複勝の上手い買い方。勝ち方とコツ。複勝馬券の狙い方と必勝法・攻略法を考察する

複勝のうまい買い方

▼本日は、複勝馬券で勝つ方法について、私ブエナの独断と偏見で書いてみたいと思います。


「複勝の上手い買い方としては、まず中穴サイドの1点買いがある」

「中穴サイドは、複勝馬券でもある程度のオッズを確保できるので、回収率が上げやすい」

「複勝馬券の場合、多点買いするとプラス収支になりにくいので、1点買いが基本」

「12番人気以下の複勝馬券は、基本回収率が低いので、あまり手を出さない方が良いかと思う」



ではこの件について、私なりに考察してみたいと思います。



複勝は、初心者さんでも気軽に購入できる馬券種ですが、最も利益を出しにくい馬券種でもあります。

それでも、買い方次第では十分に利益を出すことができるので、ここでは複勝のうまい買い方を考えてみます。



▼まず、実際に私ブエナが、複勝馬券でプラスになっている買い方を挙げてみます。


・中穴サイドの複勝狙い。複勝期待値が高い馬を探して購入。

・本命サイドの複勝狙い。仕掛け所を厳選する。中穴で狙う場合の5分の1くらいまで、購入レース数を絞り込む。

・大穴サイドの複勝狙い。荒れるレース限定。頭数16頭以上のレース限定。



はい。
私が自分の馬券収支を見て、複勝で年間プラスになっているのは、このような条件の時です。



▼まず、最も狙いやすいのが、「中穴の複勝

人気で言うと、5~9番人気くらい。

このゾーンの複勝馬券は、ある程度のオッズが見込めるので、回収率が上げやすい。



▼それに対して、本命サイドの複勝は、オッズが1倍台になることが多いので、なかなか控除率の20%を超えることが難しいです。

なのでその分、参戦するレースを厳選しなければなりません。



▼最後に、大穴サイドの複勝

これは最もオッズは高くなりますが、基本回収率が最も低いゾーンでもあるので、レース選びが重要になります。

必ず「荒れるレース」を選びます。

例えば、「多頭数のハンデ戦」などで、この作戦が機能しやすくなります。

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複勝は、騎手が重要

▼複勝の上手い買い方についての考察を続けます。

複勝馬券は、すべての馬券種の中で、最も的中率が高い。

しかしその代わり、最も回収率が上がりにくい馬券種でもあります。



▼複勝の必勝法や攻略法を考える場合は、ここが最大のポイントになる。

いかにして回収率を100%に近づけていくか。



複勝馬券の場合、的中率が高いので、本命サイド~中穴サイドで狙っていけば、初心者さんでも、回収率70%~80%くらいの数字になりやすいです。

大穴サイドだけはレース選びが難しいので、初心者さんだと回収率50%くらいになる可能性が高いかな。



▼そう考えると、複勝馬券の必勝法を求めるなら、やはり中穴ゾーンが基本になるかと。

本命サイドは最も安定しやすく、回収率80%前後になりやすいですが、回収率100%を求めるなら、本命サイドより中穴の方が可能性は高いと思います。



複勝馬券の具体的な買い方としては、「複勝1点買い」が基本になります。

単勝なら2~4点購入しても回収できますが、複勝だと2点以上購入すると、回収が難しくなる印象です。



▼複勝馬券で勝つためには、「複勝期待値が高い馬」を狙わなければならない。

そのための1つのポイントとして、「騎手」が重要になってきます。



▼例えば、重賞レースでルメール騎手の複勝馬券をひたすら購入すれば、それだけで回収率90%くらいにはなります。

重賞レースの場合、騎手によって回収率が大きく違ってくるので、騎手狙いが有効になりやすい。



▼この場合、例えばルメール騎手を狙う場合でも、10番人気以下は見送るなど、狙うオッズゾーンを工夫するだけで、さらに回収率は上がります。

前回の記事でも書きましたが、「ルメールの4~9番人気」を狙えば、複勝回収率は99%になっています。
(2016~2018)



複勝で回収率を高めることを考えた場合、1~3番人気の複勝馬券はかなり的中率が高くなりますが、回収率100%を超えるのが難しい。

人気サイドの複勝はオッズが低いので、オッズの歪みを狙いにくく、なかなか控除率の20%を相殺できないんですね。



▼なので、4番人気以下に狙いを絞ることで、複勝オッズを引き上げ、回収率を高めることが可能になります。

当然、的中率が下がることになりますが、馬券は結局、的中率を上げても仕方がないので、回収率重視で行きます。



騎手のクセで言えば、Mデムーロ騎手は、重賞レースで1番人気なら、複勝回収率99%になっています。
データ期間は先程のルメール騎手と同じです。

通常、1番人気の複勝回収率がここまで高いのは珍しい。

Mデムーロ騎手は、重賞レースの1番人気で信頼できる騎手と言えます。



▼Mデムーロ騎手を複勝馬券で狙う場合は、特に「G1」が狙い目になります。

2016年からの3年間で、G1の複勝回収率は109%

つまり、Mデムーロ騎手の複勝を、G1で狙うだけでプラス収支になったわけです。



このように、複勝馬券は騎手によってかなり成績がバラついてきます。

特に、ハイレベルなレース。

大舞台に強い騎手を狙っていくことが、複勝での回収率を高めるひとつのポイントになります。



▼騎手狙いはシンプルですが、複勝馬券に関してはかなり有効な戦略になります。

下級クラスでは、それほど騎手の重要性は感じませんが、重賞レースやG1の複勝狙いでは、騎手はかなり重要な要素になってきます。



▼▼では次に、データ範囲を更新して、「重賞レースの複勝馬券で回収率が高い騎手」を考えてみたいと思います。


重賞レース2018~2020年

ルメール騎手⇒複勝回収率86%

川田騎手騎手⇒複勝回収率88%

北村友一騎手⇒複勝回収率93%

レーン騎手⇒複勝回収率104%

石橋脩騎手⇒複勝回収率89%

藤岡康太騎手⇒複勝回収率117%

坂井瑠星騎手⇒複勝回収率96%

秋山騎手⇒複勝回収率115%

モレイラ騎手⇒複勝回収率95%



はい。
2018年から2020年までの重賞レースで、複勝馬券での回収率が高い騎手は、上記の通りです。



▼まず、勝ち星が多い騎手の中では、ルメール騎手と川田騎手が、複勝馬券という観点では信頼できます。

特に、ルメール騎手は、単勝馬券でも複勝馬券でも回収率が高いので、重賞レースでは最も重視したい騎手になります。



▼若手では、北村友一騎手の複勝回収率93%が光ります。

北村友一騎手は、単勝回収率も87%で優秀。

重賞レースでの北村友一騎手は、しっかりマークしておくことが重要になります。



▼ちなみに、同じ若手という点では、松山弘平騎手も重賞レースで勝ち星が上位になりますが、松山弘平騎手は、回収率があまり高くありません。

松山弘平騎手の重賞レースでの回収率は、単勝回収率51%・複勝回収率64%なので、低いですね。

重賞レースで回収率を上げるなら、松山弘平騎手より、北村友一騎手の方が効果的だと思います。



▼外国人騎手では、レーン騎手とモレイラ騎手の複勝回収率が光ります。

レーン騎手は、単勝回収率199%・複勝回収率104%と、素晴らしい成績。

ただ、まだ騎乗回数が少ないので、確率収束していないという面はあります。



▼モレイラ騎手も同じで、まだ騎乗回数が少ないので、ここから回収率がどう変化していくか注目です。

現状では、単勝回収率79%・複勝回収率95%と、勝ち切れないことが多いので、単勝馬券より複勝馬券の方が有効かと思われます。



▼▼では次に、複勝の上手い買い方について、具体的なケーススタディーを見てみましょう。


桜花賞2021年

1着 ソダシ(2番人気)
2着 サトノレイナス(1番人気)
3着 ファインルージュ(8番人気)

複勝350円



はい。
このレースは、複勝馬券の中穴狙いで、レース回収率350%を狙えるレースでした。



▼まず、頭数は18頭フルゲート。適度に荒れそうなレース条件になります。

このような場合は、先ほど少し書いたように、4~9番人気の中穴馬から1頭を選び、複勝馬券で勝負するのが有効になります。



▼ちなみにこのレースは、1~2番人気の複勝馬券で手堅くお金を増やすこともできましたが、オッズは1.3~1.4倍でした。

今回はたまたまうまくいったとしても、同じ戦略を繰り返す限り、お金は減っていってしまうので、本命サイドの複勝はあまりおすすめしません。



▼ということで、4~9番人気馬から、1頭を選ぶ作業に入ります。

まず、4番人気のアカイトリノムスメは、東京コースで3連勝。

3冠馬アパパネの娘で、大舞台での勝負根性に期待ができる。

ただ、右回りで走るのは初めてであり、4番人気ということを考えても、あまり美味しい馬とは言えない。

従って、アカイトリノムスメは見送ります。



▼次に、5番人気のアールドヴィーヴル。

この馬も、東京コースのクイーンカップで2着の実績があり、どちらかというと左回りの方が向いている印象。

次に、6番人気のエリザベスタワーは、低レベルだったチューリップ賞で、同着の1着。

阪神コースに実績はありますが、能力的に足りないので、ここは見送り。



▼次に、7番人気のソングライン。

この馬も、デビューから左回りで3戦して2勝。

今回が初めての右回りであり、重賞レースの出走も初めてなので、ここは様子見。



▼次に、8番人気のファインルージュ。

右回りのフェアリーステークスで、0.4秒差の1着楽勝。

重賞レースでかなりの強さを見せているのに、8番人気というのは過小評価されていました。

鞍上も、重賞レースで3着に持ってくることが多い福永騎手。

複勝での勝負に向いている馬と言えます。



▼最後に、9番人気のククナは、3歳になってからの重賞レースで連対しておらず、能力的に少し足りないので、見送り。

ということで、4~9番人気を見た中では、8番人気のファインルージュの複勝期待値が高いと考えられます。



▼結果は、ファインルージュが3着に突っ込み、複勝オッズは、350円。

1点勝負なので、レース回収率は350%となり、複勝馬券としてはまずまずの収穫となりました。

複勝馬券で利益を出すためには、本命サイドではなく、中穴サイドで勝負した方が回収率を上げやすいという好例になります。



▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。


京都金杯2022年

1着 ザダル(7番人気)
2着 ダイワキャグニー(11番人気)
3着 カイザーミノル(2番人気)

複勝ザダル420円



はい。
このレースも、中穴の複勝でまずまずの回収率を見込めるレースでした。



▼1番人気は、エアロロノア。

前走でオープン特別をやっと勝った馬で、重賞レースに実績は無い。

見るからに危険な人気馬という感じで、この馬が1番人気なら、波乱の可能性があると考えることができます。

ついでに、16頭立てのハンデ戦ということで、レース条件的にも荒れそうな雰囲気がプンプンしていました。



▼ということでここは、中穴馬の複勝で、300%~400%のレース回収率を狙うことにします。

狙う人気ゾーンは、4~9番人気です。



▼まず、4番人気のシュリは、オープン特別で2勝の実績がありますが、まだ重賞レースに実績がないので、この馬は見送り。

5番人気のバスラットレオンは、負けても負けてもそこそこ人気になりますが、この馬もまだ古馬になってから、重賞レースで掲示板にも載っていないので、見送り。

6番人気のディアンドルは、逃げればしぶとい馬ですが、今回は、同じ逃げ馬のバスラットレオンがいるので、逃げるのは難しいとみて、切り。

8番人気のヴィジュネルは、3勝クラスを勝ったばかりの格下なので、切り。

9番人気のステルヴィオは、もう7歳でかつての能力は無い事と、58キロは厳しいと見て、切り。



▼ということで、消去法で残ったのは、7番人気のザダル。

重賞レースは、エプソムカップ1着の実績があり、左回りにも実績がある。
(※この年の京都金杯は、左回りの中京競馬場)

今回は、石橋脩騎手から、松山弘平騎手への乗り替わりで、激走の気配がある。

以上のような理由から、このレースは、ザダルの複勝馬券の期待値が高いと判断できます。



▼結果は、消去法で残したザダルが、後方から追い込みを決めて1着。

配当は、複勝420円ということで、レース回収率420%と、上々の結果となりました。



▼このレースのポイントは、16頭立てのハンデ戦で、波乱が濃厚だったこと。

1番人気のエアロロノアに死角があり、中穴馬の期待値が上がっていたこと。

この2点に気づくことができれば、複勝馬券の中穴狙いで、簡単にレース回収率420%を出すことができたレースだったわけですね。


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