単勝は儲かる?儲からない?単勝で稼ぐ方法。利益を出す買い方とメリット・デメリット
単勝は儲かる?儲からない?
▼本日は、単勝は儲かるかについて、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。
「単勝は、競馬ファンがイメージしているより、儲かる」
「単勝馬券の還元率は80%もあり、すべての馬券種の中で、最も高い」
「データ分析する場合も、単勝期待値の高い馬を探し出すのは、他の馬券種の分析より容易」
「ただ、単勝馬券は最大で18通りしかないので、オッズの歪みが少ないのが難点」
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼単勝はシンプルで初心者さんにも使いやすい馬券種ですが、平均配当が低いので、あまり儲からないと思っている人も多いようです。
本当に単勝は儲からないのか?
▼例えば、
①「単勝1点買いで、5倍的中!」
②「三連単100点買いで、5万馬券的中!!」
はい。
この2つ、どちらに魅力を感じますか?
▼ほとんどの人は、②に魅力を感じるようです。
やはり5万馬券という響きがいい。
大儲けしたように感じますね。
▼でも実際の話、①も②も、回収率はまったく同じなんです。
どちらも同じように儲かっている。賭け金は5倍になっているわけです。
▼ではなぜ、単勝よりも三連単の方が儲かるようなイメージがあるのか?
これは単純に、「払戻金額が大きいから」です。
つまり錯覚なんですね。
▼賭け金と合成オッズが同じなら、単勝も三連単も、利益額は同じです。
ここの部分を勘違いしない方がいい。
▼というか、むしろ三連単より単勝の方が、多くの人にとっては利益を出しやすい馬券種と言えます。
そもそも還元率(払戻率)が全然違うからです。
単勝の還元率は80%もあり、すべての馬券種の中で、最も回収率を上げやすい馬券種と言える。
つまり、「払戻金の錯覚」をクリアにすれば、単勝馬券は儲かる馬券種であると言えるわけです。
▼競馬で勝つためには、馬券知識を増やすしかない。
私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
やっぱり⇒『マツリダ予想』です。
▼単勝は儲かるか?についての考察を続けます。
ここまで書いてきた通り、「単勝馬券は儲からない!」と言っている人の多くは、単純に払戻金額の少なさに目が向いてしまっている。
「1点買いで5倍的中」というのは、合成オッズ5倍で、十分に素晴らしい数字なのです。
▼要するに、「単勝1点1万円購入して、払戻金が5万円」となるなら。
これは、「三連単で100点購入して、払戻金が5万馬券!」と同じなのです。
▼それから錯覚しやすいこととして、賭け金の単価があります。
「単勝1万円」は、ものすごく抵抗がある人が多い。
そんなに買えないよ!と思ってしまうんですね。
▼でもその一方で、「三連単100点買い」は、普通にできてしまう。
こちらは、単価が100円ずつなので、あまりたくさん購入している感覚にならないわけです。
▼なので必然的に、単勝よりも三連単の方が、賭け金が大きくなりやすい。
賭け金が大きくなれば、当然、払戻金の平均額も大きくなってくる。
だからこそ、三連単は儲かるぜ!と勘違いしてしまうんですね。
▼そもそも、三連単をバラバラと大量に購入するより、単勝にドカンと賭けた方が、長期回収率は上がりやすいです。
三連単だと、予想する時もなんとなく予想してしまい、購入する時もなんとなく購入してしまう。
単価100円なので、すべてが適当になってしまうんですね。
▼それに対して、「単勝1万円」だと、しっかり考えることになる。
「1万円も賭けるんだから、真剣に予想しないと!」という意識になるわけです。
▼あるいは、レースを見送ることもできるようになる。
「単勝1万円も賭けるんだから、自分が本当に納得した馬しか買いたくない!」と思うわけです。
だから単勝は、適当な馬券をあまり買わなくなる。
この意識が、回収率の向上に、非常に重要な役割を果たすわけです。
▼それから、単勝馬券の場合は、データ分析などの分析がしやすいというメリットがあります。
過去のレースを遡って、単勝期待値が高い条件を探すのは、それほど難しくないわけです。
なので、「単勝で儲かる条件」を探して、その馬券だけを購入すれば、利益を出せる可能性が高くなるわけです。
▼それに対して、三連単のデータ分析は非常に難解です。
三連単は、買い目点数が最大で4,896通りもあるので、なかなか確率が収束しません。
単勝馬券だと、過去の100レースくらい分析すれば有効なデータが取れる場合でも、三連単では100レースだと全然足りないわけです。
▼だから三連単の場合は、三連単のデータを取るのではなく、「単勝期待値が高い馬を、1着固定」という戦略にすることが多い。
これなら、単勝回収率だけでデータ分析できるので、比較的短いスパンのデータ分析で、有効なデータが取れるわけです。
▼ただ、単勝期待値が高い馬がわかっているなら、シンプルに単勝馬券を購入すればいい。
三連単にすれば、一発の破壊力は増しますが、的中率が大きく下がってしまう。
単勝馬券なら、最大でも18通りしかないので、高い的中率を維持できるわけです。
▼単勝で、的中率と回収率を維持できれば、資金の回転効率が良くなり、利益を出しやすくなります。
つまり、かなり競馬に精通している人を除けば、多くの人は三連単より単勝馬券の方が儲かる、と考えることができるわけですね。
▼▼では次に、単勝馬券は儲かるか?について、具体的なケーススタディーを見てみたいと思います。
【安田記念2020年】
1着 グランアレグリア(3番人気)
2着 アーモンドアイ(1番人気)
3着 インディチャンプ(2番人気)
単勝1200円
はい。
当ブログでは何度か書いていますが、単勝馬券の期待値が高くなる条件として、「断然人気馬が2着に負けたとき」というものがあります。
断然人気馬というのは、単勝1倍台などのグリグリの大本命馬です。
このような大本命馬は、競馬新聞に「◎◎◎◎」という感じで、グリグリに印がつきます。
そして、そのような馬の単勝馬券に、大金を突っ込む競馬ファンが後を絶たないわけです。
▼上述した、2020年の安田記念も、1番人気のアーモンドアイは、単勝1.3倍という、クレイジーなオッズになっていました。
こんな単勝馬券を購入しても、リスクが高いばかりなんですが、多くの競馬ファンは、「これは銀行レースだ!自動的にお金が増えるぞ!」とばかりに、1.3倍の単勝馬券に大金を突っ込むわけです。
▼中央競馬は、投票に応じてオッズが変動するシステムですから、大衆心理によって、グリグリの大本命馬は、さらにオッズが低下することになる。
こうなってしまうと、もはやその本命馬を購入する理由はなくなります。
▼このような状況を、「過剰人気」と言います。
1番人気馬が過剰人気になった場合、他の馬の期待値が急上昇します。
先程の安田記念の場合は、アーモンドアイが過剰人気になったので、それ以外の馬の期待値が上昇するわけです。
▼もちろん、過剰人気でも断然人気馬が勝ってしまうケースは、多々あります。
それでも長い目で見ると、過剰人気の馬を購入するより、それ以外の馬を購入した方が回収率は高くなりやすいです。
▼2020年の安田記念では、アーモンドアイが過剰人気だったので、2番人気のインディチャンプと、3番人気のグランアレグリアが狙い目となります。
断然人気馬が惨敗するケースは少ないんですが、2~3着に負けるケースはよくある。
そこで、アーモンドアイが2~3着に負けることを想定して、インディチャンプとグランアレグリアの単勝で勝負するわけです。
▼結果は、単勝2点買いで、12倍が的中。
レース回収率は600%の完勝となりました。
このレースは、単勝で儲けやすい典型例で、もしアーモンドアイからの馬連や三連複を購入しても、的中はしますが、トリガミ濃厚というレースでした。
このように単勝馬券は、正しく使えば、非常に利益を出しやすい馬券種と言えます。
▼▼では次のケーススタディーを見てみましょう。
【天皇賞春2021年】
1着 ワールドプレミア(3番人気)
2着 ディープボンド(1番人気)
3着 カレンブーケドール(4番人気)
単勝520円
はい。
このレースは、簡単な消去法で、単勝5.2倍が的中できるレースでした。
▼まず、人気の一角、2番人気のアリストテレスですが、前走の阪神大賞典で、単勝1.3倍を裏切る惨敗。
陣営は、この時の惨敗の原因を、距離と馬場と言っており、阪神大賞典からさらに距離が伸びる今回は、頑張っても3着くらいまでかなと考えることができる。
今回は、単勝勝負なので、アリストテレスは真っ先に切ります。
▼次に、1番人気のディープボンド。
この馬は、アリストテレスとは逆に、阪神大賞典の圧勝で、一気に株が上がったタイプ。
確かに強いレースでしたが、その阪神大賞典は、アリストテレスが自滅したレースで、2~4着は、ユーキャンスマイルとナムラドノヴァン、シロニイという、レベルの低いメンツ。
確かに、安定感では、ディープボンドが一番なので、三連複や馬連を購入するなら軸ですが、今回は単勝勝負なので、ディープボンドより魅力のある馬がいるかどうかをチェックします。
▼基本的に、単勝馬券の1点勝負なら、1~3番人気から1頭選ぶのが基本になります。
ということで、最後の1頭、3番人気のワールドプレミアをチェックしてみます。
▼ワールドプレミアは、言わずと知れた菊花賞馬。
長距離のレースではほとんど崩れたことがなく、生粋のステイヤーと言えます。
前年度は、ジャパンカップ6着、有馬記念5着と、トップレベルのメンバー相手に、G1でも善戦。
今回は、その時のG1メンバーより明らかに相手が弱くなるので、ここは期待値が一気に上がります。
▼枠順も、G1レースでは期待値が高い1枠1番と、絶好枠。
ということで、このレースはワールドプレミアの単勝1点勝負、というレースパターンになります。
▼結果は、ワールドプレミアが福永騎手の好騎乗で、ディープボンドをねじ伏せて、1着。
単勝オッズは、520円だったので、レース回収率は520%と、しっかり利益を出すことができました。
もしこのレースで、ディープボンドからの三連複勝負だった場合、相手6頭の15点買いだったとしたら、配当は20.4倍で、レース回収率136%にしかならなかったので、いかに単勝が儲かるかが分かると思います。
▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。
【京都金杯2022年】
1着 ザダル(7番人気)
2着 ダイワキャグニー(11番人気)
3着 カイザーミノル(2番人気)
単勝1390円
はい。
このレースは、1~3番人気の人気馬が信頼できなかったので、4~9番人気の単勝多点買いが有効に機能するレースでした。
▼まず、1番人気はエアロロノア。
いつも人気になる馬ですが、重賞レースではまだ実績が無い。
人気になってコケるタイプの馬で、重賞レースで1番人気のここは、信頼できないと考えられます。
鞍上の岩田望来騎手も、この時点では、重賞レースでは期待値が低い騎手ですね。
従って、エアロロノアは切り。
▼次に、2番人気のカイザーミノル。
この馬は、重賞レースで3着までの実績があり、馬連や三連複の軸としてなら、狙っても良い馬です。
ただ今回は単勝勝負なので、勝ち切るところまではいかないと見て、切り。
▼3番人気のルークズネストは、毎回人気になりますが、古馬重賞での実績がなく、この馬も切ります。
ということで、1~3番人気はすべて消去法に引っかかってしまい、単勝での狙い目はなくなりました。
▼そこで、次に考えるのは、「4~9番人気の単勝多点買い」です。
1~3番人気馬の期待値が低いと想定される場合、4~9番人気馬の期待値が上昇します。
その仕組みを狙っていくわけですね。
4~9番人気から、2~3頭を切って、残りの馬を単勝で多点買いします。
▼まず、9番人気のステルヴィオは、かつてのG1ホースですが、近走は4戦連続で惨敗。
能力落ちが見られる上に、ハンデの58キロはかなり厳しい条件。これは切ります。
8番人気のヴィジュネルは、3勝クラスを勝ったばかりで、重賞レースに実績がないので、切り。
6番人気のディアンドルは、逃げれば強い馬ですが、今回は同型のバスラットレオンがいるので、展開的に厳しいと見て、切り。
▼ということで、残った馬は下記の通りです。
4番人気シュリ
5番人気バスラットレオン
7番人気ザダル
単勝3点買い
という感じですね。
▼結果は、予想通り1~3番人気が惨敗し、7番人気のザダルが差し切り勝ち。
配当は、単勝1390円となり、レース回収率は463%と、上々の回収率となりました。
このレースのポイントは、1~3番人気の信頼度が低かったこと。
その結果として、4~9番人気の期待値が高かったこと。
この2点に気づくことができれば、中穴馬の単勝多点買いで、好配当を的中することができたわけですね。
馬券で勝つには、馬券知識を増やすしかない。
ちなみに、私(ブエナ)が馬券知識を学んだのは、
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▼本日は、単勝は儲かるかについて、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。
「単勝は、競馬ファンがイメージしているより、儲かる」
「単勝馬券の還元率は80%もあり、すべての馬券種の中で、最も高い」
「データ分析する場合も、単勝期待値の高い馬を探し出すのは、他の馬券種の分析より容易」
「ただ、単勝馬券は最大で18通りしかないので、オッズの歪みが少ないのが難点」
ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。
▼単勝はシンプルで初心者さんにも使いやすい馬券種ですが、平均配当が低いので、あまり儲からないと思っている人も多いようです。
本当に単勝は儲からないのか?
▼例えば、
①「単勝1点買いで、5倍的中!」
②「三連単100点買いで、5万馬券的中!!」
はい。
この2つ、どちらに魅力を感じますか?
▼ほとんどの人は、②に魅力を感じるようです。
やはり5万馬券という響きがいい。
大儲けしたように感じますね。
▼でも実際の話、①も②も、回収率はまったく同じなんです。
どちらも同じように儲かっている。賭け金は5倍になっているわけです。
▼ではなぜ、単勝よりも三連単の方が儲かるようなイメージがあるのか?
これは単純に、「払戻金額が大きいから」です。
つまり錯覚なんですね。
▼賭け金と合成オッズが同じなら、単勝も三連単も、利益額は同じです。
ここの部分を勘違いしない方がいい。
▼というか、むしろ三連単より単勝の方が、多くの人にとっては利益を出しやすい馬券種と言えます。
そもそも還元率(払戻率)が全然違うからです。
単勝の還元率は80%もあり、すべての馬券種の中で、最も回収率を上げやすい馬券種と言える。
つまり、「払戻金の錯覚」をクリアにすれば、単勝馬券は儲かる馬券種であると言えるわけです。
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私(ブエナ)が、馬券知識を増やすために学んだサイトは、
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単勝と三連単はどっちが儲かるか?
▼単勝は儲かるか?についての考察を続けます。
ここまで書いてきた通り、「単勝馬券は儲からない!」と言っている人の多くは、単純に払戻金額の少なさに目が向いてしまっている。
「1点買いで5倍的中」というのは、合成オッズ5倍で、十分に素晴らしい数字なのです。
▼要するに、「単勝1点1万円購入して、払戻金が5万円」となるなら。
これは、「三連単で100点購入して、払戻金が5万馬券!」と同じなのです。
▼それから錯覚しやすいこととして、賭け金の単価があります。
「単勝1万円」は、ものすごく抵抗がある人が多い。
そんなに買えないよ!と思ってしまうんですね。
▼でもその一方で、「三連単100点買い」は、普通にできてしまう。
こちらは、単価が100円ずつなので、あまりたくさん購入している感覚にならないわけです。
▼なので必然的に、単勝よりも三連単の方が、賭け金が大きくなりやすい。
賭け金が大きくなれば、当然、払戻金の平均額も大きくなってくる。
だからこそ、三連単は儲かるぜ!と勘違いしてしまうんですね。
▼そもそも、三連単をバラバラと大量に購入するより、単勝にドカンと賭けた方が、長期回収率は上がりやすいです。
三連単だと、予想する時もなんとなく予想してしまい、購入する時もなんとなく購入してしまう。
単価100円なので、すべてが適当になってしまうんですね。
▼それに対して、「単勝1万円」だと、しっかり考えることになる。
「1万円も賭けるんだから、真剣に予想しないと!」という意識になるわけです。
▼あるいは、レースを見送ることもできるようになる。
「単勝1万円も賭けるんだから、自分が本当に納得した馬しか買いたくない!」と思うわけです。
だから単勝は、適当な馬券をあまり買わなくなる。
この意識が、回収率の向上に、非常に重要な役割を果たすわけです。
▼それから、単勝馬券の場合は、データ分析などの分析がしやすいというメリットがあります。
過去のレースを遡って、単勝期待値が高い条件を探すのは、それほど難しくないわけです。
なので、「単勝で儲かる条件」を探して、その馬券だけを購入すれば、利益を出せる可能性が高くなるわけです。
▼それに対して、三連単のデータ分析は非常に難解です。
三連単は、買い目点数が最大で4,896通りもあるので、なかなか確率が収束しません。
単勝馬券だと、過去の100レースくらい分析すれば有効なデータが取れる場合でも、三連単では100レースだと全然足りないわけです。
▼だから三連単の場合は、三連単のデータを取るのではなく、「単勝期待値が高い馬を、1着固定」という戦略にすることが多い。
これなら、単勝回収率だけでデータ分析できるので、比較的短いスパンのデータ分析で、有効なデータが取れるわけです。
▼ただ、単勝期待値が高い馬がわかっているなら、シンプルに単勝馬券を購入すればいい。
三連単にすれば、一発の破壊力は増しますが、的中率が大きく下がってしまう。
単勝馬券なら、最大でも18通りしかないので、高い的中率を維持できるわけです。
▼単勝で、的中率と回収率を維持できれば、資金の回転効率が良くなり、利益を出しやすくなります。
つまり、かなり競馬に精通している人を除けば、多くの人は三連単より単勝馬券の方が儲かる、と考えることができるわけですね。
▼▼では次に、単勝馬券は儲かるか?について、具体的なケーススタディーを見てみたいと思います。
【安田記念2020年】
1着 グランアレグリア(3番人気)
2着 アーモンドアイ(1番人気)
3着 インディチャンプ(2番人気)
単勝1200円
はい。
当ブログでは何度か書いていますが、単勝馬券の期待値が高くなる条件として、「断然人気馬が2着に負けたとき」というものがあります。
断然人気馬というのは、単勝1倍台などのグリグリの大本命馬です。
このような大本命馬は、競馬新聞に「◎◎◎◎」という感じで、グリグリに印がつきます。
そして、そのような馬の単勝馬券に、大金を突っ込む競馬ファンが後を絶たないわけです。
▼上述した、2020年の安田記念も、1番人気のアーモンドアイは、単勝1.3倍という、クレイジーなオッズになっていました。
こんな単勝馬券を購入しても、リスクが高いばかりなんですが、多くの競馬ファンは、「これは銀行レースだ!自動的にお金が増えるぞ!」とばかりに、1.3倍の単勝馬券に大金を突っ込むわけです。
▼中央競馬は、投票に応じてオッズが変動するシステムですから、大衆心理によって、グリグリの大本命馬は、さらにオッズが低下することになる。
こうなってしまうと、もはやその本命馬を購入する理由はなくなります。
▼このような状況を、「過剰人気」と言います。
1番人気馬が過剰人気になった場合、他の馬の期待値が急上昇します。
先程の安田記念の場合は、アーモンドアイが過剰人気になったので、それ以外の馬の期待値が上昇するわけです。
▼もちろん、過剰人気でも断然人気馬が勝ってしまうケースは、多々あります。
それでも長い目で見ると、過剰人気の馬を購入するより、それ以外の馬を購入した方が回収率は高くなりやすいです。
▼2020年の安田記念では、アーモンドアイが過剰人気だったので、2番人気のインディチャンプと、3番人気のグランアレグリアが狙い目となります。
断然人気馬が惨敗するケースは少ないんですが、2~3着に負けるケースはよくある。
そこで、アーモンドアイが2~3着に負けることを想定して、インディチャンプとグランアレグリアの単勝で勝負するわけです。
▼結果は、単勝2点買いで、12倍が的中。
レース回収率は600%の完勝となりました。
このレースは、単勝で儲けやすい典型例で、もしアーモンドアイからの馬連や三連複を購入しても、的中はしますが、トリガミ濃厚というレースでした。
このように単勝馬券は、正しく使えば、非常に利益を出しやすい馬券種と言えます。
▼▼では次のケーススタディーを見てみましょう。
【天皇賞春2021年】
1着 ワールドプレミア(3番人気)
2着 ディープボンド(1番人気)
3着 カレンブーケドール(4番人気)
単勝520円
はい。
このレースは、簡単な消去法で、単勝5.2倍が的中できるレースでした。
▼まず、人気の一角、2番人気のアリストテレスですが、前走の阪神大賞典で、単勝1.3倍を裏切る惨敗。
陣営は、この時の惨敗の原因を、距離と馬場と言っており、阪神大賞典からさらに距離が伸びる今回は、頑張っても3着くらいまでかなと考えることができる。
今回は、単勝勝負なので、アリストテレスは真っ先に切ります。
▼次に、1番人気のディープボンド。
この馬は、アリストテレスとは逆に、阪神大賞典の圧勝で、一気に株が上がったタイプ。
確かに強いレースでしたが、その阪神大賞典は、アリストテレスが自滅したレースで、2~4着は、ユーキャンスマイルとナムラドノヴァン、シロニイという、レベルの低いメンツ。
確かに、安定感では、ディープボンドが一番なので、三連複や馬連を購入するなら軸ですが、今回は単勝勝負なので、ディープボンドより魅力のある馬がいるかどうかをチェックします。
▼基本的に、単勝馬券の1点勝負なら、1~3番人気から1頭選ぶのが基本になります。
ということで、最後の1頭、3番人気のワールドプレミアをチェックしてみます。
▼ワールドプレミアは、言わずと知れた菊花賞馬。
長距離のレースではほとんど崩れたことがなく、生粋のステイヤーと言えます。
前年度は、ジャパンカップ6着、有馬記念5着と、トップレベルのメンバー相手に、G1でも善戦。
今回は、その時のG1メンバーより明らかに相手が弱くなるので、ここは期待値が一気に上がります。
▼枠順も、G1レースでは期待値が高い1枠1番と、絶好枠。
ということで、このレースはワールドプレミアの単勝1点勝負、というレースパターンになります。
▼結果は、ワールドプレミアが福永騎手の好騎乗で、ディープボンドをねじ伏せて、1着。
単勝オッズは、520円だったので、レース回収率は520%と、しっかり利益を出すことができました。
もしこのレースで、ディープボンドからの三連複勝負だった場合、相手6頭の15点買いだったとしたら、配当は20.4倍で、レース回収率136%にしかならなかったので、いかに単勝が儲かるかが分かると思います。
▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。
【京都金杯2022年】
1着 ザダル(7番人気)
2着 ダイワキャグニー(11番人気)
3着 カイザーミノル(2番人気)
単勝1390円
はい。
このレースは、1~3番人気の人気馬が信頼できなかったので、4~9番人気の単勝多点買いが有効に機能するレースでした。
▼まず、1番人気はエアロロノア。
いつも人気になる馬ですが、重賞レースではまだ実績が無い。
人気になってコケるタイプの馬で、重賞レースで1番人気のここは、信頼できないと考えられます。
鞍上の岩田望来騎手も、この時点では、重賞レースでは期待値が低い騎手ですね。
従って、エアロロノアは切り。
▼次に、2番人気のカイザーミノル。
この馬は、重賞レースで3着までの実績があり、馬連や三連複の軸としてなら、狙っても良い馬です。
ただ今回は単勝勝負なので、勝ち切るところまではいかないと見て、切り。
▼3番人気のルークズネストは、毎回人気になりますが、古馬重賞での実績がなく、この馬も切ります。
ということで、1~3番人気はすべて消去法に引っかかってしまい、単勝での狙い目はなくなりました。
▼そこで、次に考えるのは、「4~9番人気の単勝多点買い」です。
1~3番人気馬の期待値が低いと想定される場合、4~9番人気馬の期待値が上昇します。
その仕組みを狙っていくわけですね。
4~9番人気から、2~3頭を切って、残りの馬を単勝で多点買いします。
▼まず、9番人気のステルヴィオは、かつてのG1ホースですが、近走は4戦連続で惨敗。
能力落ちが見られる上に、ハンデの58キロはかなり厳しい条件。これは切ります。
8番人気のヴィジュネルは、3勝クラスを勝ったばかりで、重賞レースに実績がないので、切り。
6番人気のディアンドルは、逃げれば強い馬ですが、今回は同型のバスラットレオンがいるので、展開的に厳しいと見て、切り。
▼ということで、残った馬は下記の通りです。
4番人気シュリ
5番人気バスラットレオン
7番人気ザダル
単勝3点買い
という感じですね。
▼結果は、予想通り1~3番人気が惨敗し、7番人気のザダルが差し切り勝ち。
配当は、単勝1390円となり、レース回収率は463%と、上々の回収率となりました。
このレースのポイントは、1~3番人気の信頼度が低かったこと。
その結果として、4~9番人気の期待値が高かったこと。
この2点に気づくことができれば、中穴馬の単勝多点買いで、好配当を的中することができたわけですね。
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