蛯名正義騎手のデータ傾向と回収率~成績からの狙い目と買い方

蛯名正義(えびなまさよし)ジョッキーデータと特徴

▼本日は、蛯名騎手のデータと狙い方・買い方について、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。



▼まず、私が2010年までさかのぼって、蛯名騎手のデータ(2010年~2018年1月)を見ていて感じたこと↓


・平均単勝回収率は72%と、やや低め。

・人気別に見ると、5~7番人気の単勝回収率90%と、中穴傾向

・2番人気での単勝回収率91%と高い。マーク屋的な乗り方が得意なのかも。

・クラス別に見ると、「G1とG2」の単勝回収率が100%を超えている。大きなレースで一発狙ってくる騎手。

・競馬場別に見ると、得意な競馬場は特になし。東京競馬場が得意な印象があるが、平均回収率は平凡。

・競走番号別に見ると、1~12Rまで全体的に安定していてムラがない。逆に言えば、狙い目もない。

・年度別に見ると、2016年から勝ち星が減少している。回収率も下がっている。年齢的なものもあるが、人気のある騎手なのでまだ頑張ってほしいところ。



はい。
私ブエナの観点でデータを眺めていると、このような印象を受けました。

では、具体的に見ていきたいと思います。



▼まずは2010年からの、すべての成績を見てみます。


蛯名正義騎手データ(2010年~2018年1月)
6229レース騎乗

勝率11.4%
連対率21.5%
複勝率30.7%

単勝回収率72%
複勝回収率76%


はい。

では、ここから馬券に使えそうなデータを抽出・分析してみたいと思います。



▼蛯名正義騎手。

G1でも、数々のタイトルを手にしてきた、トップジョッキーの1人。

アパパネ・フェノーメノ・マリアライト・ディーマジェスティ

などなど、近年だけでもお手馬は数え切れない。


そんな蛯名騎手。

馬券では儲かるのか?



▼私ブエナの印象では、

「蛯名騎手は、G1とG2で狙っていくとかなり利益を出しやすい騎手。大舞台に強い。その反面、G3以下の回収率は平凡で、なかなか利益が出ない印象」

という感じ。
(あくまで私ブエナの見解です)



▼まず私が、蛯名正義騎手を狙う条件として、

「G1とG2」

があります。


【蛯名正義データ】
G1
単勝回収率105%

G2
単勝回収率114%


はい。
お見事な数字になっています。



▼平均回収率が72%なのに、「G1とG2」では、ここまで一気にジャンプアップ。

大きなレースになるほど、集中力が増してくるタイプですね。



▼蛯名正義騎手は、ビッグレースでの活躍が目立つので、名前が売れている。顔も売れている。

だから、大きなレース以外でも、普通に人気になります。

ただ、私ブエナの印象では、蛯名騎手はG1とG2専門で狙って行った方がいい気がする。


【蛯名正義データ②】
G1とG2合算
単勝回収率110%

G3以下。平場も含む
単勝回収率70%


はい。
ビッグレースを分けて考えると、こんなに差があるわけです。
(ブエナ調べ)



▼次に、蛯名騎手を狙う際の人気ゾーンですが、「中穴」で狙うのが効率が良いかと。

蛯名騎手が、5~7番人気あたりの時、平均単勝回収率は90%前後になります。

これくらいの回収率があれば、ヒモとして狙っていくと、平均回収率が上がりますね。



▼逆に、蛯名騎手であまり狙いたくないのは、「大穴ゾーン」

8~18番人気のときの蛯名騎手は、単勝回収率41%とかなり低くなっています。

あまり超人気薄で大穴を開けてくるタイプではない印象。



▼1~3番人気では、単勝回収率81%なので、特に可もなく不可もなく。

普通に狙っていけると思います。

特に、「蛯名騎手の2番人気」は、単勝回収率91%と、なぜか高い。

1番人気を目標に、それを倒しに行くような、マーク乗りが得意なのかもしれません。

あるいは、1頭強い馬がいると燃えるタイプなのかも。



▼ここまで見てきたように、大舞台に強い蛯名騎手ですが、2017年のG1では、ヴィクトリアマイルのデンコウアンジュで2着に来ただけ。

全体の騎乗依頼も減少傾向にあり、ここが踏ん張りどころという感じ。

同期の武豊騎手が、いまだレジェンドとして健在なので、蛯名騎手もまだまだ頑張ってほしいと思います。

賛否両論ある騎手ですが、それも含めて人気のあるジョッキーですね。

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蛯名騎手は、G1とG2の2000m以上のレースで狙う

▼蛯名騎手のデータについての考察を続けます。

ここでは重賞レースに絞って分析してみます。


蛯名騎手
重賞レース
2010~2018.10


単勝回収率83%
複勝回収率79%



はい。
重賞レース全般のデータで見ると、ごく普通の成績です。

しかし、先ほども少し書きましたが、蛯名騎手の場合、大きなレースに強い。


G3⇒ 単勝回収率54%
G2⇒ 単勝回収率115%
G1⇒ 単勝回収率100%



このようになります。



▼蛯名騎手は、年齢的なものもあり、2017年から大きく乗り鞍が減少しています。

それでも、2017年のG1とG2の回収率は、

単勝回収率192%・複勝回収率142%

と、素晴らしい数字になっています。

ただ、サンプル数は少ないです。



▼2018年も、青葉賞を6番人気のゴーフォザサミットで勝ち、10月までで単勝回収率91%と優秀な数字になっています。

ただ、やはり騎乗数はかなり減っていますね。

2018年には、「調教師免許一次試験」を受験し、不合格。

とりあえず騎手を続けることになりましたが、やはりモチベーションは落ちているのかなと。



▼なので、このデータがいつまで使えるかはわかりませんが、まだ頑張って欲しいのでデータ分析していきたいと思います。

距離的に見ると、蛯名騎手は、長距離での回収率が高い傾向にあります。

特に、「G1とG2の、2000m以上のレース」では、かなり高い回収率を記録しています。


蛯名騎手
G1とG2

2000m⇒ 単勝回収率126%

2400m⇒ 単勝回収率131%

3200m⇒ 単勝回収率252%



はい。
このように、クラシックディスタンスや、根幹距離のビッグレースで高い回収率を誇る騎手です。

皐月賞・ダービー・天皇賞春での活躍が思い出されますね。



▼では次に、さらにデータ期間を更新して分析してみましょう。


蛯名正義騎手データ】2015~2020年

全レース⇒単勝回収率61%・複勝回収率66%

重賞レース⇒単勝回収率49%・複勝回収率64%

平場⇒単勝回収率62%・複勝回収率67%

特別戦⇒単勝回収率58%・複勝回収率66%

ハンデ戦⇒単勝回収率56%・複勝回収率70%

牝馬限定戦⇒単勝回収率49%・複勝回収率66%

1~2番人気⇒単勝回収率76%・複勝回収率77%

1~3番人気⇒単勝回収率70%・複勝回収率77%




▼まず、全レースの回収率は、単勝回収率61%・複勝回収率66%と、低めになっています。

先ほども書きましたが、蛯名騎手は、2016年から勝ち星が減少しており、騎乗馬の質も下がって行っています。

もうすでに、心は調教師に向いている可能性があるので、騎手としての回収率は、低くなって来ていますね。



▼騎乗馬の平均人気を見ても、2015年には5.4番人気だったのが、2020年には8.4番人気まで落ちています。

これは新人騎手レベルの馬質であり、スーパースターだった蛯名騎手を考えると、少し寂しい部分があります。



重賞レースの回収率は、単勝回収率49%・複勝回収率64%と、これも低くなっています。

乗っている馬が弱いというのもありますが、人気馬に騎乗してもあまり勝ち切れていない感じです。


・蛯名騎手。重賞レース。1番人気⇒単勝回収率44%・複勝回収率85%

・蛯名騎手。重賞レース。1~3番人気⇒単勝回収率26%・複勝回収率70%



はい。
重賞レースで人気のある、強い馬に騎乗しても、単勝回収率はかなり低くなっています。

複勝回収率が70%なので、3着に来ることは多いんですが、人気馬にしては連対率が低い。

従って、重賞レースで蛯名騎手が人気馬に騎乗している時、単勝や馬連で勝負すると、負ける可能性が高くなるわけです。



▼蛯名騎手を、重賞レースで狙えるポイントも探してみましょう。

・蛯名騎手。重賞レース。6~8番人気⇒単勝回収率255%・複勝回収率119%

はい。
中穴ゾーンですね。

先ほども少し書きましたが、蛯名騎手の中穴ゾーンは、期待値が高くなりやすいので、現在でも狙い目になっています。

単勝回収率も複勝回収率も、どちらも高くなっているので、中穴の1着固定でも、三連複の中穴ヒモでも、狙いやすいゾーンになりますね。



▼それに対して、蛯名騎手の大穴ゾーンは、やはり全く狙えません。

・蛯名騎手。重賞レース。9~18番人気⇒単勝回収率0%・複勝回収率25%

はい。
蛯名騎手の場合、重賞レースであまりにも馬が弱いと、テンションが上がらないのか、全く活躍できていません。

蛯名騎手が重賞レースで大穴馬に騎乗しているときは、無視しても問題ないかと思います。



▼では次に、平場の成績を見てみましょう。

単勝回収率62%・複勝回収率67%と、これも低めに出ています。

平場は、平均人気が6.1番人気と、重賞レースの7.5番人気よりはるかに強い馬に騎乗しているんですが、なかなか回収率が上がってこない感じ。


・蛯名騎手。平場。1番人気⇒単勝回収率77%・複勝回収率79%

・蛯名騎手。平場。1~3番人気⇒単勝回収率74%・複勝回収率79%



はい。
平場の人気馬に限定すると、上記のように、平均的な回収率に収束します。

特に大きく儲かるという数字ではありませんが、それほど悪くは無い感じですね。

蛯名騎手は、大舞台に強いタイプなので、平場だと持ち味が生きない部分はありますが、回収率的には普通です。

4~9番人気の単勝回収率も78%あるので、平場で蛯名騎手を狙う場合は、軸というよりも、ヒモに入れておく感じにすると、的中率が安定するかと思います。


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