2着 エアスピネル(2番人気)
3着 オメガレインボー(6番人気)

ワイド900円・1200円



はい。
このレースも、先ほどと同じように、「ワイドフォーメーション2×3(6点)」で、ワイドダブル的中できたレースでした。

ちょっと違うのは、先ほどは、人気馬2頭を軸にしたのに対し、今回は中穴馬2頭を軸にしている部分です。



▼ワイド フォーメーションの買い方としては、基本的に下記の2点が挙げられます。

①人気馬2頭×中穴馬3頭のワイドフォメ(6点)

②中穴馬2頭×人気馬3頭のワイドフォメ(6点)


人気馬の数と、中穴馬の数を、微妙に微調整しただけですが、予想段階ではかなり大きな違いになります。



▼これらのフォーメーションのどちらを採用するかは、そのレースのパワーバランスによって違ってきます。

基本的には、人気馬を2頭に絞れる場合は、①を使う。

逆に、人気馬が混戦で絞り込めない場合は、②を使うと的中率と回収率のバランスが良くなります。



▼武蔵野ステークスの話に戻りましょう。

このレースは、1番人気が重賞レースに実績のないタガノビューティー。

オープン特別で活躍していても、重賞レースに実績のない馬が、重賞レースに出てくると期待値が下がりやすくなります。

そのため、このレースは人気馬の取捨選択が難しいレースであり、②中穴馬2頭×人気馬3頭のワイドフォメ(6点)が有効に機能するレースであると言えます。



▼人気馬3頭のフォメと決まったところで、次は、中穴馬2頭をチョイスします。

これも考え方としては、重賞レースに実績のある中穴馬を選んでいくことになります。

中穴の人気ゾーンは、当ブログでいつも書いているように、4~9番人気が中穴馬の狙い目になります。



▼まず、4番人気のブルベアイリーデですが、前走は重賞レースのシリウスステークス3着。

ただこれは、ハンデ戦でのものであり、まだ重賞レースで通用するかどうかは判断できない。

したがって、ブルベアイリーデは、見送ります。



▼次に、5番人気のワンダーリーデル。

こちらは、フェブラリーステークス3着の実績があり、重賞レースでも活躍できる潜在能力がある。

よって、ワンダーリーデルを中穴軸の1頭目とします。



▼次に、6番人気のオメガレインボー。

前走のエルムステークスでは、僅差の2着に入っており、ここでは能力上位。

この馬が6番人気というのは、やや過小評価されているので、オメガレインボーを中穴軸の2頭目とします。



▼ここまでで、中穴馬の軸が2頭決まりました。

相手は1~3番人気となるので、自動的に買い目が決定します。


5番人気ワンダーリーデル
6番人気オメガレインボー

相手ヒモ馬
1番人気タガノビューティー
2番人気エアスピネル
3番人気ソリストサンダー

ワイドフォーメーション(6点買い)


という感じですね。



▼結果は、3番人気⇒2番人気⇒6番人気と入り、ワイドはダブル的中。

配当は、900+1200=2100円となりました。

6点買いなので、レース回収率は350%と、いい感じの回収になりました。

このレースのポイントは、1番人気のタガノビューティーに重賞レース実績がなく、軸としての信頼度が低かったこと。

ここに気づくことができれば、人気馬3頭のフォーメーションで、簡単にワイドダブルが的中できたわけですね。


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